- Amazon.co.jp ・本 (391ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334929770
感想・レビュー・書評
-
姫川玲子シリーズ最新作。
8編の短編集。
大塚巡査のエピソードにはホロっときた。
玲子の喫茶店での微笑ましいエピソードがあったと思えば、スイッチが入ると相手が今泉であろうと容赦しない玲子の怖いエピソードも。
捜査一課に復帰した玲子の今後は次回作で、か。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
姫川シリーズの短編集的な作品ですが、姫川の池袋署から本庁復帰までのエピソードですが、軽快な展開で相変わらず、このシリーズは面白いですね!姫川班の復活と今後の続編をまた期待したいと思います。
-
姫川玲子シリーズ第7弾、短編8編。収録は初出順なんですけど、目次の並びは異なっていて、そこに意味があるのかと思って目次順に読んでみたら時系列はばらばらである話の続きが前に来てたりします。お話としてはあいかわらずのレベルで文句なしに面白いのですが、この仕掛けの意味がわかりません。レビューをいくつか検索してみたけど、ここに言及しているものは見つかりませんでした。気になる・・・。「魚住久江」の名前がちらりと出てくるのはうれしい。
-
面白かった。
短編集なので、展開が早く、姫川の小気味よさが光る。
脇役たちをちりばめたり、回想や後日談があったり、まるでスピンオフのような魅力が。
既読の話もあるが、まとめて読むと、本部復帰までの大きな流れになっていて、うまい。
姫川班の完全復活なるか。今後が楽しみ。 -
期待してたけどイマイチ。
誉田らしさに欠ける。 -
2014/12/15(月曜日)
-
続編の長編だと思っていたので、短編で他で既読だったものもいくつかあって少し残念…でも姫川班が復活したので、次作を楽しみに待ちます!
-
長編が読みたい。
最後はやっぱり菊田かぁ…という感じ。
違う展開もアリかなと思ってたので、期待はずれな感じは否めない -
姫川玲子かっこいい。「アンダーカバー」落とし文句かっこいい。「夢の中」「闇の」悲しい事件。続編楽しみ。 彼女は今日も何かと戦い。何かに傷つき、誰かと出会う。それを、私達はただ見守る。もう少しだけ、幸せになってほしいと願いながら。
-
冒頭───
百ある警視庁本部の調室の中から、姫川玲子が選んだのは第十一号室だった。「一」は英語で、「ワン」。それを「won」と読み替えれば「勝ち」になる。「勝ち」が二つ。これ以上縁起のいい部屋はない。逆にいえば、今回のホシにはそれくらいの気合が必要だということだ。
吉田勝也、四十三歳。前回の取調べ時に、黙秘権と弁護士を依頼する権利については説明した。吉田は曖昧に頷いただけで、特に弁護士との接見を希望する旨の意思表示はしなかった。
玲子は薄っすらとヒゲが生え始めた吉田の顎を見ていた。
──────
姫川玲子シリーズ、最新刊。
テレビの影響というのは恐ろしいもので、姫川玲子という文字を読むと、私の頭の中ではすぐに竹内結子の整った美しい顔がイメージ再生される。
ガンテツは武田鉄矢だし、菊田は西島秀俊だ。
その人物の顔や体型、声などがすぐに頭に浮かんでくるので、実に読みやすい。
それが小説にとってはいいことなのか、悪いことなのか分からないけれど。
ただし、すんなりと物語世界に入りやすいのは紛れもない事実だ。
この作品は、前作「ブルーマーダー」で姫川班が解散して以降、姫川玲子が所轄に移動させられた後に扱ったいくつかの事件を基にした短編集。
それぞれ、ピリッとした切れ味があって、まずまず面白い。
特に、姫川が刑事になる前、池袋の大型書店のカフェに入り浸っていた頃のエピソードが最も興味深かった。
最後は、新たな姫川班復活を想像させる展開もあり、今後もこのシリーズは続くと思われる。
次作以降の長編に期待したい。