よく行く本屋さんには本の持ち込み自由のカフェがあります。
仕事帰りとかボーッとしたいとき、ここで読書するのが楽しみです。
この本も暇つぶしにと手に取ったんです、正直に言うと。
だって可愛いイラストの表紙とか、「恋の句を捧げる杏の物語」ってサブタイトルとか
いかにもライト~!って感じじゃないですか。
自分では俳句はつくらないけど、読むのは好きだし
たぶん途中で読むのを止めても何の支障もないだろうと。
ところがところが、読み出したら止まらない。
珈琲1杯で最後まで読んでしまいました。
主人公が俳句を通じて知り合った青年に恋をし、その恋を成就させるまでのお話。
ストーリーは単純ですが、毎月開かれる句会の様子がとても楽しい。
初めは漫画チックだと思ったサブキャラたちも、だんだん頭の中で生き生き動きだし
えっ、この人がこんな俳句作ったのか、とか
やっぱりこの人らしい句だよねえ、とか。
もうすっかり自分も句会に紛れ込んでいるかのような感覚になりました。
本を書棚に戻し家に帰っても、なんだかこの本のことが頭から離れない。
1週間我慢しましたが、ついに購入しちゃいました。
借りて読む主義のこの私が!
それというのも句会で披露される俳句が、とてもステキだったからです。
作者の堀本裕樹さんは個性的な句会を主催する俳人なんですね。
「東京マッハ」のことは新聞記事で読み、1度は観に行きたいと思っていました。
さあ、これも出会いです。
私も5・7・5と指折って、俳句に挑戦してみましょうかね?