- Amazon.co.jp ・本 (494ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396636173
感想・レビュー・書評
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何かを成し遂げる人は、こういうところがあるのだろうけど、身内には絶対欲しくない。
このての人が小説の主人公となると、いろいろ破綻してるけどチャーミングなところがあるので、周囲の人に感情移入できるのだけど、全くできない。
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主人公の熱意や信念、行動力、業績には感心するが、その過程で実家を食いつぶすなど、周囲の人々への迷惑を全く省みない行状や行動様式には感情移入しにくいものがある。
こういう人でないと並外れた業績を残すことができないのかも知れないとも思ったりするが。
昭和天皇から国の宝と言われた場面は、とはいえ、深い感慨を禁じえないものであった。 -
すごく面白かった! 牧野先生の人柄がリアルに伝わってくる。植物への愛の深さ、研究の仕方や業績への執着、どれも生々しくて魅力的。
周りの人たち、大変だっただろうなとも共感してしまうほど人間関係も面白い。
ラストに至るまでの道筋も、パーっと花が咲いたかと思われてからの波瀾万丈!
大河ドラマに、きっとなる。 -
「日本植物学の父」と呼ばれた牧野富太郎氏の
生涯を描く作品です。
命名した植物はなんと1500以上あると言われて
います。つまりそれだけの新種を発見している
ということです。
時代小説の大家である著者らしく、明治・大正
・昭和を生き抜いた主人公の生きた時代の目線
で書かれている文章も高尚で素晴らしいです。
ちなみに2023年度上期の朝の連続テレビ小説の
主人公は牧野富太郎氏だそうです。
神木隆之介君が演じるとか。
しかし原作は本作品ではないです。それでも波
乱に満ちた牧野氏の人生がどう描かれるのかが
楽しみなる一冊です。 -
植物好きは、読むべきです。
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はた迷惑なのになぜか憎めない、まさに一つの才能が突出している人にありがちな方だったようだ。それでいて、ちゃんと周りに助けてくれる人が現れるのが不思議……ピンチにちゃんと救世主が現れる。特に彼の場合は二人の奥様の存在は何物にも代えがたいだろう。現代感覚で判断してはいけないのは十分承知の上でも、出来過ぎの奥さんだと思う。偉大な功績がどう成し遂げられたかは家族の物語でもあるようだ。
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牧野富太郎の伝記小説.
奇人変人と言われながらその業績の素晴らしさ.草や樹々に語りかける富太郎の姿が初めから最後まで貫かれていて見事だ.ただ周りにいる人々特に妻や子供たちは大変だったろうと思うが,彼らが富太郎を恨むことなく支えているのはよほど捨ておけない魅力があったのだろう.
富太郎の植物誌にかける情熱にお腹いっぱいになった. -
周りの人達とお互いに理解しあえない悲しさがあまりにもくっきりと映し出されていて素晴らしい もう少し相手を思いやる事ができたらと思うけれど叶わないのが残念
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前妻後妻のまっすぐなところがまた。