自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478101551

感想・レビュー・書評

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  • 私は昔からいつも忙しいのですが、最近は特にそれが顕著で、やらなければならないことに時間を取られ、やりたいことが全く出来ない自分にイライラ。
    なんとかしなきゃと思っていた時に雑誌の書評でこの本を見つけたので読んでみました。

    「生産性」を意識し常にそれを高めろ、ということが書かれた本です。
    生産性、というと仕事の効率化的なものをイメージしますがそうではなく、あくまで「自分がやりたいこと」をいかに少ない投資資源で手に入れるかということであり、それが生産性を考える上での本質だという考え方に共感しました。

    なので、生産性を高める第一歩は自分の欲しいものを正確に理解することです。
    方法論については具体的な提示が少なく、それはきっと自分で考えろということなのでしょうから、仕事も家事もPDCAしながら日常生活に溢れる無駄をあぶりだし、優先順位を決めていきたいと思いました。

    ヒントになったのは
    「自分の時間を簡単に売らないこと、多くのことをやっているように見える人はみんなが当然のようにやっていることをしていない」です。
    また、人間関係で言うと
    「常に、相手から言われたことを受け入れるか受け入れないか、という二つの選択肢しかないと思い込んでしまうと、多忙さを受け入れるかそれとも嫌われるか、という究極の選択になってしまい、結果として多忙さを受け入れるしかなくなる。そうではなく、最初にやらないと決めてからやらなくてすむ方法を考えるのが時間を捻出するポイント。」

    自分らしい豊かな生活のために頑張りたいです。

  • 【文章】
     とても読み易い
    【気付き】
     ★★★★・
    【ハマり】
     ★★★★★
    【共感度】
     ★★★★★

    生産性とは、インプット(貴重な資源)とアウトプット(得た成果)の比率。

    貴重な資源は、お金であったり時間であったり、人や状況によっても変わる、自分自身にとっての資源の価値を認識しておく必要がある。

    ジェアリングエコノミーは、時間帯によって使われていなかった資源を、有効活用することで生産性向上になる。

    グローバル企業がタックスヘイブンを利用するのは、資産を肥やすのが目的ではなく、「政府よりも自分達の方が、より生産性の高い資産の使い方ができるという自負の顕れである」という考え方もある。

    生産性がマイナスの人を労働市場から締め出す為のベーシックインカム
    ・技術革新が進めば、食べる為の労働は必要無くなる

    生産性を高めるとは、一つの事に集中して取り組む事ではない、空いた資源でいろんな領域の事に取り組む事ができるようになる。

    人はサンクコストによって、本来手に入れたかったモノがわからなくなってしまいがち。

    新しい分野の学習は、投資時間2割で成果8割、成果10割にするには、更にそこから4倍の時間が掛かる。
    ・成果8割とはどの程度なのかを見定める必要がある
    ・学習曲線と成功曲線は特性が異なる

  •  ひとつのことに集中せず、脈絡なくいろいろなことに首を突っ込む人について、「生産性が低い」と考える人がいますが、それは誤解です。生産性とは集中度のことではありません。生産性とはあくまで「自分が手に入れたいもの」をいかに少ない投入資源で手に入れられたか、という指標です。
     たとえ昔からみれば「バラバラのいろいろなこと」であっても、将来の道を決めるため、今はできるだけ多様なモノに触れてみたいと考えるAさんにとっては、それこそが手に入れたいものであり、その行動は決して生産性向上と矛盾するものではないのです。(p.72)

    「自由度が高いと時間が自由になる」のではなく、「自由度が高いと、時間の管理がより難しくなる=時間管理により高いスキルが必要になる」ということです。そしてそれは、会社員にとっての自由時間である休日や勤務後の時間に関しても同じです。(p.163)

     多くのことに手を出し、その大半を数年でやめてしまう人のことを「なにをやっても中途半端な人」などと批判する人がいますが、私はこのスタイルのなにが悪いのかわかりません。こういう人は、自分の貴重な時間を学びの生産性が極めて高いフェーズのみ投入している、とても合理的な人です。
    「途中で止める」コトに伴う意味のない罪悪感にとらわれず、「学びの生産性が低くなってきたな」と思ったら、「これは本当に自分にとって、希少資源である時間を投資すべき分野だろうか?」と考えましょう。「頑張り続ける」のではなく、「ここは自分が頑張るべき分野なのか?」と考え厳選すること。それが重要なのです。(pp.192-193)

