思考の整理学 (ちくま文庫)

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著者 : 外山滋比古
  • 筑摩書房 (1986年4月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480020475

思考の整理学 (ちくま文庫)の感想・レビュー・書評

  • 生活の知恵集。言葉遣いがうまくて読んでて気持ちいいし、ところどころ参考になる。後半は雑記。
    ちょっと考え方が古いとこもあるけどそこがいい。
    大学に入る前辺りにちょっと読んどきたかった。

    帯のアオリがよくわからない。

  • 大学教授である著者が思考についての自身の考えのエッセイをまとめた一冊。

    飛行機とグライダーや朝に考える方が捗ることやものごとを寝かせることの重要性や忘れること、捨てることなどと記録することの関係性についてなど大学教授である著者ならではの視点から様々な知識にまつわる事柄が書かれていて非常に勉強になりました。
    読書法など自身のエピソードもふんだんに載っており、著者の人柄も感じられました。
    80年代に出版された一冊ではありますが、その時からコンピュータがもたらす私たちの生活の変化について言及されているところは著者の先見の明に驚きました。

    読んでいて思考を整理するために従来自分たちが考えていることとは違うと思わされる場面が多いと感じました。
    学生に好まれる一冊ということで学業に励む際に新しい視点を持てると感じるともに社会人になってからでも読書など知識をつけることについても同じような視点を持てると感じた一冊でした。

  • 思考についてのハウツー本だと思って読み始めたが、いい意味でまるでエッセイ。
    作者もあとがきで「技術や方法を読者に提供しようと思っていない」と書いているように、この本は正解を教えるのではない。読みながら自らで解釈する、作者の意図を体現した“知的訓練の場”となっている。
    「教えないことが、かえっていい教育になっているのである」

  • 面白かったけど、初版発行が1986年。さすがに古くさいと感じる箇所が散見された。コンピューターの箇所とか、メモやノート、カードの箇所とか。
    とはいえ、作中で示唆されるコンピューターの登場による人間のアイデンティティを脅かしかねないという焦慮は、そのままAIの登場で人間が直面している現代に置き換えることができるし、コンピューターが普及したところで、人間の記憶と知識と発想、棚卸しとアウトプットの重要性が損なわれるわけではなく、その意味では古臭いと思われる箇所にも一読の価値アリと言えるだけの中身はあった。

    まとめるとこんな感じかな。

    「独創的アイデア(閃き)を得るために」
    ・インプットする情報の多様性(=同系統の情報ばかり仕入れても「醗酵」せず、ただの博覧強記で終わってしまう)
    ・インプットとアウトプットのバランス(=無意識に手控えがちなアウトプットを能動的に行う心構えが必要)
    ・触媒たる脳環境に定期的に新鮮な刺激を送り込むこと(三上、セレンディピティ etc)
    ・天から啓示が降りてくるその時を鷹揚として待つ胆力。

    特に最後の箇所を端的に表す外国のことわざ「見つめる鍋は煮えない」は至言だと思う。


    あとは、読書のABCについて言及したパートが特に印象に残った。Cはさておき、既知から未知へ挑むBは、まさにこの歳になって小説や一般文芸から飛躍し、思想書や哲学書、古典文学へ手を伸ばそうとしている自分が無意識に思い描いていたことと一致していた。
    (もちろんここまで理路整然と考えをまとめていたわけではなく「大分人生経験を積んだから、そろそろ難読書にも挑戦できるかな」程度の茫漠とした考えに基づくものだったが。)


    いろいろな実体験に鑑みても、頷けるところは多く、普段から行なっている思考を文字通り整理し、自分自身の思考作用について効率化を図る一助となるのではないかと期待させてくれる一冊だった。

  • 東大生が読む本というキャッチフレーズに惹かれて購入したが期待はずれ。思考の整理についてのエッセーだが、要は知識は無理に覚えようとはしないでインプットしたら放っておけば、必要なものは残るし不要なものは忘れるということらしい。その意味では、先日読んだ「進化しすぎた脳」の記憶の仕組みに通じるような気がする。「あとがき」の日本人が"I think"を多様するという話が一番面白かった。

  • ■思考に秩序をもたらす整理学
    情報が氾濫し、日々大量の情報をインプットしてしまう現代。
    必要なものと不必要なものの判別が難しくなり、自分のアタマだけではその情報量を保存しきれない。そのため、パソコンの記憶ファイルには無数のデータが保管される。
    情報を知識化するためのプロセスを踏まないまま、忘却という名のゴミ箱に捨てられるものは多い。たとえ、それが有用な知識となり得るものだったとしても…。

