サラダ記念日 (河出文庫 227A BUNGEI Collection)

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 209
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309402499

感想・レビュー・書評

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  • もっともっと短歌を読んでみたい!そんな気持ちにさせてくれた一冊。読むぞ〜

  • いつの時代も一緒やなあ、面白かった
    情景が思い浮かぶ
    でもこれ教科書載せていいんかな?てちょっと思った

  • 時代の変化をちょっと感じつつも、人の思いは変わらないんだなーという思いもあり。

    サラダ記念日はやっぱりいい短歌だなと思う。
    寒いね、も好き。
    他にも良いのがいっぱいでした。

  • 有名な「サラダ記念日」の歌さえも知らなかったが、彼女の当時の年齢になった今読むと、一つ一つの短歌から感情がはじけ、眩しい朝を迎えるような感覚になる一冊

  • サラダ記念日

    1年前、ロンブロンに持っていった短歌集。
    海辺でぼんやりしながら気に入った短歌には付箋を貼ってみた。
    キャンプの中盤になると、疲れがたまって植林に行けない体調不良者が出てきた。
    植林いけないと家で暇するからって、サラダ記念日を貸してあげた。
    植林が終わって本を返されたときに、
    「こんなピュアピュアの読んでたんだ、とくに付箋貼ってるところ笑」
    ってイジられた。のが思い出。



    沈黙ののちの言葉を選びおる君のためらいを楽しんでおり


    唐突に君のジョークを思い出しにんまりとする人ごみの中


    バレンシアオレンジしかもつぶ入りの100パーセント果汁のように


    洗い場に筆をすすぎて不規則に流れるものに心ひかれぬ


    「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日



    俵万智(24歳)

  • 中学生の時から好きで、この短歌集と共に大人にったって言ってもいいくらい凄く好き。

    恋や日々の日常や感情を、5.7.5.7.7という中に景色や風景と共に閉じ込めた素敵な句達。


    中学生の時に読んだ感想と、20代後半になった今読んだ感想がまた違うのが面白い!
    いろんな経験や恋を自分もしたからこそ分かる事や感情。


    時々読み返したくなる一冊。

  • この人の詩は、胸にくる。

    胸が詰まるとか、胸を締め付けられるとか、
    そんな言い回しが比喩ではないことを今更のように噛み締める。

    「骨の随まで痺れる」とか、「鳥肌が立つ」とか、
    「肚〜」とか、
    感動の種類によって、感じる体の器官は違ってくる。
    そんな当たり前のことを今更のように噛み締める。

  • 読んだのは3年前くらい。息子が買ってきて読んだ後くれたから。
    発売当時話題になったが、短歌に興味がなかったし話題になっている本は買わないと変なポリシーを持っていたのでその頃は内容を全く知らなかった。
    この年になって今更のように読んでみた訳だが、本当に今更ながら「凄いなぁ」と思ってしまった。多分(まあ誰でも思うだろうが)好きな人がいて付き合っていて、そしてそれを表現する才能を持っていたんだろう。今ならツイッターで呟いてしまいたいようなことを全て短歌で表現していたしそれが出来る人なのだ。
    気持ちにいろいろと鬱屈があってモヤモヤする時、それを表現する方法を持っている人間は強いと思う。表現することで昇華することが可能なのだから。

  • 日本語の使い方がすごく繊細

  • 35年くらい前に、確か昭和62年に読みました。みずみずしい歌でびっくりしたことを、思い出しました。こんな短いのに臨場感がすごい。

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著者プロフィール

1987年の第1歌集《サラダ記念日》はベストセラー。歌集に《かぜのてのひら》《チョコレート革命》《プーさんの鼻》《オレがマリオ》《未来のサイズ》《アボカドの種》、評伝《牧水の恋》、エッセイ《青の国、うたの国》など。2022年、短歌の裾野を広げた功績から朝日賞を受賞。読売歌壇選者のほか、宮崎で毎年開催される高校生の「牧水・短歌甲子園」審査員もつとめる。

「2023年 『旅の人、島の人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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