世界の不思議な図書館

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感想 : 62
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422311067

感想・レビュー・書評

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  • いろんな図書館のカタチがあって、見ててワクワクする。自分だったらどんな図書館にするか想像が膨らむ。

  • 厚さ3センチ弱の正方形の本。
    豊富なカラー写真とテキストもぎっしり。そして、かなりの重量感。
    そしてその中身がとても素敵だ。およそ本好きな方なら、夢中になるだろう。
    ええ?こんな届け方もあるんだ!こんな場所に?と眼を見張るようなものばかり。
    そこに読みたい人と届けたい人がいる限り、図書館は生まれる。

    世界中の全89館のガイドブック。
    マドリードの地下鉄図書館。テルアビブの防空壕のそばの図書館。
    サンパウロの図書館タクシー。絵本化もされたコロンビアのロバの図書館。
    モンゴルのラクダの図書館。ラオスの象の図書館。
    イギリスの、廃棄されそうな電話ボックスを利用した図書館。
    ニュージーランドの冷蔵庫の図書館。フィンランドの船の図書館。
    テルアビブのビーチ・ライブラリー。キューバの収容キャンプにある収容者用図書館。
    多大な費用をかけて造られた公共図書館や大学図書館も登場する。
    日本からは成蹊大学の超モダンなプラネット型図書館も。

    これらは皆、個性的な図書館を目指したわけではなく、その土地の特性と社会背景等の事情で生まれた知恵と工夫の賜物なのだ。
    届いた本を前にした子どもたちの笑顔や、一心に読みふける大人の姿がたくさん載せられていて、こちらも嬉しくなってくる。
    本と人とは、こんなにも繋がっている。
    本好きな人たちの本にかける思いは、世界共通なんだね。
    登録無用、誰でも善意に任せて利用できるという図書館もある。
    本は、ひととひととの信頼関係を生み出す力があるのかもしれない。

    本の持つ意味を再認識させられる良書。
    どの章もテキストを読み終えてから画像が登場するので、ああこれがそうか、と確認しながら読み進んだ。そのテキストが、非常にやさしく温かい。
    こうしてレビューを載せている間にも、一生懸命本を届けようとする司書さんたちとそれを待つ人たちがいる。
    そう思うと胸が熱くなってくる。何度でも手に取りたい良書。

  • 【資料ID】 71605712
    【請求記号】 010.2/J
    【OPAC URL】https://opac2.lib.oit.ac.jp/webopac/BB99842070

     「本さえあれば、そこは図書館になる。」ユニークな図書館が次々と紹介
    されています。ゾウが運ぶ、地下鉄図書館、電話ボックス、木の上・・・
    その土地や文化に沿った発想は素晴らしく、図書は人々の生活を豊かにしています。
    図書館には無限の可能性があることを改めて認識させられます。

  • 図書館のステレオタイプなイメージに縛られない、個性的な図書館を紹介してくれる1冊です。
    本を中心にして人々の交流が生まれていることが伝わってくる写真が多くて、一人の本好きとしてうれしくなりました。

    ラクダや象、船などの移動図書館や、古い電話ボックスを利用した小さな図書館。
    空港や地下鉄で電子ブックを利用できる図書館もあれば、トランクにつめられて旅する図書館もあります。
    返却期限はなし。1冊借りたら、1冊返す。
    そんなルールで成り立つ、人々の善意に支えられた街角の図書館がすてき。

    いろいろな図書館を見て、頭がほぐれたように感じます。
    本書にもらった発想のヒントが仕事の中で活きてくることを期待しながら読了。

  • ☆個性的

  • 美しかったり珍しかったりする図書館の、単なる観光案内的な紹介ではなく、そこに込められた人々の思いもしっかり書かれていてグッと来た。
    すべて巡って回りたいよ…!

  • 旅先で図書館に立ち寄るのは変わった行為なのかと
    思っていたらそうでもなく、観光客を呼び込むことに
    貢献している図書館もあって素敵だった。
    移動図書館にも様々な形ができていて、
    移動は移動でも動物で本を運ぶ移動図書館もあるとは
    驚いたけどやってみたいと思った。
    大型の博物館は利用したいと思う人が増えるように
    現代建築に立て替えたり、インスタ映えを意識しても
    いいかもしれない。
    小型の図書館は様々な場所に増やしていけば
    多くの相乗効果を生み出せる気がする。
    個人のコレクションなそのまま図書館になっているのは
    スゴイと思った。

  • 本さえあれば、そこは図書館になる。
    バラエティあふれる89の個性派ライブラリーの紹介。
    ラクダ、ボート、電話ボックス、駅、ホテル、個人宅、庭、公園、海辺…。
    世界中の変わり種ライブラリーガイド。

    これならうちの町でも出来そうじゃない?と思うもの多数。
    いつか実現出来るかな??

  • 2017年10月8日に紹介されました!

  • 学校図書館にいれるべきかどうかわからないけど、司書にはまぎれもなく魅力的な本です。
    世界中のちょっと変わった図書館の写真集……。
    電話ボックス状のミニコーナーや、お風呂桶を逆さにしたようなところに頭を突っ込んでいる写真もありますが、それも桶の内側に絵本があるから……

    2017/08/24 更新

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著者プロフィール

ジャーナリスト。2007年から英紙『Independent(インディペンデント)』のウェブ版で執筆しており、著書に『Writers’ Pets』、『The Book of Book Lists』、『Shelf Life』、『Book Towns(邦題:世界のかわいい本の街)』、『Bookshelf』、『Improbable Libraries(邦題:世界の不思議な図書館)』、および『Shedworking:The Alternative Workplace Revolution』などがある。著名作家のカードゲーム『The Writers Game』の制作にも携わった。

「2021年 『料理メニューからひもとく歴史的瞬間』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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