就活のバカヤロー (光文社新書 378)

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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334034818

感想・レビュー・書評

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  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA87882241

  • 2013年度【請求記号】377.9/I【資料ID】91081961【配置場所】工大君に薦める

  • 学生時代に読みたかった。

    僕は古典的な就活生だった。
    今も大して変わらないだろうが…。

  • 残念ながら、まったく面白くなかった。
    内容のほとんどが筆者の見聞と意見にすぎない。

  • 多分みんなそう思ってる。言われなくても

  • 就活に正解はない
    人生に答えはない

  • 今までの選択に理由なんてなかった。
    何にも考えずに過ごしてきた。
    そこに軸はない。

    だから無理するのはやめた。

    「ありのままの自分を出せ」
    なんとなくわかった気がする。

  • 私が経済学を教える大学教師になって25年以上になる。この間ずっと悩んできたことは学生に何を教えるか、という問題である。ほとんどの学生は企業に就職するわけで、その企業での仕事に直接、間接に役立つことを教えたいと思いながら、それが何かがよく分からないまま今に到るというのが現状である。そのことをより強く意識するようになったのはやはり1990年代以降の平成不況のもと、就職戦線が厳しくなってからである。1980年代にはあまり見られなかったが、1990年代後半になると、ゼミ生のうち2,3人の学生が内定をもらえないという状況になってきた。勢い、教師としても、「内定のもらえる学生さん」を育てなくてはダメだろうと思ってしまう。
     さて、教師の目から見て「よく出来る学生さん」が必ずしも、いわゆる世間でいう一流企業から内定をもらう訳でもないことに早くから気づいていた。場合によっては1年生の基礎演習から教え、2年生の秋学期以降の2年半にわたるゼミを担当するので、その間、通常のゼミ以外にもディベートや合宿など色々な行事を通じて学生さんの性格などを把握している積もりだが、私の予想を裏切るケースも結構多い。採用は面接が主体で決まるため、どうしても人当たりの良さとか、表向きの快活さ・積極性が評価されてしまう嫌いがある。
     いわゆる「就活」というものが、学生さんの能力やポテンシャルを正当に評価するものかどうかについて疑問を持っている。そういう中で日経新聞の広告で見つけたのが、標題の新書である。本書は就職活動に登場する、学生、大学、企業、就職情報会社の「イタイ」実態を暴いている。著者の言葉を引用すれば:

    「自分を偽り、マニュアル通りのやり方をしてしまうイタい学生と、結局その学生を、表面的な「コミュニケーション能力」や「学歴」などで「優秀な学生」と判断してしまうイタい企業。そしてこのような学生と企業が存在することが、さらにまわりのイタい学生を増殖させていく―――。」

    となで切りである。ついでに就職情報会社も企業と学生を相手に金を稼ぐ、悪者として描かれている。確かに同感できる面が多々あるものの、単にイタい実態を描いているだけで、あるべき就活というものが描かれていない点では大いに不満が残る本であった。
     しかし、そんな理想が簡単に見つかるものでもなかろう。そう割り切れば、本書には就活の実際を、裏事情も含めてレポートしている点では、なかなか興味深い読み物ではある。たとえば第1章「就活生はイタすぎる」では、どのようなエントリーシートや面接がいけていないのか、具体例がたくさん紹介されており、反面教師として利用できる。第3章「企業の『採活』真相はこうだ」では企業の採用活動の実際が紹介されており、就活の学生さんが押さえるべきツボが分かるようになっている。第4章「インターンなんてやりたくない」ではたった1日のインターンは実は単なる会社セミナーに過ぎないことなど、インターンという言葉に踊らされることはないことなどが暴露されており、これから就活を迎える人たちには参考になる話が多いものと思われる。
     全般にジャーナリスティックな書かれ方で、多くの学生や企業にアンケート調査するなどの実証的な方法は採られていない。エピソードの紹介に留まっている点でアカデミックではないが、それらのエピソードは「かなり、それらしい」話が多く、学生さんが読んで損になる本ではないようだ。

    (執筆日:2008年11月8日 mixiへの投稿をコピーしました)

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    就職活動(通称「就活」)をテーマに、企業の人事や大学の教職員、就活中の大学生らに徹底取材したあと、腹の底から出てきたのがこのひと言だ。「私は納豆のようにねばり強い人間です」と、決まり文句を連呼する“納豆学生”、「企業は教育の邪魔をするな」と叫ぶわりに、就職実績をやたらと気にする“崖っぷち大学”、営業のことを「コンサルティング営業」と言い換えてまで人材を獲得しようとする“ブラック企業”―「企業と社会の未来をつくる行為」「学生個々人が未来に向けて大きな一歩を踏み出す行為」であったはずの就職活動は、いまや騙し合い、憎しみ合いの様相を呈し、嫌悪感と倦怠感が渦巻く茶番劇に成り下がった。さて、いったい誰が悪いのか。

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