- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478025802
感想・レビュー・書評
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言わずと知れたライブドアのホリエモンが、 証券取引法違反で有罪懲役後に書いたエッセイ。
見せしめ有罪という色彩が強かったことは確かだが、架空売り上げとかいろいろやっちまったのも確か。
どうしてそういう過ちを犯したのか、そのあたりを顧みてあることを期待して読んだが、完全スルー。
残念。
そのかわり、全編を通して強烈に伝わってくるのが、親の愛への渇望。
フツウのお家に生まれてはいるのだけれど、なんというかかなり偏屈なご両親で、彼は寂しさと窮屈さの中で子供時代を送っている。 親の事を悪く言っているわけではないし、理解もしているようだが、彼の根っこには「構ってほしい」という気持ちがずっしりと存在している。
それを分かれば、球団買収や国政選挙への出馬時の幼さが顔を出す言動も納得できる。
また、その渇望を取り繕うことなく言葉にしてしまえるところは、人気の秘密でもあるのだろう。
“何かをやろうと思うときに、親がどう言うだろうか?と気にしているうちは自立しているとは言えない” という言葉も、小さいうちから 親と自己を切り離していかなければならないと理解していたからこそ出てくる言葉であろう。
なんにせよ「人間なんだから、とにかく働こうよ」というシンプルなメッセージは良いと思う。
ごちゃごちゃ考える前にやってみる、大事ですよね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
うーん、なんかちょっと嘘っぽい。言ってること変わってないと言いつつ、伝え方、コミュニケーションの仕方が悪かったと書いてるけど、本心かな??と感じる。でも今後彼が何を成そうとしているのかは気になるところ。2014/1/24
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なぜかお会いすることになって、ご本人から直接頂いた本。巷でも、ホリエモン⇒堀江貴文さんへと人物像の印象を変える1冊となったと聞くが、僕自身、ほとんどまともな予備知識(メディアにより出来上がったパブリックイメージ程度しか知らなかった)もないままにお会いして、しかも初めてまともに読んだ本がこれだったので、実物とこの本のイメージで、ほぼ同時に、僕の堀江貴文像が出来てしまった感じ。それを一言でまとめると、とても「心地の良い人」である。僕は、他の人間を見る時、良い悪いではなく、自分との体温の差のようなものを感じ取ろうとする。そして、結局それがその後の距離感を決定づけるファクターになったりする。その意味では、お会いしてても、本を読んでいても、堀江さんと自分の体温差を全く感じなかったのだ。対人恐怖的な性癖を自覚している僕と、バイタリティーに富み「一人になりたいなんて思わない(本書を読むと、その理由も綴られているが…)」と言い放つ、堀江さんの体温が同じというのも変であるが、確かにそう感じるのだ。一緒にいて、とても心地いいのだ。もしかすると、誰にもそう感じさせることこそが、堀江さんの根本的な才能なのもしれないが…。
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いまさらホリエモンでもないだろう・・・と思ったが
「ほぼ日」での糸井さんとの対談が案外面白かったので大枚はたいてしまったorz
でも、読後感は悪くなかったデス。
悪くないどころか、自叙伝パートは同い年なこともあり、当時の空気感にも共感できたし、堀江氏の体験を通した自己啓発論もその通りだよ!と思った。内容は至極当たり前のことばかりだったけど。
もっとも本書の目的は、(本の帯にも遠回しに書かれてるが)ホリエモン自己アピール本であり、営業プレゼンツール。
自分がやりたいこと(宇宙事業とか?)を実現するために
自分がどういう人間なのか語りつくし、どうです?案外まともな人間でしょ?信用に足る人物ですよ、僕に共感してください、できることなら協力してください、一緒に新しいことをやっていきましょう、停滞した国の空気をかえていきましょうよ、と235ページも語りかけている。
今どのくらい売れてるのかわからないけど
要所要所で本のアピールをうまくして、売り上げをのばし
(たぶん)自分の事業に直結させようとしてる手法はさすがーと思う。堀江氏のことなので普通に営業してもそれなりの協力者、支援者はつくのだろうけど、何万もいる読者、フォロワーにも意識的に共感を作り出して、これから何をしようとしてるのか、興味深い。 -
すべて失った堀江貴文氏の「はたらく」ことに関する思いが綴られている。「はたらく」ことの意義を考えさせられる。そして、堀江氏が地道な努力である「イチ」を積み重ねた結果、今があるという言葉からは、マスコミで報道されいるイメージからは少しちがった不器用ながらも愚直に努力を重ねていく堀江氏の姿が思い浮かびます。
ゼロは何倍してもゼロにしかならない。が、イチは掛け算でどんどん増えていく、といった主張はそのとおりですね。収監され、懲役という「仕事」を経験した堀江氏が語るからこそ説得力のある言葉の数々。
はたらくことと、自分の人生について考えらせられました。
僕たちは社会の中で生きており、社会にお世話になって生きている。はたらくことが人が社会に繋がる手段であるという言葉を意識して生きていきたいと思いました。 -
私は大きな勘違いをしていた。堀江氏は他者を使い捨てる「悪趣味な成功者」であり、収監後もなお「人を出し抜く」ために働くものだと思っていた。本書を読んでその印象が大きく変わった。堀江氏は成るべくして成った成功者であり、収監後もなお再びの成功を望み「努力」している。こんなにポジティブな人はなかなかいないと思う。そのバイタリティと前向きさを見習いたい。その人生観に大いに元気づけられた。
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経験とは、経過した時間ではなく、自らが足を踏み出した歩数によってカウントされていく
人はなにかに没頭することができたとき、その対象を好きになることができる。
あらゆる人の一生とは、小さな選択の積み重ねによって決まってくる