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思考の整理学 (ちくま文庫)

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著者 : 外山滋比古
  • 筑摩書房 (1986年4月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480020475

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思考の整理学 (ちくま文庫)の感想・レビュー・書評

  •  書き方が読みやすく、すらすらと読めた。
     三人で時々あって、話をする記述が心にのこった。わたしもそんな仲間がほしいなぁと。

  • あとがきにあるように、この本はハウツーを目指していない。
    冒頭からずっと比喩的な表現が続きます。
    読んでいてもアタマは整理はされないし、詰まる所思考を扱った文学的な読み物でしかないです。
    読んで面白くなければ、価値のない代物。
    著者が携わった、モーティマーアドラーの「本を読む本」の方が読む価値が高いです。

  • 2017/7/25 んーーーちょっと難しかったな。知識の忘却についてのところは興味深かった。とりあえず書くと次から次へと浮かんでくる、というのは80枚創作のときに体験した気がするな。
    朝の通勤前に、考えたことを用意しておくって話が前の本であったけど、それと同じことが書いてあった。寝かせておいて、ひらめくってやつ。枕上、厠上、馬上。

  • 古典的名著。大学生協で必ずといって良いほど平積みされている。ぼくはひねくれ者なので、100万部突破!とか東大生絶賛!とか書いてあると、たとえ興味があっても手に取るのをやめてしまう。3年間くらい、この本の存在は知りつつも、開くことはなかった。

    縁あって手元に来たので、開いてみると、予想以上に読みやすかった。本書は堅苦しい自己啓発系の本ではなくて、示唆に富んだエッセイである。

    物を考えたり、アイデアを熟成させるために、筆者自身がどんな事をしているかということが平易な言葉で綴ってある。同時に、じっくり物事と向き合ったり、面白いアイデアを実行することを「変人」でなければやらなくなってしまった世の中への嘆きも綴ってある。

    これまでの学校教育に違和感を感じている人、文章を書く人、柔軟な思考を重視する人、そしてよく周りから「変わってる」と図らずも言われてしまう人に強くオススメできる1冊である。

    初版は1983年。今でこそ、個性や考える力を伸ばす教育が重要で、知識重視の教育が時代に合わないことは常識となったが、筆者は30年以上も昔から同じことを主張していたのだ。(逆に言えば、主張が世間に通じるまで30年も掛かったということだ。)

    以下、あとがきから引用

    「自分はどういう考え方をしているのか、ということを意識するには、ほかの人の型に触れるのが有効である。この本がそういう意味でいくらかでも読者の役に立てば幸いである。」

  • コンピューター時代への警鐘が、今のAI時代の我々にもまさに当てはまると思った。日本の教育にはもっと創造性を植え付ける仕掛けが必要だ。

  • 例え話で解り易く、発酵させるなどの考察がとても参考になりました。思ってたんと違うかったけど、それは意図したものだったのかな。本当は論理的思考について教わりたかったけど、与えられるより掴み取れるよう一つの方法を公開してくれた感じ。畑違いな所に迷い込んだ時に素晴らしい発想出来る事あるなぁ、考えストックノート作ろう。ビックリしたのは、発刊が30年くらい前なのに遜色ない内容だったこと。逆に言えば提起された問題が未だなお改善されてない教育の実態があるということか。★★★★☆☆

  • 学生の頃に拾い読みしたことはあったが、通読したのは今回が初めて。

    本書を一言で表すなら、知識ばかりを蓄えてきた若者への、“頭でっかちな人間になるな!”という警告文であろう。
    よって対象は、大学受験を終えた学生ということになります。

    本書で『何を学ぶか』は人それぞれ。著者の主張がすべてではないのだから、自分なりに考えて飛躍するきっかけにしてほしい。

    私は教える側の立場で読んだのだが、「不幸な逆説」は興味深かった。
    手っ取り早く知識や技術を取得したがる傾向のある中で、どうやって本物を育てていくべきか、難しい課題である。

  • 現代の学校教育の限界や日本人のもつ思考の在り方が限界と転換点を迎えていることを示唆する内容…なんだけど、刊行は30年も前…
    つまり、この30年で日本人の思考回路はほとんど進化してないってことか…

  • エッセイだが、考え方、意見のまとめ方が掛かれている1986年からパソコンが使われ始め、人間がそれまで行っていった非効率的な事務が取って代わられると言っている。人間は別のことをせざるを得ない。もっと「創造的なこと」を行わなくてはならない。研究することにも重点を置いているので、今後役立ちそう。

  • 優れた着想に気づきやすくする方法の例と,その着想を他人に説明できるような確固たるものへと消化されるプロセスとを説明する内容.自分は典型的なグライダー人間であって,現にそれが原因で今現在些か困った状況にもあるのだが,ひとまず吸収したものの中でどれが不必要かを考える過程というのは,すぐに取り入れられそうなので,その点に気をつけていこうと思う.
    ただ,コンピュータについての言及で,人間独自の創造的な思考により,人間にはできるがコンピュータにできない仕事というのが存在する,ということを暗に期待しているが,自分の目にはそうは見えない.本書の中で取り上げられる情報の取捨選択(=忘れる)技術というのも,扱う情報の総量を考えれば,コンピュータのほうが遥かにうまくできるだろうし,その結果として,「コンピュータに負けない」という観点に立つと,極めて限られた人しかその条件をクリアできないのではと考える.

