奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録 (幻冬舎文庫)
- 幻冬舎 (2011年4月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344416451
感想・レビュー・書評
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IT分野で活動する自分と、農業分野で活躍される木村氏とは畑違いであはるが、人生に打ち込む励みとなりモチベーションにつながる内容だった。
9年という歳月をかけて無農薬のリンゴを完成させるまでのルポルタージュだが、果たして同じ境遇で同じ偉業を成し遂げられるかと問われれば、NOとしか言えないだろう。
木村秋則という天才を題材にしたルポルタージュだが、哲学色の強い内容だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
確かに、山や森の土はいくら掘っても温かみがあるように思う。
どんな状況になっても、周りに見捨てずにいてくれる人がいるのはなんでなんだろう。 -
監修:NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」制作班、まえがき:柴田周平、解説:茂木健一郎
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読むつもりは無かったが、偶然手に取ったらリンゴの無農薬栽培にかける情熱に引き込まれた。木村さんが無農薬栽培を思い立ったのもたまたま購入する事になった本だという転機も凄い。失敗続きで貧乏の中にあっても、めげない心の強さは本当に尊敬に値する。どんな仕事をしていてもプロフェッショナルになる人だと思ったし、人柄がまた良い。もう少し彼のリンゴが周知されていく際のエピソードなどあれば知りたかったなと思った。無農薬栽培という不可能を可能にした彼のリンゴをいつか食べてみたい。最初の方に掲載されていたラビンドラナート・タゴールの果物採集からの詩が良かった。
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2018.11.9読了
☆5(文句なし!)
木村さんの素朴な人柄がうまく描かれていてすごくよかった!
どんなに貧乏になっても家族、義両親までもが木村さんを応援する姿に感動した。
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木村さんの持つ圧倒的ななにか
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話の内容もさることながら、書き手の文章が上手く、感動する本。
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無農薬でりんごを育てることが、こんなにも難しいことだと知らなかった。
家族の生活をも犠牲にして、それでも無農薬りんごの栽培に(言葉通り)命をかける木村さんの辛抱強さと粘り強さに驚嘆した。
そして、木村さんのご家族が、文句も言わず、木村さんのやりたいようにやらせていたこと、一緒に戦っていたことに感動した。
自分の父親や夫が、生活を壊すほどに熱中する何かを見つけても、私は応援してあげられるだろうか…
こんなに偉業を成し遂げたのにも関わらず、木村さんは「りんごが頑張ったから」という。
「私は手伝いをしただけ」と。
でも、家族や(最初は冷たい目で見ていた)周囲の人々への感謝も忘れない。
木村さんの無謀な夢を実現できたのは、ひとえに木村さんの人柄と、奢らない謙虚さだと思う。