感染遊戯 (光文社文庫 ほ 4-9)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334766481

感想・レビュー・書評

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  • 姫川班解散後の話です。
    読み始めて直ぐにガンテツを主人公とした物語かと思った。
    その後短編集かと思いきや、ラストに向かって物語が集結していきます。
    姫川もちょっと出てきまが、ガンテツとのやりとりが面白い。
    何だかんだ言ってガンテツが姫川の実力をある程度認めているのが判ります。
    やっぱ、誉田哲也はイイ!

  • 姫川シリーズスピンオフ。
    ガンテツが一応主人公なのかな?姫川はほとんど出てきません。でも要所要所でガツンと出てきて、存在感は示してくれてます。

    スピンオフにありがちなさらっとした短編集じゃなくて、短編と思いきやこれ長編じゃないの!って感じで繋がってきます。読み応えバッチリで面白かったです。

    最後まで読んで、タイトルの意味が響きます。
    官僚への恨みが感染する様は怖いですが、実際こんな事もありそうな気がします。

    もちろん許される事ではないけれども、加害者たちの気持ちも分かる。官僚の都合のいいように解釈された法律や、私利私欲を肥やすために作られた制度。そんなものの為に自分の身内や恋人が亡くなったら。。。
    官僚たちは責任を取る訳でもなく、天下りを繰り返し、いつまでも利益を得る。

    こりゃ腹も立ちますよね。
    かと言って殺してはいけないんですけど。
    正義とは何か?を考えさせられました。

  • ガンテツかっこいいじゃん!

    やっぱりこの作者の本で読むなら主人公は男性のが好きだ。
    女性の主人公はザワザワしてなんか楽しくない。

  • 2013/12/27読了の、再読。姫川シリーズのスピンオフ。ガンテツは嫌いだけどガンテツにはガンテツなりのポリシーが有って考えが有って、それはそれで、やっぱり刑事なんだな。ノリがガンテツの考えも姫川玲子の思いも両方を良く理解していると思う。短編+短編で長編。今回も読み応え有りました。

  • 姫川シリーズ第5弾ではあるが、主人公は姫川ではない異色作。

    元官僚が殺される事件を納めた連作短編集かと思えば、
    最終話は本書に収められた短編を全て統括した内容になっており、
    実は大きなひとつの物語になっているという構成。

    短編集かと思って読むので、各話毎の人間関係や登場人物等を、
    キチンと覚えず、理解せずに読み進めて行ってしまった。
    それ故、最終話の登場人物がいまひとつよく理解できずに、
    物語自体もいまいちという感想を抱いてしまった。

    本書を読む方には、ひとつ大きなストーリーになっていると、
    十分に認識の上で、最初から読み進めて欲しいと思う。

  • 「ヴィンチェンツォ」っていう韓ドラで、悪は強力で正義は弱すぎる。だからこっちも悪で対抗するしかない、っていうのがあったけど、正にそんな世界線だった。でも恨みや憎しみは伝染する。やっぱりどこかで止めないと、っていう気もする。難しいね。倉田がどんどん深みにはまっていく様はなんだか哀しい。息子の英樹の話も哀しすぎた。◇この本で外務省のイメージがすごく悪くなった。真由が外務省勤めと聞いて、もしや他の人に感染させられたのでは...と勘違いしてしまった

  • ★★★
    今月6冊目
    姫川シリーズ5弾。
    今回はダークヒーロー的な?姫川はあまり出てこない脇役寄り

  • 勝俣警部補や葉山巡査部長、元警察官の倉田が主人公のスピンオフ作品。姫川玲子が主人公の作品と比べるとそこまで盛り上がらないが、まずまず面白かった。

  • 難しかった。

  • この著者にしては鈍い切れ味のように感じていたものの、最後にはうすら怖くなる仕掛けが隠れてた。ガンテツの心に潜むであろう苦味がもっとにじみ出ていたら良かったのに。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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