- Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
- / ISBN・EAN: 9784422100517
感想・レビュー・書評
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人は自尊心と虚栄心の生き物である。
特に、僕の場合はそれらが人並み外れている。
意識はせずとも、自分のことを棚に上げて他人を見下していた。
相手の長所を見ようとせずに、常に減点法で評価していた。
そのくせ自分の短所を指摘されたら、ついムキになってしまっていた。
以前アルボムッレ・スマナサーラの「怒らないこと」を読んで、
怒ることの愚かさを知り、怒らないことを実践もした。
ただ、今はその心得が今では全くない。
きっと表層上のテクニックとして受け止めていたのだろう。
「怒らないこと」すら見下していたのかもしれない。
「人を動かす」を読んで、自分の愚かさを思い知らされた。
僕はどうみても不完全な人間なのに、
それを差し置いて相手を非難する資格なんてない。
相手は敵ではなくて味方なのだから、敬愛しなければいけない。
表層的なテクニックではなく、心の奥底からそう思う必要がある。
そしてこの本はそう思わせてくれた。
最初からこの本に書かれていることすべてが出来るとは思わないが、
まずは相手を尊敬することから始めようと思う。 -
何となく今まで敬遠してきたのは、タイトルに不遜な感じを持っていたからだ。内容は正反対。どうしたら相手が喜ぶか、心地よくなるかというのを考えることが、ひいては自分のためになるということを丁寧に書いている。
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自己啓発書としては古典にあたるが紛れもなく名著。
西欧•東欧の歴史的事件や名著•名言を引用しつつ、人間関係における基本的な原則を紹介している。
書いてある原則は、シンプルなことばかりなのだが、だからこそ忙しい生活の中で見失いがちな視点が散りばめられている。エピソードは昔のものだし、出来過ぎてる感が否めないが、読み物としても楽しめる。
発売が1938年ということで世界が戦争まっしぐらの時代。だからこそ心を穏やかに、美点凝視の精神を尊ぶという原則は社会に響いていったのかなとか。あと、英語って(研究の話は英語でした方がいいと言われているくらい)論理的に話すのに適しているので、殺伐としやすいからこそ、原則の中に「遠回しに伝える」があるのかなとか。
そういう言語や文化、歴史の違いがあるとわかった上で、その背景や真意を意識して読み解くのも面白い。そしていると、文化の壁を乗り越えて共感できるものが、人間関係における普遍的に大事なものがきっと見えてくる。 -
以前、友人から借りて読んだもの。
その後、手元に置いておきたいと思い購入。
印象的だったのは、"重要感"。
改めて実行したいと思えるものを見つけた。
読んだ直後は意識するが、日が経つと忘れることの多い自分にとっては、何回読んでもためになる本だろうと思った。 -
事例があって解説がわかりやすいので教科書みたいな本です。さすがロングセラーといわれるだけあります。特に巻末の付録にある幸福な家庭をつくる七原則は、とても大昔に書かれた内容とは思えない感じでとても参考になりました。
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相手を認める
ビジネス書、というくくりにすることに違和感があるが、人間関係について書かれた書物である。
古典に近い印象を抱いており、どんな小難しい事が書いてあるのかと思いきや、意外とすんなり読めた。
共通して訴える考え方はシンプルで、「相手の認知欲を満たす」ということ。
これは存在や考え方を認める、という事だ。
それはただ単にお世辞を並べる事ではなく、心から相手に向き合い、相手の考えに寄り添う事にある。
ただ、読みながらこういう事が出来ればいいけど、常に相手ばかり認めていたら自分の承認欲求はどうなるのだろう、と疑問に思った。
自分で自分を認めることが出来るようになりたいが、かなり客観的に自分を見つめる事が出来る、あるいは多大な自身を持っていなければ難しいように思う。
お互いに認めあいながら、社会は形成されている。 -
おそらく、僕の人生で最も素晴らしい本。バイブルです。
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人間関係をよくするには?上司、部下、同僚、そして家庭での夫婦間の接し方、子どもへの接し方、ここに書かれていることを知って実行すれば、知らないで生活するより果実を得られると思います。