- Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
- / ISBN・EAN: 9784338144162
作品紹介・あらすじ
町の名は、天国。マーリーは、大好きな家族や友達に囲まれてヘヴンで楽しい日々を送っていた。すべてが大きな嘘の上になりたっていたと知るまでは…。よく手紙をくれる会ったことのないジャックおじさんが実の父親で、本当の母親は事故で亡くなっていたことを突然知らされたマーリーが、血のつながりだけが親子ではないということに気づくまでの成長を描く感動の作品。コレッタ・スコット・キング賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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幸せに暮らしていた少女は、ある日両親から実の親でないと告げられる。家族とは血のつながりとは。悩み葛藤しながらも成長する少女の物語。
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オハイオ州ヘブン
その町で暮らす少女
悩みと成長が温かく描かれている
まわりの大人たちがいいな
黒人ということは書かれていないが感じられる
《 ヘブンでは 小さな希望 はばたいて 》 -
最初は作者が何を伝えようとしているのか
よくわからなかったのですが、
最後まで読むと胸に響くものがありました。
幸せに暮らしていた少女が、
突然父親と母親から
私たちは実の両親ではないという告白を受けます。
受け入れられない現実に
戸惑い、怒り、悲しみなど、やるせない感情が襲ってきます。
そして、
それでも、今まで通りの愛情で接してくる
両親、弟、友達、近所の方々、そして
おじさんと思っていた実の父親。
愛情あふれる人々に囲まれて生きてきた
そしてこれからも生きていく少女。
読後感、爽快な小説です。
でも途中で投げ出さないよう、薦めるときには
少しだけあらすじを伝えておこうかな・・・。 -
凄くよかった!
皆何かしら悩みや秘密を持って生きているのがいい。
日常の描写が鮮やかで、特別な色鮮やかさをもっている。
いいな。 -
幸せに過ごしたある日、突然自分は両親の子供じゃなかったと知った主人公の物語。
表紙の絵のようにほのぼのした物語でした。
ほのぼのって言っても急に両親が本当の両親じゃなかったとわり苦悩する物語ですが。
主人公の友達の話を書いた本(朝のひかりを待てるから)も出ているそうです。 -
思春期は自問自答が沢山だ!
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これはとにかくかわいらしくて優しくてあたたかい本。
ほんとに何回読み返しても、やさしいきぶんになれる。
私ってこういう系の話好きなんだな← -
マーリーは"heaven"という町で家族や友だちに囲まれて穏やかで幸せな日々を送っていたが、そんな日常は、ある時告げられた真実によって激しく揺らぐことになる。ヘヴンがまるで文字通りちょっと浮世離れしたサンクチュアリのような雰囲気。話自体もそこはかとない空気感を伴っていて、私は好き。もっともこれを課題にした読書会では、そのふわっとした雰囲気のせいか、少女のモノローグで進んでいく形もあってか、余白が多くて結局どういうことが言いたい話なのかが不明瞭だと感じる人もいたようだ。これよりは続編(というか姉妹編というか)の『朝のひかりを待てるから』の方が、話の骨格は明確だ。