僕らのごはんは明日で待ってる (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344424500

感想・レビュー・書評

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  • 毎日食べるご飯は何を食べるかより、誰と食べるか

    誰と食べるかでご飯は美味しくなり、頑張るエネルギーになる


    以前、大切な人にそういわれたことを読みながら思い出し、ほっこりした

  • 瀬尾まいこさんの作品は、読んだ後に心が温かくなるなと改めて思いました。
    葉山くんが上村さんだけじゃなくて、塚原くんとかタイで出会ったおばさま達など色んな人たちと出会うことによって、成長していて読んでてなんだか安心しました。
    あとお兄さんの死は、葉山くんにとって辛いものではあったけど、たくさん悩んで、こうしたら良かったんだと考えて上村さんに生かしていた所も良かった!
    本を読み進めるうちに、葉山くんを応援したくなるし、成長していて感動しました!
    でも上村さんが突然別れを切り出したり、病気になった後にひどいこと言ったり、明らかに葉山くんがえみりちゃんのこと好きじゃなかったり、気持ちは分かるけど可哀想だよって思う場面はあった!
    でも全体的にスイスイ読めて、良かった。


  • 「がっかりさせたくないし悲しませたくない。
    きっと俺たちは、順調な家族より親が注ぐ思いに敏感だし、裏切りたくない気持ちはわずかに強い。」

    わたしの中にもある感情が巧く言語化されていて、
    思わず、ことばをストックした。


    「ケンタッキー」や「ポカリ」の存在がいい。
    定番というのは、懐かしんだり、思い出に浸ったりするのに抜群にいい。
    そういうものがあるだけで、思い出がすごく強烈に色づくと思う。

  • 読みやすくて良いお話しでした。

  • 瀬尾まいこさんの作品を読むのは2作目で、これは本当に良かった!
    恋愛小説ってたまに読んでてイラ〜っとするやつもあるけど、これは心が洗われるような綺麗な作品だった。
    何よりも亮太と小春の2人の関係性が良い。重い境遇をお互い持っているにも関わらず、暗すぎない2人の人間性というか...きっと相性が良いんだろうね。
    最初から最後まで退屈しない内容。2人が幸せになりますように!

  • 兄の死以来、人が死ぬ小説ばかりを読んで過ごす少年。彼の前に現れた天真爛漫な少女の影響を受け、少年の時間が動き始める。泣いて笑って温かい、優しい恋の物語。
    "神様は乗り越えられる試練しか与えない"って言葉がとてもいい。人生なんて9割は辛いことの連続だ。でもだからこそ、残りの1割の楽しいことに人生の価値を見出だすことが出来る。

  • 私の再読本の一冊です。

    手元に3冊あります。
    読む用、保存用、持ち歩き用。

    上村が大好きで、あの捉えどころのなさに憧れすら抱いています。上村と葉山の掛け合いに愛がある。
    言葉のリズムも良くて、何度も読み返している。

  • 瀬尾まいこさんの文体のやわらかさとリズムが心地よい。

    「本当の病気を知らない人間ってなんだかんだ言うだろう?仕事が大事だとか未来だ夢だ責任だとか。だけどさ、僕はここで二十年以上働いているけど、驚いたことに今まで目の前の命より大事なものなんて見たことがない。たった一度もだよ」

    適切な言葉がでてこなくても、気持ちがある。気持ちは言葉でなくても、伝えることができる。

  • 解説の『人間関係を築くことに前向きになれない人にこそ、ぜひ読んで欲しい物語』という一文で選んだ本。
    思い描いていた未来とは違っても、日々は過ぎていくし季節も変わっていく。
    何かを手放しても、ちゃんと新しい何かが生まれている。
    そういうことに気付かせてくれる本でした。
    今の私にピッタリの本だったと思う。
    人と関係を築くのは面倒で、一人でいる方が楽だと思ってしまうけれど、一握りの大切な人とはたくさんの新しいことや楽しいことを共有したいと感じました。

  • 瀬尾まいこの僕らのごはんは明日で待ってるを読みました。

    葉山亮太は兄が病気で亡くなってしまったため、自分の気持ちをもてあまして暗い高校生活を送っています。
    同級生との関係はシャットアウトして読書をして過ごしています。

    そんな亮太に上村小春は無邪気に話しかけてきます。
    運動会にも興味のない亮太を小春は米袋レースのパートナーに決めて運動会に出場することにするのでした。

    上村と付き合いだした亮太は上村も両親がおらず祖父母に育ててもらっているという境遇であることを知るのでした。
    紆余曲折の後、結婚して幸せな家庭を築こうとしている亮太と小春に神様はまた過酷な試練を与えるのでした。

    けなげに明るく生きようとしている二人が切なくなる物語でした。

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著者プロフィール

1974年大阪府生まれ。大谷女子大学文学部国文学科卒業。2001年『卵の緒』で「坊っちゃん文学賞大賞」を受賞。翌年、単行本『卵の緒』で作家デビューする。05年『幸福な食卓』で「吉川英治文学新人賞」、08年『戸村飯店 青春100連発』で「坪田譲治文学賞」、19年『そして、バトンは渡された』で「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『あと少し、もう少し』『春、戻る』『傑作はまだ』『夜明けのすべて』『その扉をたたく音』『夏の体温』等がある。

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