なぜ投資のプロはサルに負けるのか?― あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方

著者 :
  • ダイヤモンド社
3.73
  • (99)
  • (161)
  • (152)
  • (26)
  • (5)
本棚登録 : 1220
感想 : 178
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478600535

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 前半は競馬、競艇、宝くじの話などとっつき安くて読みやすかった。
    投資に関してもなぜ投資のプロが必要なのか、なぜ投資のプロが勝てないのかよくわかった。
    ただ計算式が出てきた辺りから投資未経験の自分にはきついものがあった・・・
    結局は投資するなら投資できるだけの金を稼いでからインデックス投資を本気でやれってことでしょうか。

  • アクティブでインデックスに常勝することはできないとわたしも思います。常勝するには以下が必要ではないでしょうか。
    ・ 誰よりも早い情報(インサイダーぎみ)
    ・ 膨大な人、金、時間の投入
    ・ 影響力にあるポジショントーク
    これだけあれば、市場に勝てるのでは?
    しかし、普通の人はインデックスに振り回されるし、費用対効果を考えるとインデックスでほったらかしがいい。ただ、インデックス投資は市場規模の拡大を前提としています。果たして拡大し続けるのか。アジア諸国、BRICsが飽和して、残りはアフリカ諸国という段階になれば拡大は望めないと思います。(←どないしたらええねん。思案中)

  • 私たちの日常にとても深く関わりのあるお金について、なぜこんなにも私たちは無知なのだろうか。なぜそんなに自分のお金に無関心なのか。
    読み終えて、まずそんなことを考えさせられた。

    投資で利益を得るということは、投資という世界を生業とするプロフェッショナルを相手にするということ。
    ファイナンシャルインテリジェンスのない者は一瞬のうちに、もしくは知らず知らずのうちに、知識のあるものに搾取されるということ。
    自己帰属バイアスを理解した上で、客観的にものごとを判断することが大切だということもこの本から理解できます。

    国がなぜ賭博を法律で禁止しているかもうなずける。
    そんな一冊。

  • ○市場原理は全員に競争を強いる弱肉強食的な面もありますが、結果的にはひとに最も優しい仕組みなのです。なぜならば、市場原理の元での競争というのは「他者に必要なものを提供して、どれだけ他者を幸せにできるか」という競争だからです。(132p)

    ○投資のプロが、マネーゲームでライバルを出し抜いて大もうけしようと、市場で日夜活動しているからこそ、すべての会社に正しい値段がつくわけです。(152p)

    ○たかだか二、三百万円しかお金を持っていないなら、投資なんて時間の無駄だから、満員電車で会社に通ってがんばって働きましょうということです。(191p)

    ★身もフタもないことを書いてくれたこういった本は貴重。

  • なぜ投資のプロはサルに負けるのか?それは効率市場仮説で説明される。頭脳明晰な投資のプロによって市場での適性価格が形成され裁定機会が失われ、結局上がるか下がるかはわからず、コストの分だけマイナスになってしまうというわけだ。それでもどうしても投資をしたい人への著者からのおすすめはインデックス・ファンド。これは現代ポートフォリオ理論から説明されている。この人の語り口は大好きだな。個人的なおすすめは第一章 マネーの世界はワンダーランド。

  • 四谷、赤坂

  • 投資について極めて冷静に書かれた本。

    リーマンショック以前に書かれているため、今では何言っても信じてもらえない感は否めない。

    非常にためになった。

  • 巻末付近のファイナンシャルプランナーいらずのフローチャートが傑作だった。

    基本的に時間というリソースは本業につぎ込むべきだ。

  • 自制心を失った時に何度も読みたくなる一冊。

    世の中はシンプルと矛盾でバランスを保っている。効率的市場仮説は優秀な投資のプロによってなりたっており、ゆえにサル以外の成績となってしまっている。ぢゃプロの信託なんて買わなきゃいいと思うが結局淘汰されていき効率的市場仮説は成立してしまっている。

    そして本書の結論においても勝間さんの「お金は銀行に預けるな」や「金持ち父さん貧乏父さん」と同じ結論を導いている点からタイトルに反してオーソドックスな資産運用本であると感じた。

    一つ秀逸だと感じた点は本としての完成度。タイトルでまず目を引く。手にとると専門用語ばかりを並べたものではなく、ホントに中学生でも理解できる言葉で解説。そして非常に論理的な展開。良本であると読後でなくても感じれる一冊だった。

    ※今後のために投資先をメモ
    日本株ーTOPIX(三菱UFJ信託)
    ETF(野村アセットマネージメント)
    外国株ーMSCI-Kokusai(ステート・ストリート外国株式インデックス・オープン、中央三井インデックス・ファンド)
    時価総額比率で組み合わせると15:85
    海外の国債ーシティグループ世界国債ファンド(中央三井外国債券インデックス・ファンド)

全178件中 111 - 120件を表示

著者プロフィール

金融日記管理人。恋愛工学メルマガ発行。

「2017年 『ぼくは愛を証明しようと思う。(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤沢数希の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×