なぜ投資のプロはサルに負けるのか?― あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方

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  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478600535

感想・レビュー・書評

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  • 橘玲さんを既に読んでいる人には要ら無いかな。

  • ・文章が橘玲っぽいので好きな人にはお勧め
    ・ファイナンス理論の解説が分かり易い(雰囲気を掴むのに良い)

    ・投資と投機に区別はない(区別しても、しなくてもどちらでも良い)
     →投資と投機の区別を必死に説明するのは、主に金融機関の関係者
      金融商品を一般人に売る為に、「投機=ギャンブル、危険」、「投資=社会的に立派、安全」と区別して、投資の素晴しさをアピールする
     ※投資家が投資を主張する場合、自己欺瞞(自己正当化、損失回避)の要素もあると思う ←偽悪趣味の人はあえて投機を主張するかもw

    ・投資、投機、ギャンブル、お勧めは「投資」、理由はコスト(長期投資は、手数料、税金の面から有利=買う時と売る時に1回払うだけ)
     →逆に言うと、3つは確立のゲームとしては同じで、違いは「コスト」だけ

    ・投資とは「期待リターンとリスクの形(どんな正規分布?それとも?)を考えて賭けるのかどうか、そして賭けるとすればいくら賭けるのか」を決定するプロセス

    ・債権投資とは将来の金利を当てるゲーム
    ・株式投資とは将来の利益を当てるゲーム

    ・物理学では実用的なモデル「例)A=B+C(B、Cは既に明らか)」とを使う ファイナンスの場合、非実用的なモデル「例)A=B+C(B、CはAを直接指定するより難しい変数)」を使う

    ・ランダムウォーク仮説=ファンダメンタルやテクニカルな要因と無関係に動くという意味ではない 実際はその逆で、株価はファンダメンタルやテクニカルな要因を速やかに反映するので、株価を大きく動かすのは「まだ誰も知らない新しいニュース」が起きたときだけ、しかし「まだ誰も知らない新しいニュース」を前もって知ることは不可能なので結果的に株価はランダムウォークする

    ・市場参加者が自分の利益するからこそ、市場で資金配分が最適化される
     →良い企業(=国民が必要とする)は高く評価され、事業に必要な資金を集め易くなる
     →ダメな企業は低く評価され、最悪、資金調達がままならなくなり、市場から退場させられる(=JAL)
     →活発なマネーゲームのおかげで、正しい企業に正しく資金が供給され、社会全体が正しく発展する

    ・効率的市場仮説=プロ同士が競争しているからこそ、リスクに対して適切なリスク・プレミアムが載った丁度良い期待リターンとなる株価に落ち着く
     →その結果、素人とプロの成績はほとんど変わらなくなる(成績を左右するのは運だけ)→素人も安心して参加できる

    ・効率的市場仮説を信じるなら、全ての株価は適正で割安・割高が存在せず、いくら分析しても無意味となる →コストの安いインデックスファンドが有利
     →しかし、市場参加者全員が効率的市場仮説を信じたら、誰も財務諸表やニュースの分析をしなくなり、市場は新しい情報を織り込まなくなり、効率的ではなくなる
     →効率的市場仮説は、みんなが信じないときより正しくなる、みんなが信じると正しくなくなる(パラドックス)

    ・実際、市場参加者の多くは効率的市場仮説を信じていない為、必死にミスプライスされた株を探している →結果的に市場はほぼ効率的(適正な株価)になる

    ・自己帰属バイアス=うまくいったときは自分の実力(原因を自分に帰属)、損したときは運が悪かった(原因を自分以外に帰属)

    ・オーバーコンフィデンス・バイアス=自信過剰 アメリカ人の90%は自分は平均より賢いと信じている 専門家の方が強い(大学教授、ファンドマネージャー、投資家)
     →インデックスファンドの方が有利なのに、アクティブファンドの方が人気が高い理由

  • 金融日記の藤沢かずきの著作。
    分かりやすくてシンプルでよかった。
    奇抜な事は書いておらず、基本に忠実。
    ただ、単純化しすぎている側面もあるのでその辺は注意しながら読もう。

  • 元金融業界の若手が書いている投資指南本と思いきや
    地道に働くのが一番という結論もなかなか面白い。

  • アセット・アローケーションで9割決まる

  • 元がブログというだけあって読みやすく、投資についてほとんど知らない自分でもスラスラ読めました。
    「ギャンブルは国家が愚か者に課した税金」など、筆者の棘ある物言いが癖になります。

    また、タイトルだけ見ると投資のプロは能無しなの?と思ってしまいますが、実際はやはりすごい人達で、市場の効率化という点で重要な社会貢献をしていることが分かります。

  • 有名ブログ「金融日記」の著者のファイナンスの入門書。

    文章のキレも良く、飽きずにサクッと読める。
    イメージしやすい例などが豊富で内容が頭に入りやすい。

  • ブログも読んでる藤沢数希の著書。お金の仕組みがよくわかる一冊!

  • 前半に宝くじや競馬といったギャンブルがおろかな投機であることが書かれている。投資も含め、お金を増やしたいと思うのなら、お金を減らさないことが重要。なので、投資をしないことが一番儲かるというオチ。
    それでも投資をしたいと思う人はインデックスとしようという結びになっている。FPが書いている資産運用の本と同じだなぁと感じた。

  • blog「金融日記」の人が書いた本。
    投資の入門書。
    ただしあんまり評価良くない。図書館で借りるのはありかも。(買うまでではない)

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著者プロフィール

金融日記管理人。恋愛工学メルマガ発行。

「2017年 『ぼくは愛を証明しようと思う。(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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