- Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334746681
感想・レビュー・書評
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【姫川玲子シリーズ第2弾】
多摩川土手に放置された車両から、血塗れの左手首が発見された! 近くの工務店のガレージが血の海になっており、手首は工務店の主人のものと判明。死体なき殺人事件として捜査が開始された。遺体はどこに? なぜ手首だけが残されていたのか?
前作ストロベリーナイトよりグロさは抑えめでミステリー、サスペンス好きな人におすすめの1冊。
ひとつの事件を通して世の中に存在する弱肉強食をしっかりと描いた社会派ミステリーだ。
最後にはどんでん返しもあり姫川玲子シリーズ中で1番面白い。
この作品は父性がキーとなっており、子供を持つ親には刺さる内容ではないだろうか。
悲しくて切なくて痛々しい物語だが心に残る1冊だった。
こんな人におすすめ
・社会派ミステリーが好きなひと
・刑事ものが好きなひと
・サスペンスが好きなひと
・東野圭吾作品が好きなひと(特に容疑者Xの献身)
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面白かった。序盤である程度予測でき、その通りに進んだ。
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遺体が誰なのか入れ替わりがあるので、人間関係が若干複雑…。
後半、解決に向けてのスピード感は爽快。
日下が憎めないキャラ。 -
姫川玲子シリーズ第二弾。
一作目の『ストロベリーナイト』とは、所々、犯人のモノローグが挟んであったりして、またちょっと違った感じですね。
違わないのが、井岡。あ、階級は一つ上がったけどね。そして、菊田と玲子の関係。いや、これは変ったのかな?
シリアスな犯罪捜査と、コミカルな菊田・井岡・玲子の関係。面白いです。 -
姫川玲子シリーズ第2弾。
本作は前作「ストロベリーナイト」に見られた疾走感はなく、どちらかというと地道に捜査していくという警察ミステリーの王道とも呼べる展開。前作のような急転直下という感じも面白いが、じっくりと進むこうした展開もまた趣があって面白い。そうしたじっくりとした展開にあっても、癖のあるそれぞれの登場人物との掛け合いは健在で、それがよいリズムとなって飽きることなく読み進めることができる。
前作とは趣が違うので、単独作品としても十分に楽しめるが、細かい人物関係などを考えると、やはり前作から読んでみたい気がする。 -
「ストロベリーナイト」より、こちらのほうが面白かった。このシリーズは地道な捜査で解決に向かうストーリーで、特段、途中で捜査が撹乱されたり、新たな殺人、敵が現れたりするわけではなく、淡々と真実を詰めていく。地味と言えば地味だが、そこを姫川主任の恋模様でフォローしている。
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姫川玲子シリーズ第2作目。保険金殺人を犯す戸部マキオを殺してしまった高岡が、自分の子供のような存在の三島耕助を助けるために自分の手首まで切り落として殺害されたことを偽装するという事件。父性、それがここまでの行動をさせるのだろうか。描写がエグくて途中気持ちわるなくなってしまう部分もあるが、読み切れた。つまり面白い。
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シリーズ2作目。
前作に比べると痛い描写が少なかったので読みやすかった。でも、やはり痛い描写はあり、眉間にシワが。。事件の経緯・顛末はなんともやりきれないもので、ひたすら切ない。
姫川と日下のやり取りに和んだ。正反対なタイプだけど、いいコンビ。 -
刑事物のミステリーやトリックのみならず、著者である誉田のテーマ、そしてヒロイン姫川玲子の過去から背負ってきたものなど、奥深いものを感じさせる。非常に複雑で情報量の多い捜査関係の記述が多いにも関わらず、テンポのよい文章と若干くだけたユーモアが入り交じり、読んでいる者を疲れさせない工夫がある。前作「ストロベリーナイト」も読んでみたくなった。