出世花 (祥伝社文庫) (祥伝社文庫 た 28-1)

著者 :
  • 祥伝社
4.10
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本棚登録 : 775
感想 : 144
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396334352

感想・レビュー・書評

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  • 私は「おくりびと」は見ていないので、むしろこの間の「エンバーマー」を強く思い出しました。
    ただ、評されてるほどミステリとしては弱いと言うか半端と言うか。

    高田郁さんは2冊目。すばらしい作家さんにあえました。
    百万の感謝を

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ミステリとしては弱い」
      そう言えばミステリーっぽかった、でも人情話として読んでました。
      「みをつくし」の次は、此方を再開される由。楽し...
      「ミステリとしては弱い」
      そう言えばミステリーっぽかった、でも人情話として読んでました。
      「みをつくし」の次は、此方を再開される由。楽しみである。。。
      2014/04/14
  • 平成21年9月20日~24日

  • とても読みやすい時代小説でした。死を扱っているので重たいテーマになりがちですが、それだけに終わらない面白さがありました。解説にもありますが、ミステリー要素もあり、捜査に協力することになるあたりは「しゃばけ」シリーズのような楽しみもありました。強く優しく成長していく主人公の周りの方々もとても素敵です。

  • 高田郁さんのデビュー作。キレイでピンと空気の張った、だけど温かい話でした。
    全ての

  • 成長に従い名を変える出世魚のように、名を変えながら成長していくお縁の姿を描く、高田郁のデビューのきっかけとなった短編と、同じ設定で書き継いだ短編をまとめた連作短編集。

    妻に駆け落ちをされた父の妻敵討ちの旅の途上、行き倒れかけたところを救われたお艶。
    お艶たちを受け入れたのは、檀家を持たず、人々の亡骸を湯灌し成仏を祈る「墓寺」だった。

    父が亡くなる前の頼みを聞き入れた住職から、お艶は同じ音ながら新しい名前、『縁』を授かる。
    父の湯灌のさま、生前の苦しみまでも洗い流されたような父の姿に心うたれたお縁は、湯灌を手伝う三昧聖となり、『正縁』の名を授かる。


    健気で清らかで芯の強い、高田作品のヒロイン像の原型が見えるようで、楽しめた。

  • 幼いころに父と妻敵討ちの旅に出たお艶。
    無念の死を遂げる前に、父が寺の住職に頼んだのは不義密通を犯した妻の血を引く娘に、新しい名前を授けることだった。
    お縁として改名した娘が、三昧聖として成長していく物語。


    「澪つくし」シリーズが好きだったので、読んでみた。
    最初は桜最中を出すお店に奉公に出て、そこで料理人として活躍する話と思っていたら違った。
    「おくりびと」を思い出した。

    最後、正念さんがこんなメインに出てくるとは思ってなかった(笑)
    四話あるけど、岩吉さんがでてくる話は泣けたなぁ。
    それと最後の「見送り坂暮色」の子を思う母の気持ちと、母を思う子の気持ちに泣かされた。

    ☆は限りなく4に近い3.7とか。

  • みをつくしシリーズの合間に読みました。読んでいてふと映画の「おくりびと」を思い出しました。噂によると続編が出るとか出ないとか?楽しみに待ちます。

  • 納棺師の仕事を見た事が有るが、厳かな中に慈しみと遺族の悲しみを汲み取り旅立ちの準備をする事に感謝した。正縁も三昧聖として感謝されたり、屍洗いとして蔑まされたりと生者の言葉に傷つき励まされ成長して行く。良い本に会えました。

  • 2016年3月18日読了。
    死を厭うことなく見つめる人は尊い。人の縁を大事に思う物語だった。

  • 出世花S。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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