脱北航路

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 450
感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344039452

感想・レビュー・書評

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  • Iボートを彷彿とさせる潜水艦戦、私たちにとって身近な拉致問題、ドキドキしながら読み、最後に未だ解決しない拉致問題に想いを馳せた。

  • 2022/11/6読了。

  • 北朝鮮からの脱出と拉致被害者の逃亡に対しての日本政府の卑怯な対応.潜水艦同士の戦いが白熱して面白い.心ある民衆の小さいけれど大きな力が脱北者たちを救ったけれど,日本政府が誠実であればもっとたくさんの人々を救えたと思うと情けない.

  • 以前書店で見つけて読みたいとは思っていながらもなかなか手にできずにいたが、ようやく読む機会が生まれ一気に読んだ。
    なるほど「沈黙の艦隊(漫画)」も読んだけど、潜水艦の密なる空間での心理描写は読んでいても息詰まりそうになるほどに苦しくなる。乗員のそれぞれのバックストーリーもしっかり作り込まれており300頁と少ない文字数の中によくここまでうまくまとめたものだと感心した。
    横田めぐみさんをモチーフにした拉致問題と、北朝鮮からの亡命をうまくストーリーとして組み立て、そこにしっかりと日本の腐敗した政治問題も冷評している点も素晴らしい。
    実際にこんな事件が発生したらおそらく日本は「いつもの」傍観者となるだろうと容易に想像できた。
    海軍でもなければ海洋航行の経験もないから方位とかを克明に表記されても緊迫感はつかめるが場面が想像できないのが残念だ。ここは漫画に軍配が上がる。

  • 北朝鮮の軍人が潜水艦に拉致被害者である日本人女性を乗せ、日本への亡命を目指し、あらゆる危機を間一髪で乗り切っていく物語。
    スリリングでヒューマンな要素もあり、没頭できる本ではあったが、専門用語があったり、内容が重かったり、潜水艦の内部描写がリアル過ぎて、こちらも息苦しくなったりして読破に結構エネルギーを要した。
    しかしながら、力作というにふさわしい作品ではある。

  • 2022.7.20

  • 絶望的な状況の連続で疲れた。最後のところは電車の中だったが、涙を堪えるのが大変だった。我が国の政府が作中のような行動を選択しそうでならないが、そうでないことを祈る。

  • 脱北軍人が拉致被害者を潜水艦に乗せ日本に亡命しようとするシミュレーション小説。

    海保や自衛隊の対応は一面リアリティがありそうにも感じるが、何となく作者の意図が感じられて共感できない。

    終盤の盛り上げはさすがだが。

  • 無事日本に着くのだろうと思っていてもドキドキ。

  • 全部読めなかった。つまらなさすぎて。欺す、、、は面白かったのにな。

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著者プロフィール

1963年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。12年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、13年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、15年『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞、19年『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞。近著に『暗鬼夜行』『奈落で踊れ』『白日』『非弁護人』『機龍警察 白骨街道』などがある。

「2021年 『ビタートラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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