- Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
- / ISBN・EAN: 9784336035936
感想・レビュー・書評
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こりゃいいわ。メタとベタがいつの間にか混じり合って訳分かんない状態に。物語のテーマやアイデアがSFのそれであるのは勿論、全体の構成がSF、って何て言ったらいいんだろ。
朝目が覚めて、さっきまで見てた夢を思い出してみると支離滅裂、だけど見てる時はとっても存在感あったしエキサイティングだった、なーんてことあるでしょ?あれです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スタニスワフ・レムの虚数を読みました。存在しない架空の本の序文を集めたものと、計算機の中に宿った知能の講義録という構成の短編集でした。以前からずっと読んでみたいと思っていたのですが、やっと読むことができました。架空の本の序文は、まあ、こんなものかな、と思いました。しかし、GOREM14の講義録はレムらしい物語で懐かしく感じました。レムは「惑星ソラリス」や「砂漠の惑星」で人間とは異なる形で進化した生物を描いていましたが、今回は計算機の中に宿った知性を描いていました。計算機を扱って仕事をしている人間から見ると、計算機が意識と呼べるような知性を持つようになるには、あと2ステップくらい質的な向上がないとダメだろうな、と思っているのでこれも絵空事の物語ではあるのですが。久しぶりにレムの世界を堪能しました。完全な真空も買って積んであるので、他の本を読んだ後の楽しみに取っておこう。
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架空の歴史をつづった本。ちょっと難解かもしれません。というよりも、好き付きが激しすぎるような気がします。
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ポーランドの巨匠レムのトリッキーな小編集。「虚数」という邦題があまりぴったりこないが(宇宙法螺吹き男爵こと)泰平ヨンのシリーズなどが好きなら面白く感じるはず。