100の思考実験

  • 紀伊國屋書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784314010917

感想・レビュー・書評

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  • 哲学を中心に、倫理や論理のネタが100個。1つ1つは5分ほどで読める(本気になれば1時間かけることもできる)ちょっとしたクイズ(ただしどれも答えはない)とその概説のオムニバス形式。「これからの正義~」で出てきたレール切り替え問題なんかも1つに入ってる。
    哲学入門書として、中学生でも読めるレベルの読みやすさなので、適当にめくって1つ読んでみて面白いと思ったら購入の価値ありだと思います。万人が読んで哲学に興味を持ってもらいたい、そんな本。

  • 哲学的な問いは、昔から変わらないなぁ、という印象

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00182386

  • イギリスの哲学誌編集長による思考実験のための問い100。
    「哲学の本」というととっつきにくい印象を受けるものだけど、文章は平易で専門用語もないため哲学ビギナーも難なく読破できます。社会的な問題やSF的展開、また40人を列車事故に遭わせるか、分岐点を操作して5人の命を失うかなどのなかなか対することがなさそうな問題から誰も傷つかなければ浮気しても良いのかなどという普遍的な問題まで、問いのテーマは幅広い。
    個人的には「自己とは何か」を考える設問が興味深かった。

    哲学の知識はないものの、理屈っぽい性格ゆえもっとわくわくするかと思ったのだけど「AとBからしか選べないのかー。Cも実現可能でいい考えだと思うんだけど」とか、「これは言葉の定義が間違ってるだけでは」とか思うものもあり、あまりのびのび想像力が働かずちょっと消化不良。またこうして一人本を読むよりも、考えの違う誰か数人を集めてディスカッションする方が脳が活性化しそうでおすすめかも。

    そして文の途中、いきなり見開きで登場する挿絵に肝心の問いから「なぜこんな構成に? そしてこのホタテの人は何者??」などといらぬところに関心が移り、思考実験が中断された私でした…。

  • 100の短いエピソードに対して、数ページの解説つきの構成。人生、行動、思想について、短めの象徴的なフィクションを題材に、何が正しいのか、自分だったらっどう振舞うのかを考えさせてくれる。一つ一つのエピソードが深く考えさせられるものが多く、とても愉しみながら読める。読み飛ばしてしまうには惜しい本。

  • どこかで見聞きしたことがある話が大半だったけれど、アレンジが加えられていたりして面白い本でした。

    この本を読んでグループディスカッションしようと思い、そのネタとして、興味のある話を2、3個ピックアップするつもりでしたが、気がついたら36個もピックアップしてました(笑)

    各話が互いに関連しているものもあり、各話の末尾に「参照」と書かれているのですが、関係なさそうな組み合わせだったり、関係すると思ってた話が欠落していたり、ちょっと疑問なところもありました。

    面白い本です。
    グループディスカッション向きだと思います。

  • 考えるきっかけとしては、いい本だと思う。
    でも、解説の部分が、考えさせるという方向になっていないのが残念。この本に関しては、どう使うかということになってくると思う。うまく議論できるのであれば、いい本になるだろうし、そうでなければどうしようもない。
    ただ、これだけの数の問題を集めた本は少ないので、貴重。敷居も低く、導入にはとてもよい。

  • 100の思考実験、ジュリアン・バジーニ。哲学的な様々な100の思考、考えについて自分なりの答えを思考していく、考えていく本なのですが、様々な気付きがあります。自分が正しいと思っていた考えが、改めて思うと、壮図ばかりは言えないのだ・・・そういう気付きが多々出てきました。面白い1冊でしたね

  • 哲学は暇なときでいいな。。

  • 面白いけど、100は多いかな。。
    トロッコのレールを切り替えれば乗っていた40人は助かるけど、切り替えた線路で作業をしてた5人が死にます。40人を見殺しにするのと意思を持って5人を殺すのはどちらが悪い? みたいな答えのない問題が100問。

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著者プロフィール

イギリスの哲学誌「THE PHILOSOPHES」編集長。各紙誌への寄稿、テレビ出演などを通して哲学をわかりやすく一般に解説する。訳書に『100の思考実験』『哲学者は何を考えているのか』などがある。

「2020年 『哲学の技法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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