Tengu: 長編推理小説 (祥伝社文庫 し 8-4)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 793
感想 : 122
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  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396334130

感想・レビュー・書評

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  •  第9回大藪春彦賞受賞作品。1974年秋、群馬県の寒村を襲った連続殺人事件の犯人は≪天狗≫なのか? 26年後、再び事件に取り組むことになった記者が、大きな組織の関与を知る。大藪春彦作品が好きで、若いときによく読んだ。その大藪春彦賞受賞作品ということで期待があった。この小説の一番の魅力は「天狗の正体は?」という謎。この謎に後半までずっと興味を引きずられ、ページを繰る手が止まらなかった。その点からみれば傑作エンターテインメント作品といえるかもしれない。しかし読み終われば、<キワモノ>と言われかねない真相を秘めたストーリーに、賛否が大きく分かれる作品だという印象を強く持つことになった。正直にいえば、私としては苦手なタイプの作品だった。読者を惹きつける力は充分に感じられたので、他の作品に期待したい。

  • 彩恵子さんがチョッと・・・
    不幸な人生は認めるけど、あまりにオトコのため、都合にあわせる主体性のなさを感じる。
    それが、本能レベルで動いているとするなら
    純真と黒の二面を現(表)しているということ?
    物語自体は面白く読めるけど、謎解きのラストは
    別として26年待たなくても
    途中までは行けたのではないかな?

  •  この「TENGU」よりも、彩恵子の方がよほどバケモノのように思えるのですが……。大藪春彦賞の審査員からは絶賛されたという彩恵子のキャラクター造型ですが、私にはあまりにも男性に都合の良すぎる女性のような気がします。<br>
     それ以外は、まさにありえなさそうなことをノンフィクションの如く読ませるすごい小説なのですが〜。

  • 出来たミステリィ。
    徐々に謎に迫っていく感じが良いですね♪

    終わり方も個人的には好きです。

  • 26年前に真相が明らかにされないまま無かったことにされていた事件を、現在のDNA鑑定なんかを使って解明する。ただちょっとSFチック過ぎるのがなぁ。理論上あり得るのだろうか。

  • 043
    天狗の正体とは?SF的だがリアリティーがある。おもしろい
    同著者、読了1作目。
    2008年ベスト3作。

  • ん〜〜〜UMA(謎の未確認動物)かよ?苦手かも(__:)

  • うん面白かった

  • 1974年の秋、群馬県の寒村に起きた連続殺人事件。2001年に米国を襲った同時多発テロによって、封印が破られる・・・
    といったプロローグで始まり、UMA(Unidentified Mysterious Animal:未確認動物)の正体は?とか、ずいぶん期待たっぷりと読ませてもらったんですが。。。
    結末は予想のつかないものではあったけど、あ、そう、、、って感じでした。
    (2008/5/13)

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著者プロフィール

1957年、東京都出身。日本大学芸術学部写真学科中退。フリーのカメラマンから作家に転身し、現在はフィクションとノンフィクションの両分野で広く活躍する。パリ〜ダカールラリーにプライベートで2回出場し、1990年にはドライバーとして完走。1991年『KAPPA』で小説家デビュー。2006年、『下山事件 最後の証言』で第59回「日本推理作家協会賞・評論その他の部門」と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞。2007年、『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞し、ベストセラー作家となった。他の著書に『DANCER』『GEQ』『デッドエンド』『WOLF』『下山事件 暗殺者たちの夏』『クズリ』『野守虫』『五十六 ISOROKU異聞・真珠湾攻撃』『ミッドナイト』『幕末紀』など、多数ある。

「2021年 『ジミー・ハワードのジッポー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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