感情8号線

著者 :
  • 祥伝社
3.31
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  • (5)
本棚登録 : 477
感想 : 70
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396634803

感想・レビュー・書評

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  • 畑野さんの本は初めて読みました。
    「王様のブランチ」で紹介されているのを見て以来、ずっと読みたと思っていた本。

    荻窪、八幡山、千歳船橋、二子玉川、上野毛、田園調布に住む6人の女性たちの恋を描く連作短編集。

    畑野さんの他の作品もぜひ読んでみたい。

  • 『感情8号線』=環八。
    このタイトル、ぴったりですね。
    見事に混み合ってます。
    渋滞してます。
    スムーズに流れると思いきや、思わぬところでひっかかり…。
    あ~、なんでこうなっちゃうかなぁ…と言いたくなるような物語。

    ずっと読みたかった作家さんでした。
    荻窪・八幡山・千歳船橋・二子玉川・上野毛・田園調布
    それぞれの街のイメージに、各章の登場人物を照らし合わせて読んだんですが、
    逆に、彼女たち各々から街の雰囲気をイメージしても面白いかも…。
    いくらなんでもここまで混雑しないでしょ!と突っ込みながらも、
    この年頃の、微妙な感情の揺らぎや葛藤がリアルで楽しめました。
    ぜひ、他の作品も読んでみたいです。

    • 杜のうさこさん
      koshoujiさん、こんばんは~♪

      お仕事だったんですね。安心しました~!
      でも心のどこかで、”センパイなにやら”と期待していた...
      koshoujiさん、こんばんは~♪

      お仕事だったんですね。安心しました~!
      でも心のどこかで、”センパイなにやら”と期待していたのかも…(笑)。
      あいかわらずの悪魔です(*^-^*)

      うふふ、図書館のお姉さん、
      「あら、津村記久子さんの大ファンの方だわ!」って…^^
      2016/06/22
    • koshoujiさん
      うさこさん・・・・・。
      図書館のお姉さん、「あら、津村記久子さんの大ファンの方だわ!」って…^^
      ↑これ面白い!! ☆5つ差し上げます。...
      うさこさん・・・・・。
      図書館のお姉さん、「あら、津村記久子さんの大ファンの方だわ!」って…^^
      ↑これ面白い!! ☆5つ差し上げます。<(_ _)>
      何度も借り直ししてますからね。なのに読んでないという(笑)。
      2016/06/26
    • 杜のうさこさん
      わぁ~い!☆5つ、いただきました~♪(笑)

      センパイ…、
      この悪魔な後輩うさこに、なんてお優しい(*^-^*)
      わぁ~い!☆5つ、いただきました~♪(笑)

      センパイ…、
      この悪魔な後輩うさこに、なんてお優しい(*^-^*)
      2016/06/26
  • 環状八号線沿いに住む、年齢も境遇も様々な女性達を描いた連作短編集。
    環状=感情とは、うまいタイトルだなぁ!と。かつて関東には住んでいたものの、車に乗らない生活だったので、環八といってもピンとこない。荻窪、八幡山、千歳船橋、二子玉川、上野毛、田園調布。全て環八沿いとはいっても、電車だと乗り換えが必要。街の雰囲気もそれぞれ異なるから、鉄道路線沿いに比べて街の繋がりは薄いように感じる。そんな特徴を見事に作品に生かし、ヒロイン達のキャラ設定に反映させているのが面白いと思った。
    生活苦にあえぐ貧乏な舞台女優、恋人のDVに苦しむフリーター、夫の不倫に悩むセレブ主婦、新婚ブルーの社員、美しく有能ながらも、「独り」が怖いキャリア女性、舞台俳優に恋したお嬢様…。それぞれがじりじりとした不安に苛まれる。このうまくいかない感じが何ともリアル。読んでいてひっかかる…ざらっとした感じは畑野作品特有だなと思う。作品によっては不快な方に転じることもあるけれど、今回はギリギリの意地悪さ。それぞれのラストの「えっ!?」という仕掛け。色々想像させられちゃうところがまた、ニクイね畑野さん。連作短編という形式を存分に生かし、様々な角度から彼女らの日々を垣間見ることが出来たのもよかった。
    畑野作品を読むと、自分の心のブラックな部分に気付いてしまうときがある。まぁ、誰もがそんな面を持っているわけだしね。生きていく上では、そんなところもほどほどに肯定しながら目の前のことを受け入れていくことが必要なのかなと思えた。

  • 環状八号線に近い地名にならった物語。私の好きな、ちょっとずつ登場人物が重なる短編集。それぞれの女性の思い、想い。いろいろな立場の人の話があったけど、やっぱり自分と似た状況の人の話は刺さるな。
    男性側からの物語もあると思った。

  • 最近当たりの短編集が続いてる♪
    環八の街々を舞台に、それぞれの街に住むお年頃の女子の恋愛模様を描いている。
    夢だけで暮らしてる子も、お金持ちの子も、一見幸せそうな子も…-恋愛っつーのはみんな平等に悩ましい案件なのでR!

  • 2016/2/10

    環状8号線沿いに住む人たちの連作短編集。
    土地勘があればもう少し楽しめたかな。田園調布から荻窪までバイトしに行くのがどれだけトンチンカンなことなのかピンとこない。

    前向きなようで、先が不安になる人たちもチラホラ。悪人は出てこないけれどみんながみんな善人なわけでもない。人生もハッピーエンドばかりではないもんね。他の作品も読んでみたい。

  • 東京の環状八号線沿いの街でそれぞれ起こっている恋愛短編集。ひとつひとつの話で完結しているのだけれど、どれも少しずつつながっているのが面白い。

    気取らない恋愛小説で読みやすくて面白い。恋愛小説は基本的にあまり好きじゃないけれど、こういうのだったら好きかも。

  • 何らかの関係性がある登場人物がいて、それぞれの視線でそれぞれの生活と感情が描かれているが、全てが一つに繋がっていて、しかしながら各々の異なった感じ方と考え方が入り交じって面白い。

  • 環状八号線沿いに住む女性たちの連作短編。
    語り手や周りのひとたちが少しずつつながっています。

    この感じ、好き。

    それぞれの語り手が抱える思いや悩みは、共感できるものが多くて。完全に一致するキャラはいなかったけど、ちょっとずつわかるなーってところがあった。

    千歳船橋の亜実と上野毛の里奈に結構共感しました。

    描かれているのは、恋愛や夢や夫婦生活、日常の断片だけど、こういうのがやっぱり好き。

  • 環八沿線の街とそこに住む女たちの話。生活環境と雰囲気が確かに違う、って改めて思った。メモ。
    (1)二十三歳というのは恋愛の状況が一番ばらつく年齢の気がする。高校を卒業したら、彼氏彼女がいるのが当然の様になる。そこから徐々にばらついていく。一人とじっくり付き合っている人もいれば、片思いをこじらせてよく分からなくなっている人もいる。
    (2)結婚相手で美人で料理が出来るって重要?条件じゃないからな。

著者プロフィール

1979年東京都生まれ。2010年「国道沿いのファミレス」で第23回小説すばる新人賞を受賞。13年に『海の見える街』、14年に『南部芸能事務所』で吉川英治文学新人賞の候補となる。著書にドラマ化された『感情8号線』、『ふたつの星とタイムマシン』『タイムマシンでは、行けない明日』『消えない月』『神さまを待っている』『大人になったら、』『若葉荘の暮らし』などがある。

「2023年 『トワイライライト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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