- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334929053
感想・レビュー・書評
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いい作品
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暗さ、読後感の悪さ、性描写のしつこさ、閉塞感、面白い訳じゃないのにクセになる窪さん。
中学教師の話が特に印象に残った。 -
短編集、私の好み。
日常と妄想 -
雨の季節に読みたい、じめじめっとした、暗〜い短編集。とても好みでした 笑
●妻妊娠中に浮気をする、マスオさん的ポジションの男、
●パート先の大学生に焦がれる中年主婦
●不釣り合いな美女と結婚し、尽くしまくる男
●幼馴染の自殺に苦しみ続ける中学校教員
●自分勝手にシングルマザーになり、てんてこまいな女。
器用じゃないのに嘘やズルをしてしまう大人たち、
叶うはずのない、身の丈に合わない片思い。
ドラマや少女漫画みたいに、主人公に都合の良い展開は実際には無いものです。
みんな変に背中押されて、勝手に良い解釈しちゃって、勇気を出しちゃって、、、
人生狂わすほどの恥や玉砕食らって惨めなことに…
幻想を抱くほど憧れる人。手に入らないから、遠くにいるから、美しく見えるんですね。
妄想と現実の残酷さがリアルで面白い。 -
雨と関連したタイトルの短編集。
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短編集。現実から逃避、妄想と現実、なんかぐちゃぐちゃ。暗い。3.11の影響あり?
本の一説でスコールみたいな雨、地球温暖化、ヒートアイランド、そういうことに驚かず、いつの間にか慣れてしまったみたいなことが書いてあって、あらためて考えると「慣れ」ってすごく怖いなと思った。 -
大好きな窪さんの作品。短編だったので、今度また長編の切ない恋愛ものを読みたい。自分の気持ちを書かれているような作品があって、いつもながらドキッとした。
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私は、この世界観好きです。
ラストで展開ががらっと変わる作品もあって裏切られました。
「雷放電」が一番よかった。
美津が布団の中で眠っている、という描写が伏線となっておりラストでそういうことだったか、とこれまでの幸せな夫婦生活が一瞬で崩れていった。なかなかいい夫婦だと思ったのに。
「ゆきひら」も裏切られ方としてはとてもよかった。
生徒思いの教師。昔自殺した好きだった幼馴染と転校生の教え子の姿を重ね合わせてしまい…ラストはなんだか主人公の教師が哀れで仕方ない。
また窪さんは相変わらず既婚者の不倫描写が儚くてエロくて好きです。