  • 自分の考えをまとめ、表現する、実現するといったときには必ずよむべき。

    思考法についてはこの本を読んでから他の本を読んでオリジナルにしていくのがいいな。

  • 1986年の本なのに、コンピュータの脅威をここまでしっかり指摘していてすごい……!
    1文が短く、わかりやすくて、お手本にしたい文章の書き方でした。(ちょっと、が多すぎる気もするけど)
    It seems to me をI think にしていく。

  • 考え方の整理法について記載している。
    思いついたことを紙に書き、カード化して、風化したら整理する。風化というのは発酵のようなもので、良いものになるものもあれば、だめになるものもある。そのカードがあれば、いざ何か書いてくださいと言われたときのネタ張になる。
    見つめる鍋は煮えない。忘れることが大切。
    学校はコンピュータ人間を作ってきた。しかし、それは機械に負ける人間である。
    「であろう」は断定の意味なのに、そうではないように見えるもので、英語にはないので訳せないという指摘が海外からあり、その後は論文では控えるようになった。しかし、断定の意味でも断定表現を使いたくない日本人は多い。

  • 何度も読み返して習得したい。
    手法を細かく書いたものが齋藤孝氏の本に有りそうという感じ。

  • 本当につまらなくてびっくりした。
    なんの実用性もない自慢話の羅列で最後まで読むのが本当に苦痛でした。

  • ◆きっかけ
    ブクログ。「子どもとことば」の登録をしたら「この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています」の欄に出てきて。2017/6/11

    ◆感想
    p66 戦後しばらくアメリカで対潜水艦兵器の開発に力を入れており、潜水艦の機関音をとらえる優秀な音波探知機をつくろうとする実験のなかで、イルカの交信が発見されたというのが、へえ〜 だった。
    「話すこと」が思考整理のカギなのかな。娘と沢山会話していきたい。
    2017/6/27


    ◆引用
    ・p118...ひとつの仕事をしたら、すぐそのあと、まったく別のことをする。それをしばらくしたら、また、新しい問題にかかる。長く同じことを続けていると、疲労が蓄積する。能率が悪くなる。ときどき一服してやり、リフレッシする必要があるのはそのためだ。しかし、別種の活動ならば、とくに休憩などしなくても、リフレッシできる。 (中略)田舎の勉強、京の昼寝

    ・p120...めったにメモをとらないことだ。

    ・p138...『平家物語』はもともと語られた。くりかえしくりかえし語られている間に、表現がどんどん鈍化されたのであろう。たいへんこみ入った筋であるにもかかわらず、整然として頭に入ってくる。作者はいかにも頭脳明晰であるという印象を与えるが、これはひとりの作者の手柄ではなく、長く語ってきた琵琶法師の集団的功績ともいうべきものであろう。

    ・p148…よくわからないときにも、ぶっつけに、「さっぱりわかりませんね」などと水をかけるのは禁物である。「ずいぶん難しそうですが、でも、何だかおもしろそうではありませんか」とやれば、同じことでも、受ける感じはまったく違ってくる。すぐれた教育者、指導者はどこかよいところを見つけて、そこへ道をつけておく。批評された側では、多少、けなされていても、ほめられたところをよりどころにして希望をつなぎとめることができる。(中略)ピグマリオン効果というのがある。(中略)まったく根拠なしにほめていても、こういうウソから出たマコトがある。まして、多少とも根をもったほめことばならば、かならずピグマリオン効果をあげる。(中略)籠城している人の方がいい論文を書きそうであるが、実際いは人とよく会っている人の方がすぐれたものを書くようだ。(中略)お世辞だとわかっていても、いい気持になる。それが人情なのではなかろうか。(中略)ほめるのは最上のあいさつで、それによって、ほめられた人の思考は活溌(カツハツ)になる。

    ・p154…ギリシャの哲学者が、逍遙、対話のうちに、思考を深めたのも偶然ではないように思われる。(中略)原稿は黙って書くが、読みかえしは、音読する。(中略)もし、読みつかえるところがあれば、かならず問題がひそんでいる。

    ・p158…俗世を離れた知的会話とは、まず、身近な人の名、固有名詞を引っぱり出さないことである。共通の知人の名前が出ると、どうしても、会話はゴシップに終る。ゴシップからはネズミ一ぴき出ない。害あって益なしである。(中略)声は考える力をもっている。われわれは頭だけで考えるのではなく、しゃべって、しゃべりながら、声にも考えさせるようにしなくてはならない。

