感染遊戯 (光文社文庫 ほ 4-9)

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  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334766481

感想・レビュー・書評

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  • ブクログに書くのを忘れて2回目読んだ話。2回目でも十分面白かった。笑

    個々の物語かと思いきや、全てがひとつに繋がってる。
    主犯にも過去と動機があり。ストーリーとしては腑に落ちるというか、ちゃんと一貫性があった。
    いやー日本の政界ってほんとにこんな感じなのかな。怖い。
    こんなウェブがあったら、起こりかねないだろうな。物語の中の話で終わらないんじゃ…。

    今回ガンテツこと勝俣がなかなか良い働きをしてた!

  • 表紙と出だしからして、今回はガンテツか! 姫川ちょっとしか出てこないのにぐんぐん引き込まれた。 次にまた、対峙する物語を勝手に思い浮かべて一人にんまりしながら読み終えた。 やっぱ、このシリーズは面白いが、次は姫川班がゴリゴリなやつ希望。

  • 誉田哲也はストロベリーナイトに出会ってからはずっと見かければ必ず読みます。TVドラマにもなっており、西島英俊がね~かっこいいんですよ~。キュンキュンするんですよ~~。とかこの本にはぜんぜーん関係ありません(笑)

    この本は「姫川玲子シリーズの第5弾」であり、できれば最初から読んでいればこその面白さもある訳です。しかし第5弾とはいえ姫川玲子が主人公ではありません。所謂スピンオフ作品。とはいえ本筋に派生した脇役を輝かせる為だけの小説では無くて、布石や伏線バリバリの内容。頭フル回転でずいずい読めます。

    警察小説ってたぶん好きなんですよ。ハードボイルドな物から現実的な物まで色々と読んでます。
    今野敏・横山秀夫・堂場瞬一・雫井侑介・佐々木譲・乃南アサ・貫井徳郎・鳴海章・首藤瓜於・・・日本物だけでもきりがない・・・しかしやはり飽きて来るんですね~そんな時にこの本を読むと起爆剤になる気がします。

    わざわざ起爆剤を読まなくても警察小説の次は古典文学とかジャンルを変えれば済むことなんですが・・・(=_=)

    ”飽きたな~という感情を抑え込む”というか、”まだまだこれからですなー”みたいな自分の本好きの未熟さを突き付けられた結果、”まだまだ読みまっせ!”という意欲を掻き立てられるという本であります。

  • 姫川シリーズ第五弾。

    姫川以外の人物がそれぞれ主人公の短編集…かと思いきや、すべてが一つにつながります。
    この感覚がたまりませんね

    過去の事件も現在のいろいろな事件も、バラバラのように思えて実はつながっている。
    何度もページを戻って読み返してしまいました。

    過去のシリーズに出てきた人物の続編もあり、それもまた読み返したくなります。

  • 誉田哲也の感染遊戯を読みました。

    姫川玲子シリーズの短編集でしたが、今作では姫川玲子はほとんど登場しません。
    代わりに姫川玲子と関連のある3人の刑事・元刑事が主役となって各短編が語られていきます。

    薬害事件などのような官僚による法に問われない不正と、それを法によらずに裁こうとする被害者側の行動がテーマになっています。
    許されない犯罪なのだが、仕方のない面もあると思わせる語り口が誉田哲也らしいと思いました。

  • 姫川シリーズのスピンオフ。
    ガンテツ、倉田、ノリの視点で事件を追って行く連鎖短編。
    被疑者や被害者が多くて、何度か頭がこんがらがった。
    最後はひとつにまとまったけど、倉田のその後が気になる。。なんとか救われて欲しいなぁ。
    そしてガンテツの口の悪さ、、こんな人が近くにいたらまじやだよ。(´-_ゝ-`)

  • 今作は、スピンオフの短編。姫川は脇役みたいな感じで、周りの刑事視点から見た物語である。相変わらず、ガンテツは存在感を発揮していると感じる。一見、一つ一つの物語は、繋がりがないように感じるが、最後に伏線がきちんと回収され、意外な接点から、事件解明への糸口が見えているのだと思い、物語の巧緻性に長けていて、面白く読めた。現在の事件が、昔の事件を追う内に、最後には解明されるという、一つの物語へと繋がる様が良かった。ガンテツだけでなく、葉山も存在感が発揮され、新たな一面が見え、物語が楽しめる要素となっている。

  • 久々の誉田哲也の姫川シリーズ。ガンテツ、懐かしい。

    ベッドでゴロゴロしながら少しずつ読んだ一冊。ひとつ一つの話が最後に繋がる。感染遊戯ってあるから、最初はウイルス犯罪とかそっちを想像したけど違う。

    強い激しい想いに情報が加わると人は行動に移す。

  • シリーズの中では異色なのかも?姫川の出番はあまりない。短編集のような体裁だが最後には収束して一つの物語となる。

    おそらくは作者誉田氏はシリーズものの一つのエピソードより、小説、物語の構成の変化を主眼においての創作をされたのではないか?「シンメトリー」で登場した元刑事倉太に惹かれた。個人的に「元」は好きなのだ。かつてあった権力、利便などを失くしたものが、いかにして挑むのか?ここにドラマの奥行きを感じる。

    ガンテツは好きになれない、あのキャラ付けは…ん~~~~やっぱり生理的にダメっぽい。

  • 姫川玲子シリーズ第5作。主人公はガンテツ。恨みが恨みを呼んで、殺意が次々と「感染」していく。今の世相を映したようで、フィクションの一言では片付けられない内容だった。
    ガンテツの人間らしい一面が垣間見れます。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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