いるか句会へようこそ! 恋の句を捧げる杏の物語

著者 :
  • 駿河台出版社
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本棚登録 : 68
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784411040282

感想・レビュー・書評

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  • 小説として読むとちょっとベタな展開ではあるが、よくできた小説仕立ての句会入門書になっている。私は俳句を読むのは好きなものの、句会には参加したことがなかったが、本書を読んで、句会の雰囲気がよくわかり、参加して見たくなった。

  • よく行く本屋さんには本の持ち込み自由のカフェがあります。
    仕事帰りとかボーッとしたいとき、ここで読書するのが楽しみです。
    この本も暇つぶしにと手に取ったんです、正直に言うと。
    だって可愛いイラストの表紙とか、「恋の句を捧げる杏の物語」ってサブタイトルとか
    いかにもライト~!って感じじゃないですか。
    自分では俳句はつくらないけど、読むのは好きだし
    たぶん途中で読むのを止めても何の支障もないだろうと。
    ところがところが、読み出したら止まらない。
    珈琲1杯で最後まで読んでしまいました。

    主人公が俳句を通じて知り合った青年に恋をし、その恋を成就させるまでのお話。
    ストーリーは単純ですが、毎月開かれる句会の様子がとても楽しい。
    初めは漫画チックだと思ったサブキャラたちも、だんだん頭の中で生き生き動きだし
    えっ、この人がこんな俳句作ったのか、とか
    やっぱりこの人らしい句だよねえ、とか。
    もうすっかり自分も句会に紛れ込んでいるかのような感覚になりました。

    本を書棚に戻し家に帰っても、なんだかこの本のことが頭から離れない。
    1週間我慢しましたが、ついに購入しちゃいました。
    借りて読む主義のこの私が!

    それというのも句会で披露される俳句が、とてもステキだったからです。
    作者の堀本裕樹さんは個性的な句会を主催する俳人なんですね。
    「東京マッハ」のことは新聞記事で読み、1度は観に行きたいと思っていました。

    さあ、これも出会いです。
    私も5・7・5と指折って、俳句に挑戦してみましょうかね?

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著者プロフィール

俳人。俳句結社「蒼海」主宰。二松学舎大学非常勤講師。2016年度、2019年度「NHK俳句」選者。著書に句集『熊野曼陀羅』(文學の森)、又吉直樹との共著『芸人と俳人』(集英社文庫)、『俳句の図書室』(角川文庫)、穂村弘との共著『短歌と俳句の五十番勝負』(新潮社)、『NHK俳句 ひぐらし先生、俳句おしえてください。』(NHK出版)、『桜木杏、俳句はじめてみました』(幻冬舎文庫)、『散歩が楽しくなる 俳句手帳』(東京書籍)など多数。
自選一句「耳は葉に葉は耳になり青葉闇」

「2021年 『東京マッハ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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