「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい―――正義という共同幻想がもたらす本当の危機

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478006832

感想・レビュー・書評

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  • 作者の意見にほぼ9割賛成である。集団の忖度、アンタッチャブルな話題、雰囲気、これらが日本を危ない方向に押しやろうとしている。もっとオープンに、冷静に議論する世の中にしていかないと、不幸な過去を繰り返すことになる。
    そして、弱体化したジャーナリズムを何とか立て直せないか!せめてNHK位しっかりして欲しいが、今は安倍に抑え込まれてしまっている。情けない!

  •  いかに現在の世の中が住みにくくなってきているのか時代にそって考えればうすうすわかる事なのにそれをどうしても頭から否定をしてしまうから他者に対する思いやりという心がなくなってしまう。

     立場がどちらであれその考え方を正しいと思った時点で間違いなのにそれに気づこうとしないのか気づけないのだろう。

     人が生存するために大切な思考という能力が退化してきているのではないか。いくら勉強ができてもそのような能力は自らがその中に入り込めなければつくことはない無論それは片側の論理ではないという事が前提である。

  • 2015/10/18図書館から借りた。
    面白い視点です。

  • 将軍さま チャングン ニム 翻訳の方向性

    元皇軍兵士の証言 中共の洗脳組

    文明や文化とは洗脳 ネクタイの役割

    ポーランド イエドブァブネ ユダヤ系住民の虐殺
    ナチスドイツ兵ではなくポーランド系住民

    被虐と加虐

    ホロコーストからパレスチナ分割決議
    イスラエル建国の過程
    被害側は危機意識を燃料に課外側へと反転する
    悲惨な体験を被虐だけの記憶として強く民族の意識に刻んだからこそ、他社に対してこれほど過酷な仕打ちができる

    裁判員制度の始まりはアメリカ資本の要請


    異端審問、魔女狩りはユダヤ人が対象であった
    イエスはユダヤ人に処刑された

    ユダヤ人はなぜ自分達を抑圧してきたキリスト教ではなくアラブ人を抑圧するのか?
    イギリス、アメリカ、フランスが仕組んだことか? 紛争の火種をわざと残した?

    尖閣も北方領土も?

  • こういう人がいないと世の中偏っちゃうよね。
    って、もう偏っているかもしれないけど。

  • 視野を広げたい人は必読。
    読んでいて何度本を叩きつけたくなったか分からない。
    それはこの本に対してではなく、この世に蔓延っている現実、嘘、欺瞞に対して、そしてそれを知らずにいた自分に対しての怒りに対して。
    それだけでも、この本には充分に価値がある。明日は少し違う自分になれるから。

  • 僕は、この世の中で起きる物事の全てに自分なりの答えを持ちたいと常に思っている。けれどこの本を読んで感じたことは「自分の立ち位置さえ確立されていれば、この世の中で起きる物事の全てに自ずと答えは出る」ということだった。
    「被害者遺族の思いを想像することは大切だ。でももっと大切なことは、自分の想像など遺族の思いには絶対に及ばないと気づくことだ」
    こういうことは、日々の人間関係や家族関係でも重要なこと。
    「目を覚ませ!」と何度も横っ面を叩かれたような感覚。

  •  フリージャーナリストの森達也の連載を書籍化。

     犯罪の厳罰化やオウム真理教の問題、北朝鮮と防衛についてなど多岐に渡る内容だが、短絡的な思考や集団への同調などから来る一見分かりやすい答えに行かないよう訴えるという主旨が一貫している。
     日米は別に同盟はしていないこと、朝鮮語では金正日に特別な敬称をつけていなかったこと、ノルウェーの刑罰の軽さなどはメモ。

     今の日本は森達也が危惧する方により動いているように思える。多くの人に読んでもらいたい一冊。

  • 休み休み考えながらよむ
    楽しい

  • 死刑制度、原発、裁判員制度…
    様々な問題に斜め上から鋭く切り込んだエッセイ集。
    これを読めば、間違いなく自分の意見が持てる。
    かなり面白いです。
    (院生アルバイトスタッフ)

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著者プロフィール

森 達也(もり・たつや)
1956年、広島県呉市生まれ。映画監督、作家。テレビ番組制作会社を経て独立。98年、オウム真理教を描いたドキュメンタリー映画『A』を公開。2001年、続編『A2』が山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞。佐村河内守のゴーストライター問題を追った16年の映画『FAKE』、東京新聞の記者・望月衣塑子を密着取材した19年の映画『i-新聞記者ドキュメント-』が話題に。10年に刊行した『A3』で講談社ノンフィクション賞。著書に、『放送禁止歌』(光文社知恵の森文庫)、『「A」マスコミが報道しなかったオウムの素顔』『職業欄はエスパー』(角川文庫)、『A2』(現代書館)、『ご臨終メディア』(集英社)、『死刑』(朝日出版社)、『東京スタンピード』(毎日新聞社)、『マジョガリガリ』(エフエム東京)、『神さまってなに?』(河出書房新社)、『虐殺のスイッチ』(出版芸術社)、『フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ』(ミツイパブリッシング)、『U 相模原に現れた世界の憂鬱な断面』(講談社現代新書)、『千代田区一番一号のラビリンス』(現代書館)、『増補版 悪役レスラーは笑う』(岩波現代文庫)など多数。

「2023年 『あの公園のベンチには、なぜ仕切りがあるのか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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