- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334749699
感想・レビュー・書評
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面白くないわけでは決してないが、ずっと心に残る作品というかんじではなかった。やはり長編が面白いかも。
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宮部みゆき短編集。
んー。私ほんとに合わないなぁ。
いしまくらが唯一面白いかなと。 -
「雪娘」「オモチャ」「チヨ子」「いしまくら」「聖痕」
聖痕の評判がいいみたいだけどそれだけ読まなかった… -
久しぶりに宮部みゆきを読んだ。
なんだろう。なんとなくもっちゃりした感触というか、重厚な感じというか。
いつも自分が読み慣れている作家さんの小説が牛乳の粘度だったら、久しぶりに読んだ宮部さんは豆乳の粘度だったというような、そんな感触があった。
宮部さんの短編集。
「雪娘」~「いしまくら」
はそこまでずしりとしていない。
短編にふさわしい読み応え。
全体的に切り口を変えれば長編にもなりそうな作品たち。
問題はなんといっても「聖痕」だ。
短篇集の最後に載せられた中編。
これだけなんとなく気色が違う。
これは濃ゆく書けばもっと面白いんじゃないかなー??
中編でもうお腹いっぱいだけど。
ずっしりくるけど。
なんだか中華料理を食べた後のような、
そんな読後感。
ただ、短編にまとまってるからか展開は読める。
けれども、読めるけれども、読む価値はある。
ネット倫理と妄信をテーマにした文章って目にすることは多いけど、宗教色と未成年犯罪をミックスしている。なるほどなあ。
終わり方はなんとなく長編のそれ。
この作品は一読の価値はあると思う。 -
ひとは思い出に守られて生きる
超常現象を題材にした珠玉のホラー&ファンタジー5編を収録。
個人短編集未収録作品をいきなり文庫化!
この短編集は解説でも触れられている通り珍しいものだそうだ。
独立した短編は少なく、いろんな出版社の雑誌に掲載された単行本未収録作品ばかり。直木賞受賞第一作まである。
ところが集めてみれば意外なことに、ちょっとしたコンセプトが。
それは超常現象を題材にした、ちょっとフシギな物語。
読後感が良いものから悪いものまで、宮部さんの巧みな語りが楽しめる一冊。
個人的ベストは「いしまくら」
悪いことをすれば回りまわって自分に返ってくる、江戸期の民間伝承「石枕」をモチーフにし、幽霊・噂話について取り上げる。
その一方で主人公が娘に振り回される日常的なさまが面白かった。 -
ほろりと切ないホラー短編集。後味が良いのも悪いのも。
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ちよこいいね!
昔のお気に入りのぬいぐるみを思い出しました。
どこにいっちゃったのかなぁ… -
宮部さんのファンタジーワールド。女性が好みそうな短編集かな?
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宮部みゆきの新刊は短篇集未収録作品5編の文庫版刊行。こういう落ち穂拾い的なものは作者の没後とかにかき集めて出されたりするものなので、多作で順調に新刊を出している宮部みゆきがなんで今という感あり。内容も水準作ではあるにしても特にどうということもなく、この著者にしては平凡。なんか出版社の事情でもあったのかね~。
ちょっと意外性のある「雪娘」と「聖痕」、ほのぼのしたファンタジーの「オモチャ」と「チヨ子」、それと「いしまくら」はホラーなのかなあ。長さもまちまち、それぞれ単独で取り上げるには役者不足、なのでこれまで短編集からこぼれ落ちてしまっていた、というのがうなずける。まあ、そう思って読むからそうなのかもしれないけれど。その中でなんで一番短い「チヨ子」が全体の表題になったのかというと、インパクトあるタイトルなのと、短いながらまとまっていて発想がおもしろい点だろうか。確かに“ちょっといい話”っぽいファンタジー小編としてはよくできている。
でもやはり宮部みゆきは長編作家だと思う。そろそろ「小暮写眞館」のような新境地長篇の新作を読みたい。 -
【五年前に使われたきりであちこち古びてしまったピンクのウサギの着ぐるみ。大学生の「わたし」がアルバイトでそれをかぶって中から外を覗くと、周囲の人はぬいぐるみやロボットに変わりー(「チヨ子」)。表題作を含め、超常現象を題材にした珠玉のホラー&ファンタジー五編】