貴様いつまで女子でいるつもりだ問題

  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344026049

感想・レビュー・書評

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  • 10年ぐらい前の本だった
    ジェーン・スーさん当時40才

    10年前に読みたかった!
    そうそうそうなのよ!と今よりも熱を込めて読めたはず

    発想が面白いし、言語化能力が高すぎる
    このモヤモヤ言葉に出来ない気持ちや意見をスーさんみたいに伝えたい

    スーさんの新しい本読まなくちゃかな

  • す、すごい…
    ここまで自己分析が進んでいることと、周囲との摩擦やら違和感をこれほどまでに正確に言語化出来ていることのすごさに驚嘆。
    確かに私も年を取って自分や周りの人達に対する理解が深まったと感じている。
    私ってこういう人間だったんだ!と気付く瞬間の快感を知ることが出来たのはそこそこ長く生きてきたからだと思う。
    そんな経験からジェーン・スーさんが加齢を否定的に書いていないことに共感出来た。
    年を取ることでいいことって結構ある。
    もちろんいいことばかりのわけはないけれど、そのことについても人生の先輩の経験談として有り難く読んだ。
    働く女性の先輩方には本当に頭が上がらない。
    皆さんバイタリティに溢れていて、私は絶対に敵わないのだ。
    ジェーン・スーさんも然り。
    彼女の悩んだことで私は悩まないかもしれない。
    でも、問題に対する向き合い方とか分析の仕方はとても参考になった。
    もう嫌だと放り投げないで、何が嫌なのかどう処理すればいいのかをじっくり考える姿勢は本当にすごい。
    やはり頭が上がりません。

    • nico314さん
      takanatsuさん、こんばんは!

      これ、たいへん気になっております!
      気になる、気になる・・・。

      >私ってこういう人間だっ...
      takanatsuさん、こんばんは!

      これ、たいへん気になっております!
      気になる、気になる・・・。

      >私ってこういう人間だったんだ!と気付く瞬間の快感を知ることが出来たのはそこそこ長く生きてきたからだと思う。

      『女子』という複雑かつ、不思議なアイコンを納得させてくれそう!
      2014/09/26
    • takanatsuさん
      nico314さん、コメントありがとうございます!

      そうなんです!
      私もとにかくこのタイトルに惹かれて、気になって気になって…(笑)...
      nico314さん、コメントありがとうございます!

      そうなんです!
      私もとにかくこのタイトルに惹かれて、気になって気になって…(笑)

      >『女子』という複雑かつ、不思議なアイコンを納得させてくれそう!

      不思議なアイコンですかぁ
      nico314さんにの「女子」論も気になります!
      この本のレビュには是非ともその辺りのことも書いてください!!
      読みたいです♪
      2014/09/26
  • もっとズバズバ言っている本かと思っていたけれどそうではなかったです。
    ラジオも聞いたことがないのでジェーン・スーさんがどんな人なのかは知らないけれど、繊細で傷つきやすかった女の子が、働くことや容姿や家族との関係に躓いたり迷ったり失敗して、40代を迎える際に少しでも楽しく生きやすくなるために試行錯誤してきたことで、自らの体験を元に寄り添ってアドバイスしてくれているような内容でした。

  • 面白かった!
    題名だけだと、痛い中年にくぎを刺す内容かと思うけど、もっと自覚的で優しさに満ちた、あと図太い、話だった。

    ピンクと和解する話など、愛されたい自分を露出させるなんてできないあるある話、40代になると恋愛対象(というか性的な対象になるか否かの査定対象)から外れて楽になる、優しくしてくれる人が出てくる、などの未来も悪くないよ話、が現代的なユーモアのある語り口でつづられる。
    頭のいい女の人って生きづらいんだな…。この人もたくさん不条理に苛まれたんだろうなあと思う。でも大人になって自分を少しずつ受け入れて(自分のなかの小さい女の子の存在を認めること)周りにも少しずつそれをだせるようになってく過程が心抉られた。

    こんな女友達がいたらいいなあと素直に思った。

  • 未婚のプロ ジェーン・スーと帯にうたってあるこの本

    同年代でもなく、立場も違うけど、(うん うん)肯ける「女子あるある」の心の悲鳴を巧みな言葉で表現して、笑い飛ばしてくれる。

    「ピンクと和解せよ」の章
    私は思いっきり フリフリのレースだった。
    似合わないと思い続けて、ん十年
    最近ちまたの女子たちがスカート代わりにフリフリ・スケスケの服を着てるけど・・・和解・・・出来ないなぁ

    「とあるゲームの攻略法」の章
    仕事フィールドをゲームに例えているところがおもしろい。女子の方がどこまで仕事にコミットする意思があるかないか分かりやすい。←その通り。
    鉄壁の意思表示をされると・・・扱いに困るのよね。
    著者は「腹を立てつつも 頼りにしない」と対策を示しているが・・・。それしかないのかなぁ。

