経済は世界史から学べ!

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 1998
感想 : 160
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478023648

感想・レビュー・書評

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  • 経済は苦手ですが、歴史の背景の説明があると少しだけ理解しやすくなった。普段テレビでは政治家のくだらないやりとりしか報道されないけれど、こんな立派な仕事をしていたんだなぁと。こういうところにもっと焦点を当ててやればいいのにと思う。

  • 中学校くらいで学習する内容+aで背景なども書かれていた。教育に携わる方には授業内容の補強に繋がりそう!ですが、すごく面白いと思える文体や内容はあまりなかったです。
    あくまで予備校講師の方の教え方であって、興味関心を引っ張るには物足りなかったです。

  • 世界史の出来事が経済的な背景と結びついて、流れがすんなりと入ってきた

    教養として知っておくといいと思う

  •  普段新聞などで見る単語の解説書籍は数多くありますが、歴史背景を理解していることでより理解できました。

  • 332-M
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  • かなりの一貫した関連付け、最初だけ見ると浅い話に見えても深いところで歴史と経済がつながりがあることが分かる。
    ここまで関連付けがあると各自それぞれの頑張りより波に乗ることの方が重要であるのではないかと錯覚してしまう。

  • 非常に読みやすく、面白かった。普段歴史というとその出来事やエピソードなどを捉えがちであるが、古代から現在に至るまで経済の影響は、それだけではないにしても大いにあることを教え悟らせてもらった。
    本来こういったことを学び、将来における危機を管理し、それを避けなければならないのであろう。
    また時代により正しい政策を行なっていたにも関わらず、理解されず、失脚し、果てには生命を奪われる悲しい結果もある。
    まさに経済とはヒトに直結するものであることを再確認した。

  • わかりやすいが、読みやすくてどんどん読んでしまい、理解したこともすぐに忘れてしまう。繰り返して読むことが私には必要。あと、歴史の出来事ついてもう少し理解しておかないとわからないこともある。

  • ・政府が紙幣の発行権を持つと、財源確保のために紙幣を発行しすぎてインフレになって国が崩壊する
    ・ユーロ圏の金融政策はECBが決定する。各国ができるのは税率と公共事業の量の調整だけ。中央銀行の独立を極限まで高めたかたち。
    ・ドイツは輸出産業なので、ギリシアの混乱によるユーロ安でボロ儲けした。ギリシアがECBから融資を受けるにはECB(ドイツが中心)の言うことを聞くしかなく、ドイツがEUを支配しているとも言える
    ・金が枯渇した明治の日本は、銀本位制を採用したが、日清戦争で賠償金を得て、世界標準の金本位制に移行した。これにより世界市場と結ばれ貿易で成功した。
    ・アメリカは第一次世界大戦中、軍需輸出で儲けた。さらに、連合国の戦時国際線を買いまくった。国債を紙切れにしないために参戦。勝利し経済大国に。
    ・(ドル)固定相場で、新興国の輸出が有利に。普通は経済成長でドル安になるはずが、ならないため。
    ・韓国は財政悪化によりIMF+海外からの投資を受け、多国籍企業が増加。
    ・IMFの最大の出資国はアメリカなので、反米政権への融資は行われない。
    ・円高ドル安を進めようとしたプラザ合意。安全保障のため日本はこれを受け入れたが、円高不況に突入し、バブル崩壊。
    ・ヘッジファンドは莫大な資金力で大量空売りして儲けて市場崩壊させる。ジョージ・ソロスが有名。
    ・産業化の進んでいない清がイギリスに負け、自由貿易化。大量の銀が流出し、デフレ不況に。自由貿易は後進国にはつらい。
    ・貿易自由化の前に国内産業の強化が必要。発展途上国は保護主義を取るべき。
    ・植民地の少ない枢軸国は、植民地の多い連合国のブロック経済により経済にダメージを受け、戦争へ。
    ・米牛肉オレンジやタイ米の輸入自由化では、日本の農家にあまり影響はなかった。味や安全性の問題のため。
    ・対日赤字が最大の問題だったアメリカは、改革で支持を得たい小泉に構造改革(自由化・民営化)を行わせ成功。次は医療と保険を狙っている。
    ・少数民族はすぐに逃げれるように金融資産をかかえたため、金融業に強くなった。
    ・経済成長が鈍化してるのにも関わらず何も知らない庶民が買い続けることで株価だけが上昇。あるとき株価が暴落し世界恐慌に。ジョゼフケネディは靴磨き少年が株の話をしててヤバいと思い売り逃げ。この資金を後の大統領に投資し政界入り。
    ・世界恐慌でアメリカが戦後復興中のドイツへの投資をやめ、ドイツは経済が崩壊。救世主としてヒトラー誕生。
    ・本来、徴税→公共事業で富の再分配をするが、悪徳官僚がわいろ→公共事業をして国が滅ぶ。
    ・理想主義の朱子学が重んじられ、重商主義の田沼などは追いやられ、幕末財政は回復しなかった。
    ・備中松山藩主の山田(陽明学派)は信用の落ちた旧札を回収・焼き尽くし、新札を作り信用を取り戻した。陽明学は現実派。
    ・昭和恐慌時、日銀で大量の紙幣を印刷し、市民に見せつけることで、パニックが落ち着く。高橋是清すごい。
    ・ナチスに協力し世界恐慌から紙幣増刷・公共事業などで回復させたシャハトも、その後の拡大抑止の案に軍から反対され失脚。

  • 紙幣を発明したのはユダヤ人の金貸しだと思い込んでいる人が多い。私もその一人だった。羅針盤・火薬・紙・印刷は中国の四大発明とされるが、紙幣も加えて五大発明にすべきだろう。
    https://sessendo.blogspot.com/2021/01/blog-post_28.html

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著者プロフィール

茂木 誠(もぎ・まこと)
ノンフィクション作家、予備校講師、歴史系 YouTuber。 駿台予備学校、ネット配信のN予備校で世界史を担当する。著書に、『経済は世界史から 学べ!』(ダイヤモンド社)、『世界史で学べ! 地政学』(祥伝社)、『超日本史』 (KADOKAWA) 、『「戦争と平和」の世界史』(TAC)、『米中激突の地政学』(WAC 出版)、『テレ ビが伝えない国際ニュースの真相』(SB 新書)、『政治思想マトリックス』(PHP)、『「保守」 って何?』(祥伝社)、『グローバリストの近現代史』(ビジネス社・共著)、『バトルマンガ で歴史が超わかる本』(飛鳥新書)、『「リベラル」の正体』(WAC 出版・共著)など。 YouTube もぎせかチャンネルで発信中。

「2022年 『ジオ・ヒストリア 世界史上の偶然は、地球規模の必然だった!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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