- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396636180
感想・レビュー・書評
-
家族を思うがゆえに、すれ違う物語。
▶︎読んでほしい人
兄妹がいる人。
▶︎きっかけ
まち、ひとの続き。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
色々とうまくまとまってよかったなぁ。
-
他の小説で読んだことがある登場人物の名前にドキッとする。
狭い世界でもこんなにいろいろな事が起きてる。
いい人間じゃない、わたしもそういう自覚ある。
イイヒトになろう、というか、イイヒトに見えるように行動したいと思う。
でもそこには他人の目がある前提。
ひとりでひとりきりでいるときに、イイヒトやれない。
-
「ひと」「まち」が入ってて、ちゃんと読んでいたから、なんかわかって嬉しい感じで、しかも下町の河川敷の感じがよくわかるから、心地よい。
この作品も心の機敏が細かく書かれていて、そこが好き。 -
ここに登場する人たちは物わかりが良い
-
装幀:多田和博さん+フィールドワークさん
装画:田中海帆さん -
彼氏とのドライブデート中の交通事故で足に障害を負った主人公の妹。事故を起こした彼氏は、主人公の親友。その親友と家族ぐるみで親しくしていた、主人公の両親。
兄として、親友として、複雑な気持ちを抱えて悩む主人公。
私が主人公の、または他の家族やその親友の立場だったら、どんな気持ちだろう?すっきりしたハッピーエンドではなかったけど、答えが出なくて当たり前なんだと思う。余韻のある終わり方だったので、明るい方向へ進んでいければいいな、と思う。
『ひと』『まち』に続く3作目。『ひと』と『まち』はあんまりつながってなかったけど、『まち』と『いえ』は同じ登場人物や場所が出てきて、『まち』とは違う視点で描かれていて面白かった。
『まち』と『いえ』の両方で主人公が読んでる小説が面白そうなんだけど、どうやら実在しないよう。スピンオフで書いてほしい! -
三部作?とは書いてないけど3冊目。読了。
ボーっと読んでいた。
タノクラも出てきた。
でも、単独でも読める。
何かが起こる気はしないけど、日常を切り取って提供してくれるような安心感と、何も起きないやん、とちょい期待外れな気にさせるがっかり感がある。
最後の広告読んでいたら、ホケツ!があるじゃん。探さねば。 -
不幸な事故で足が不自由になった妹を思いやる兄の苦悩が面々と綴られる。暗くなってきて負の連鎖が起きてくる辺りはこっちまで気が滅入ってきて。救いなのは当事者である妹が自然体であること。だから余計に兄として空回りしてしまうのだろうか。ラストにかけてちょっとしたきっかけから自らの行動に自信を持てるようになり一気に歯車がまわり出すのは痛快だった。たぶん自分の気持ち次第で同じ事実でも違う感じかたになるのだろう。残念だったのは大好きな作家さんでシリーズほとんど読んでいるのに、まち、ひと、の内容がほとんど抜け落ちているところ。お店の名前であったり聞き覚えのあるワードが随所に出てくるのに、詳細を思い出せないのは心苦しかった。