    そんな思考の過程をクリアにするための方法論がこの本には書かれている。
    発行されたのが20年前ということもあり、アナログ的な印象を受ける箇所も見受けられるが、筆者の論理的な整理学はまったく古さを感じさせない。
    終わりまで読み通せば、日々の思考の「凝り」をほぐしてくれる感覚さえ覚える。
    ひとつのトピックが短く、エッセイ風の語り口で述べられていることもあって、非常に読みやすいのも嬉しい。

    ■学校教育が奪う思考エンジン
    本書の中で、学校教育が生み出すのは、言われたことを忠実にこなす(だけの)人間「グライダー人間」であり、創造的・独創的な思考を持つ「飛行機人間」を敬遠する嫌いがあることを批難している。
    教育のシステムはこの20年間で変わった部分も多い。
    しかしながら、学校がこの「グライダー人間」を量産する生産工場であることに変化はない。
    社会的にも一元的な成功法則だけがもてはやされ、定まった正解には皆が群がろうとする。
    私も例外ではない。リスクを回避し、安定志向となる。いや、リスクを回避しようという思考さえ挟まず、ただただ流されているだけと言った方が正確かもしれない。

    「飛行機人間」に近づくための思考エンジン。
    閉塞的な現状を突き抜けるためにも、思考エンジンの搭載は欠かすことができない。
    現象や情報を自分の血肉とするためにも「考える」のことの有用性は変わることなく大きい。むしろ、現代社会においてはより高まっているとも言える。
    20年という歳月を経ても尚、この新鮮さは私たちの思考プロセス自体には変化が訪れなかったことを意味しているのではないだろうか。

    私も、他力に頼らず自分の力で飛翔できる日は、まだまだ遠そうだ…。

  • 思考言語化能力が悲しいほど乏しくて。
    たまたま見かけた記事に、言語力と倫理的思考力を養うには本を精読することとあり、
    ある企業は内定者研修として2冊の本を課題にさせて、1ヶ月で10回読み、1回読んだときと10回目読んだときにそれぞれ感想文を書いてもうようで。
    その課題本が本書と「仕事の思想」

    これは!チャレンジするしかないっしょ!

  • 思考をストックしておくという概念が新鮮だった。

  • 当たり前のことを言葉として落とし込んでくれてるので、頭がいっぱいいっぱいになった時にまた読みたい。30年前に書かれたことが今にも通じることに関心した一方で、何も変わってないことが悲しかった。

  • もっと若い時に読んでいれば… そう思わずにはいられませんでした。

    とオビにありました。

    まったく そのとおり!!!!!

    でも、

    学ぶのに遅すぎるということはない。

    参考になることが ザクザクでてくる 宝の山のような本です。

  • 正本
    異本
    砂走
    はかが行かない
    湮滅 いんめつ
    収穫逓減 一定の土地で農作物を作るとき、投じる資本と労力の増加につれ生産高は上がるが、ある限界に達すると生産が伸びなくなる現象を支配する法則
    多々益々弁ず
    ジャイロスコープ
    一瀉千里 いっしゃせんり
    裨益 ひえき
    ピグマリオン効果 根拠なしに褒めても結果は向上する
    気のおけない
    インブリーディング 同系繁殖、近親交配 同じ親から生まれたもの同士を交配し続けていると劣性になっていく
    三上 馬上、枕上ちんじょう、厠上しじょう 良い考えの生まれやすい状況
    三多 看多 多くの本を読むこと、做多さた 多く文を作ること、商量多 多く工夫し推敲すること 文章上達の秘訣三ヶ条 考えをまとめるプロセスにも

    たしかに言われてみれば、学校の時間割ってよくできたシステムだなぁ。
    5時間目は体育か音楽でいいんじゃないか?w
    眠い時間に勉強するこたないでしょ

    この読書記録も私の強固な思考をつくりあげるためのメモを貯めとく場所なんだな。ここがあるから私は思い切って普段忘れられるし、必要になった時にここから探し出せる。

    推敲って僧が門を推すか、敲くかで迷った故事から来てるのね!なるほど!