    いろいろと 考えさせてもらいました。

  • 著者と同世代なので読んでみたけど、内容はもっと若い女子に向けて書かれたものでした。

    なのであまり共感できず。

    ただピンクのくだりは、あー、わかるわー。という感じ。

    年を取るとなぜかピンクを身に付けたくなるんだよなー。

  • 2021.8.20読了
    3.8
    ラジオリスナーなので読んでみた。
    人が見て見ぬふりをする所をズバリと切り込んでいってくれるところが清々しい。
    弁がたち、頭の回転が早い方というイメージなので、議論したら速攻論破され瞬殺しそう。
    ス-さんならではの解釈や毒舌は読んでいて面白く痛快だった。
    欲を言えばカタカナ用語を減らしてもらえたら、もっと読みやすいと個人的には思う。
    「エエ女発見や!」がツボで笑えて、「母を早くに亡くすということ」ではホロりとしました。




  • あ〜、これは絶賛こじらせ中に読みたかった。
    今はこじらせを脱した(自分のなかでは)ので、当時の自分の熱量を思い出したよ。

    私がジェーン・スーさんをはっきりと認識したのは、現在放送中のドラマ「生きるとか、死ぬとか、父親とか」である。
    このドラマの吉田羊(ジェーン・スーらしき役)がすごく良いのだ。
    何が良いって、達観してる感じなのに、ナイーブさを併せ持ってる感じが、もう絶妙なのだ。
    それで、原作者のジェーン・スーさんにも興味が湧いて、この本を手に取ってみた。

    このエッセイ本は、すごい熱量をはらんでいる。
    40歳を過ぎた著者が「男女の友情は成立するか」とか、真剣に書いてる。
    これは結構すごいですよ。

    全編通読しようとしたら、熱量にあてられたので、興味のあるテーマはしっかり、そうでないテーマは流し読み、で読んでみた。
    個人的に、ニッセンの項目がおもしろかった!
    ちょうどリュックを探していたので、ニッセンでもリュックを検索してみた。
    ニッセンのサイトで「リュック」と検索すると、ビジネス用〜赤ちゃんの転倒時の衝撃軽減用まで、まさしく雑多なとりぞろえ。
    この本に書いてある通り過ぎて、思わず笑ってしまった!

    あと、キリンジの項目も良かった。
    ミュージシャンのファンにとって、この曲に救われた、というのは少なからずあることだろう。
    筆者は、つらい経験をしたときにキリンジの曲に救われてからキリンジのファンになったそうで。それは読むだけでも女として心がつらくなる経験なんだけど…それをコラム、エッセイとして昇華して、かつ、キリンジの素敵な音楽に出会い、その後素敵な音楽を知って生きていけるっていうのは、人生は捨てたもんじゃないなと、だから生きているのは楽しんだなと、大袈裟かもしれないけど、私は思った。

    ジェーン・スーさんのもっと軽めの本、あったらまた読みたいな。

  • いわゆる“こじらせ”のジャンルに分類されると思われるエッセイ。

    序盤の「女子会には二種類あってだな」では、目からウロコが落ちたものの、その後しばらく惰性で読んでいた。
    特に、私自身が20代でケリをつけたあれやこれやの諸々を、アラフォーまで引きずっていたのかと思うと……ね。

    が、終盤の5編でたたみかけられ、見事陥落。

    「ノーモア脳内リベンジ!」
    Facebookの面倒臭さをここまで分かりやすく、的確に解説したものが今まであったろうか……。
    何というか、Facebookはリア充のためのSNSであって、それがまたアメリカ基準だからほとんどの日本人にとっては、“リア充を装う”SNSなんだよなー。

    「東京生まれ東京育ちが地方出身者から授かる恩恵と浴びる毒」
    10年くらい前だろうか。
    CoccoのLIVEに行ったとき、
    「自分たち地方出身者には帰る場所がある。でも、東京にしか故郷がない人も東京にはたくさんいる。そんな人たちのことも考えず、『東京には空がない』とか言うのは東京に失礼だ!そんな奴は今すぐ地元に帰れ!」
    というようなことを言っていたのを思い出した。
    そう、失敗したら地元に帰って一から出直すってことができないのは、結構辛いものがある。

    「母を早くに亡くすということ」
    「パパ、アイラブユー。」
    「とあるゲームの攻略法」
    この3編は、自分の過去と比較しながら、自分はあーだったなー、こうだったなー、と。
    若いうちに家族を亡くすというのは、その後の人生に結構な影響を及ぼすものだ。

    と思ったら、最後の「小さな女の子救済作戦」は、私が10代後半~二十歳そこそこの頃に折り合いをつけていた問題だったりして、なんだかなー、と。

  • 77年生まれの著者より、66年生まれの酒井順子のほうが世代的に共感する部分は多いんだけど、これはこれで面白い。アラフォー女子はドンピシャ、アラサー女子は今後の心構えとして、アラフィフ女子はこんな時代もあったねと懐かしく読むのが良いかと。

著者プロフィール

1973年、東京都出身。作詞家、コラムニスト、ラジオパーソナリティー。『ジェーン・スー生活は踊る』(毎週月~木曜午前11時TBSラジオ)に出演中。『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』(幻冬舎)で講談社エッセイ賞を受賞。著書に『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』(ポプラ社)、『生きるとか死ぬとか父親とか』(新潮社)、『これでもいいのだ』(中央公論新社)、『ひとまず上出来』(文藝春秋)、『きれいになりたい気がしてきた』(光文社)など。

「2022年 『OVER THE SUN 公式互助会本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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