     人間は「いつでもできる」と思うと、なかなか動きません。「4年間しかない。なのにやりたいことはこんなにたくさんある!」という焦燥感が、生産性を高めたいという強い気持ちにつながったのです。(pp.244-245)

    生産性を上げようとする過程でのご褒美
    ・いつの間にか成長できていること
    ・やりたいこととそうでもないことが、明確に区別できるようになること
    ・自分の人生の希少資源の使い途に関して、他人の目が気にならなくなること

  • 読み返したい本です。
    自分が何に注力したいのかを考えたりとか、わざと達成が難しい期限を設定して、その設定を達成できるようなタスクのやり方を考えることが大事(重要でないタスクは単純作業が多いのでやり方が分かっている)。自分もやり方がわかっているタスクを選びがちなときがあります。
    全部やる必要はない。この言葉を思い出すだけでも楽になるかもしれません。
    最後のハッピーエンドを読んでたら、学生時代によく読んだ、DMについてる漫画を思い出しました笑。

  • 1 どんな本?
    生産性をキーワードに人生や社会についてのこ
    れからを教えてくれる本。哲学の要素もある。そ
    れなのに面白くサラサラ読めて初学者にも優しい
    本。

    2 何で読んだの?
    (1) 私の感想にいいねをくれた人の本棚が魅力
    的で、その本棚で高評価だったから。
    (2) 時間術を学びたい。
    (3) 具体的な時間術を実践出来る状態

    3 著者の問題提起
    時間が無いのは生産性が低いからです。

    4 命題に至った理由
    多くの人が忙しい生活を避けられないと思って
    受け入れている事に疑問を感じたから。

    5 著者の解
    全てをやら無い。時間を制限して仕事をする事
    が生産性を上げるポイント。

    6 構 成
    全10章242頁
    忙しすぎる人達の例から始まり、高生産性〜誤
    解〜希少資源に敏感〜欲しいものを明確に〜時間
    を制限する〜全てをやる必要はない〜高生産性社
    会〜それぞれの新しい人生で終わる。漫画も随所
    に織り込まれていてとても分かりやすい構成。

    7 重要な語句・文
    (1) 学校教育は生産性が低い。
    (2) お金と時間は見える化
    (3) 全てのタスクに時間制限
    (4) 欲しいものを明確化
    (5) 危険な似て非なるもの
    (6) 「やれば出来るのに〜」はやりたい事よりで
    きる事が上位にある価値観。
    (7) 余裕時間を持つ。
    (8) まず辞める。(皆が当然のようにやっている
    事を出来てる感のある人達はやって無い。)
    (9) 頑張るところを厳選する。

    8 感 想
    人生観が変わった。生産性と言う概念を人生に
    取り入れようと思った。
    刺さったのは頑張るところを厳選する事。全部
    を頑張ることは出来ない。欲しいものにフォーカ
    スした注力点を意識しよう。
    深く知りたいことは、欲しいものの明確化の仕
    方。私の課題だ。
    人に勧めるならやりたい事よりできる事が上位
    の価値観はどうなのか?幸せとは言えない方向だ
    と思う。
    マトリックスで幸せが分かりやすい図で表現さ
    れていた。
    タイトルの通りの考え方の本だった。

    9 TODO
    (1) 目的の明確化(様々な抽象度で)
    (2) 時間の見える化(手帳で)
    (3) 皆がやってる事を辞める(なんか一つ)

    10 問 い
    できる事は?

    11 答 え
    限られている。

  • ■どんな本?
    自分の時間を大切にしよう!生産性をあげよう!という気持ちになる本。

    なぜ忙しくなってしまうのか、どういう心持ちでいるといいのか実践的で面白かった。

    ■どんな人におすすめ?
    忙しくて自分の人生を楽しめてないと感じる人
    あれもこれもと日々に忙殺されている人

    ■著者が伝えたいことを3つに絞ると何か?
    働く時間を制限する
    生産性を高める
    全部やる必要はない

    https://self-methods.com/rn-get-your-time-back/

  • 1日の仕事時間を3分割にして、スケジュールを組むことをすぐ取り入れようと思った。
    発売されてから改めて読みましたが、高生産性のための本質をわかりやすくまとめられていて、頭の整理ができる本です。