    えっ、バナナの皮で革磨くの?
    包丁はお湯に浸してから乾いた布巾でふけばさびを防ぐ

    小論文のテストで皆同じような答えを書いてくるってびっくり。

    これが30年以上前の本ってすごいな。

  • 三上 馬上 枕上 厠上
    三多 看多 きた 商量多
    三中 無我夢中 散歩中 入浴中
    二つの現実: 物理的 知的 現実
    模倣的で真に創造的でないのは生の生活との断絶に原因がある
    エディターシップ 奇想天外な組み合わせ編集

  • ただ名著だとよく聞くからという理由で買った一冊。題からして少し硬いハウツー本だと思って身構えて読み始めたが、読了してみると気づけばそんなイメージは払拭されていて、むしろ今までの自分の考え方がまじめすぎたなと感じるくらいだった。本気で物事に取り組みということはその道1本にしぼってがむしゃらに努力することが一番だと思っていたけれど、作中の『見つめるナベは煮えない』『一つでは多すぎる』とはまさにその通りだなと、なにかはっとさせられるものがあった。また、この本が発行されたのは1986年にもかかわらず、すでにコンピューターの脅威に対してここまでの考えを持っていたことに驚いた。グライダーではなく飛行機に、倉庫ではなく工場に、現代、未来を生きていくにも普遍的に重要なことばかりでまさに名著だと感じた。

  • 古い本だが面白い。最後の章が「コンピュータ」なのがまたよかった。

  • 1986年発行の古い本。短い文章で分かり易く書かれている。アイデアを纏める時に参考になる。

    というか普段から実践しないといざという時にできない。

  • 知識を保有し、言われたことができるだけではコンピューターに取って代わられる。
    自らの思考で飛翔し行動する必要があるのだ…という主旨には頷けるし、
    ではどうしたらその思考力を鍛えられるのか?という問いに対する答えも用意されている。
    が、いかんせん古い本であるため
    思考を整理する方法がアナクロにすぎる。
    そしてそういった手法の紹介に少なくない頁がさかれており、いささかもったいなさを感じた。

  • もう何度も読んでいますが、何度読んでも学ぶことが多い一冊。

    まずもって、内容以前に著者の文章力が高いです。
    よく、1文が短いことが良い文章だといいますが、「こう書けばこんなに短くまとめられるんだ。」「ここでいったん切れば短くなるんだ」と勉強になります。

    内容に関しては、頭の中を整理するプロセスとして以下6項目を各々小項目で分かりやすく述べていると受け取っています。
    Ⅰ 学ぼうとする意欲をもつこと
    Ⅱ 考えたいテーマに固執しすぎず、いろいろな情報を吸収すること
    Ⅲ 吸収した情報をノートに書き、ある程度考えがあたたまったらノートの整理をすること
    Ⅳ 不必要な知識を忘れ、核心をついたテーマをつけて実際に本書きを書いてみる。
    Ⅴ 迷った時は、いろんな人と話してみる。本以外から学んだ知識を思い出してみる。
    Ⅵ その他

  • 01.31.2017 読了
    思考のデフラグツール。頭が悶々としたときや思考の準備段階に読み直したい。

  • 学校は飛行機型の人間でなく、グライダー型人間を作り出す(自分で操縦できない)とか、頭の中を整理するためには倉庫のように溜め込むだけでなく、工場として稼働するために、作業スペース
    作るためにも無駄なもの(記憶)を捨てる必要があるとか、ユニークな考え方や独特の語り口が面白かった。

  • 読まなくちゃ、読まなくちゃと思って数年経ってようやく読めました。
    もっと早く読めばよかったと思いましたが、繰り返し繰り返し読むことも必要かも、と。
    手元に置いておきたい一冊です。

  • ごくごく当たり前のことを、鮮やかな言葉遣いで的確に表現するタイプの良書だった。なので見ていて納得感と爽快感が得られる。読んでおいてよかったと思える本だし、いつかカクテルの1構成要素になれる本だと思っている。

  • こんなにも「なるほど!」とわかりやすく納得できる内容の学術書も珍しいと思う。
    こんな経験、確かにあるなあ。とか、これはそういう風に解釈すれば、なるほど確かにすとん、としっくりくるなあ。とか。良いアイデアを思い付くためにはどうすべきか、そのアイデアはどうすればより練られた、良いものへと昇華させられるか、自分では考えもしなかったことだけど、言われてみればなるほど納得なことが盛りだくさんだった。
    もう一度読みたい。むしろ何度でも読みたい一冊。

  • 好奇心をもって積極的に学ぶこと。行動と読書の境界を自由に行き来を柔軟に行いオリジナルの思考をつくること。テーマは一つではなく2つ3つをカクテルを作るように混ぜ合わせて新しい一つのテーマにしていく。/修士課程に進むにあたっての心構え!

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