廃用身

著者 :
  • 幻冬舎
3.79
  • (59)
  • (64)
  • (74)
  • (7)
  • (5)
本棚登録 : 386
感想 : 94
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344003408

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • <font color="#666666"><table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:0;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344003403/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4344003403.01._SCMZZZZZZZ_.jpg" border="0" alt="廃用身"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/item/4344003403/yorimichikan-22" target="_blank"> 廃用身</a><br>久坂部 羊 (2003/05)<br>幻冬舎<br><br><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344003403/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"> この商品の詳細を見る</a></td></tr></table>
    <blockquote><p><strong>悪魔による老人虐待か、それとも奇跡の療法か!?
    すぐ、そこまで来ている現実を予言する、衝撃のミステリ。

    「グロテスク」に対して、これほど真摯に取り組んだ作品はない。
    文学が忘れかけていた異様で危険な手応えが、ここにはある。
    ――春日武彦氏(精神科医)絶賛!

    現役医師作家の恐るべきデビュー作。

    -----

    「廃用身」とは、脳梗塞などの麻痺で動かなくなり、しかも回復の見込みのない手足のことをいう医学用語である。医師・<ruby>漆原糾<rp>(</rp><rt>うるしはらただす</rt><rp>)</rp></ruby>は、神戸で老人医療にあたっていた。心身ともに不自由な生活を送る老人たちと日々、接する彼は、〈より良い介護とは何か〉をいつも思い悩みながら、やがて画期的な療法「Aケア」を思いつく。漆原が医学的な効果を信じて老人患者に勧めるそれは、動かなくなった廃用身を切断(Amputation)するものだった。患者たちの同意を得て、つぎつぎに実践する漆原。が、やがてそれをマスコミがかぎつけ、当然、残酷でスキャンダラスな「老人虐待の大事件」と報道する。はたして漆原は悪魔なのか?それとも医療と老人と介護者に福音をもたらす奇跡の使者なのか?人間の誠実と残酷、理性と醜悪、情熱と逸脱を、迫真のリアリティで描ききった超問題作!</strong>  ――帯より</p></blockquote>
    正直なところ 読み始めるのに、かなり躊躇いがあった。タイトルからしてすでに覚悟なしには読めそうもない。
    そして、覚悟して読み始めたが、やはり老人医療の現場の壮絶さには想像を越えるものがあった。
    作品の構成もあたかもドキュメンタリーのような作りになっており、読み初めてしばらくは そこここに違和感を覚えながらも この医師が著者自身かと思ったほどである。後半に編集者註をつけたことでリアル感も客観性も増すことになり効果的である。が、結局何が真実だったのかは最後まで判らない。漆原医師の真実も、老人たちの真実も、介護者たちの真実も。どれもが ただ並べられているだけで、そこから真実を見極めるのは難しすぎる。それをさせることが著者の意図するところなのかもしれないが。
    ひとつ確かなのは、介護の未来が明るくはないことだろう。20年後にご自身が生きているかどうかさえ怪しいお年寄りの政治家たちに任せておける余裕はない、ということである。</font>

  • 面白い!

  • 鬱本。
    頭……なあ。

  • 小説としての構成が斬新で、面白かったです。

  • 廃用身」とは、脳梗塞などの麻痺で動かなくなり、しかも回復の見込みのない手足のことをいう医学用語である。医師・漆原糾は、神戸で老人医療にあたっていた。心身ともに不自由な生活を送る老人たちと日々、接する彼は、“より良い介護とは何か”をいつも思い悩みながら、やがて画期的な療法「Aケア」を思いつく・・・
    途中までノンフィクションだとばかり思っていました。違うと分かっても、どこかで実際にあってもおかしくないくらいのリアリティを感じ、後半はずっと息の詰まる思いで読んでいました。

  • 不思議な形態の小説です。

  • 老人医療にあたっている医師、漆原が思いついた画期的な療法とは、麻痺して動かなくなった手足「廃用身」を切断する事だった・・!
    ノンフィクションのような書き方で、ついついだまされてしまったわ(笑)。
    しかし、実際のところどうなんでしょうねぇ〜。
    介護問題って、本当に破綻寸前なのかも。いや、すでに破綻しているのか?
    自分が老いた時のことを考えると、怖いね・・。

  • 主張とエンターテイメンツのハイレベルな融合である。大好き。

  • フィクションなんだかノンフィクションなんだかの衝撃があった

  • 廃用身とは脳梗塞などの麻痺で動かなくなり回復の見込みのない手足のこと。どうせ使えないものならば・・・より良い介護のためにも・・・

全94件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

医師・作家・大阪人間科学大学教授

「2016年 『とまどう男たち―死に方編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

久坂部羊の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×