  • 生産性を意識して、トライ&エラーで様々な方法にチャレンジすることが大切。

    新しく始めたことでも「学びの生産性がひくい」と感じたら中断して別の事を始める。
    それが合理的で、生産性が高いということ。

    自分の支出に関しても、かかった金額だけでなく「その支出に価値はあったか?」「生産性はあがったか?」という視点を持つことが大切。

  • 自分の生産性を上げる視点が大切だと再確認できた。
    自分の時間は有限で大切な資源。
    それを最大限に活かすという意味で、
    何が自分にとって生産性がある方法なのか?
    考えようと思った。
    これは仕事の時も、家にいる時も、休んでいる時も言えること。

    お金の使い方を振り返ってみて、
    生産性の高かったお金の使い方ベスト3を書いてみるのは面白いなと思った。
    ストレス発散だったり、学びだったり、
    自分の満足のいく使い方(生産性の高い)ができているかの確認にもなる。
    逆にベスト3が出なかったら、
    自分自身の生産性を考える視点が少ないということ。もっともっと自分の時間やお金を「生産性」という視点で見ていこうと思った。

    お金と時間以外の生産性という視点で、
    自分の頭が動く時間と動かない時間というのも面白かった。
    確かに頭を使うような集中力が必要なことは1日の中で数時間くらいかもしれない。
    しかも年齢を重ねるごとに減っていく可能性もある。
    そう思うと、
    自分の頭が一番よく冴えている時間を見極め、そこで作業するのは生産性のある時間の使い方だと思った。
    「生活の生産性」をあげるには、
    今の自分にとって何が希少な資源なのか、正確に理解しないといけない。資源の無駄遣いには要注意。

    「〇〇の生産性」といった形で当てはめてみると、
    実生活の中でいろんな見直しができると思った。
     
    時間が限られている中で、
    やらなければいけないことに追われるだけで1日が終わってしまいがちな人は、「やりたいこと」を先にスケジュールに書いてしまって、
    そこで必要な時間を「見える化」するのは有用だと思った。
    フリーランスや自営業や主婦など、一見時間に自由がききやすいと思われがちな人たちは、
    仕事と自由時間の線引きが難しいのでより一層時間管理のスキルが問われる。
    必要な時間を見える化することで、
    自分の行動のムダがないのか?、そもそもの仕組みに改善の余地がないのか?と、
    そういった思考がわまりはじめると自分の時間の生産性があがる。

    自分の時間の使い方を見直すには「時間の家計簿」は有用だと思った。
    何にどれくらい時間を使っているのか?を把握することで、
    思ってもいないところで時間を使いすぎてることに気付けたりする。
    そうすると時間の生産性を上げるためにどうするのか?とまた考えることができるのでとてもいいと思った。
    「忙しい!」という前に、
    まずは自分の生活にムダがないのか?と考える視点は忘れずに持っておきたいと思った。
    大切なのは、
    価値ある時間を大切にすること。
    自分の時間を安売りしないこと。
    今までの仕組みでうまく行っていたことでも、
    変化が必要であれば今までの仕組みを手放し、
    新しく仕組みを構築すること。
    べき思考を手放し、世の中の価値基準を手放し、
    自分にとっての「唯一の価値」を理解すること。

    自分の時間を最大限に活かすために、
    頑張るところ、
    時間を注ぐところの見極めには気をつけようと思った。
     
    そして、自分の人生を最大限に楽しみたいと思った。

  • 「ひとりがその職業に必要なあらゆる業務に精通する」必要はない。
      → 価値感の転換(是正)が大切だと思った

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著者プロフィール

ちきりん

関西出身。バブル最盛期に証券会社で働いた後、米国の大学院留学を経て外資系
企業に転職。2005年に書き始めた社会派ブログ「Chikirinの日記」は日本有数の人
気ブログとなり、ツイッターのフォロワーは30万人を数える。2011年からは独立
し、文筆活動に専念。デビュー作となった本書のほか、『自分のアタマで考えよ
う』(ダイヤモンド社)、『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう』(大和書房)、
『未来の働き方を考えよう』(文藝春秋)などの著作がある。

ブログ    https://chikirin.hatenablog.com/
ツイッター  https://twitter.com/InsideCHIKIRIN

「2013年 『ゆるく考えよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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