    P163…ところが、同じ学問を専攻している学者たちが、やはり何十年と創造的雑談をしている例がある。ロータリー方式が絶対的ではないことになる。ロゲルギストのグループである。(中略)その記録をまとめて、中央公論社の雑誌「自然」にのせる。これがたまって『物理の散歩道』『新物理の散歩道』になり、これがすでに8冊になっている。 かつて、このロゲルギストのことをわたくしの『知的創造のヒント』の中で紹介した。その文章が『新物理の散歩道第四集』の「まえがき」に引用されている。

    →出た!物理の散歩道!
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  • 東大京大でよく読まれている〜、もっと若い時に読んでいれば〜の帯で気になり読んでみた。1986年の本なのに、今でも話題になっているようなマインドフルネス、セレンディピティ、創造性、スクラップ方など使える整理学が満載。
    科学的立ち位置からスクラップ方やノートのつけ方を説明してるように思ったが、全体を見通すと文系理系の垣根はなかった。
    社会人になってからの方が勉強を楽しく感じる理由がわかった。発酵、寝かせる、見つめるナベ、散歩、表現へ向かっての内圧、創作へのエネルギーはとかく代償行動で肩代わりされやすい、など興味深く読んだ。参考にして生かしたい。

  • 東大京大で一番売れてる本、という売り文句を、学生時代から見ていて、気にはなっていたけどなんとなく気が引けて手をつけていなかった本。軌道にうまく乗るためのグライダー型思考だけでなく、自力で飛ぶ飛行機型思考の大事を説き、その方法を理論ではなく体験ベースで優しく書いている。白紙を持った思考のススメだろうか。気負わずに、色々考えたり忘れたりしなさがら頭を動かしていなさいという風に見えた。高校生くらいになったら一読したらいいと感じた。

  • 生活の知恵集。言葉遣いがうまくて読んでて気持ちいいし、ところどころ参考になる。後半は雑記。
    ちょっと考え方が古いとこもあるけどそこがいい。
    大学に入る前辺りにちょっと読んどきたかった。

    帯のアオリがよくわからない。

  • 大学教授である著者が思考についての自身の考えのエッセイをまとめた一冊。

    飛行機とグライダーや朝に考える方が捗ることやものごとを寝かせることの重要性や忘れること、捨てることなどと記録することの関係性についてなど大学教授である著者ならではの視点から様々な知識にまつわる事柄が書かれていて非常に勉強になりました。
    読書法など自身のエピソードもふんだんに載っており、著者の人柄も感じられました。
    80年代に出版された一冊ではありますが、その時からコンピュータがもたらす私たちの生活の変化について言及されているところは著者の先見の明に驚きました。

    読んでいて思考を整理するために従来自分たちが考えていることとは違うと思わされる場面が多いと感じました。
    学生に好まれる一冊ということで学業に励む際に新しい視点を持てると感じるともに社会人になってからでも読書など知識をつけることについても同じような視点を持てると感じた一冊でした。

  • 思考についてのハウツー本だと思って読み始めたが、いい意味でまるでエッセイ。
    作者もあとがきで「技術や方法を読者に提供しようと思っていない」と書いているように、この本は正解を教えるのではない。読みながら自らで解釈する、作者の意図を体現した“知的訓練の場”となっている。
    「教えないことが、かえっていい教育になっているのである」

  • 面白かったけど、初版発行が1986年。さすがに古くさいと感じる箇所が散見された。コンピューターの箇所とか、メモやノート、カードの箇所とか。
    とはいえ、作中で示唆されるコンピューターの登場による人間のアイデンティティを脅かしかねないという焦慮は、そのままAIの登場で人間が直面している現代に置き換えることができるし、コンピューターが普及したところで、人間の記憶と知識と発想、棚卸しとアウトプットの重要性が損なわれるわけではなく、その意味では古臭いと思われる箇所にも一読の価値アリと言えるだけの中身はあった。

    まとめるとこんな感じかな。

    「独創的アイデア(閃き)を得るために」
    ・インプットする情報の多様性(=同系統の情報ばかり仕入れても「醗酵」せず、ただの博覧強記で終わってしまう)
    ・インプットとアウトプットのバランス(=無意識に手控えがちなアウトプットを能動的に行う心構えが必要)
    ・触媒たる脳環境に定期的に新鮮な刺激を送り込むこと(三上、セレンディピティ etc)
    ・天から啓示が降りてくるその時を鷹揚として待つ胆力。

    特に最後の箇所を端的に表す外国のことわざ「見つめる鍋は煮えない」は至言だと思う。


    あとは、読書のABCについて言及したパートが特に印象に残った。Cはさておき、既知から未知へ挑むBは、まさにこの歳になって小説や一般文芸から飛躍し、思想書や哲学書、古典文学へ手を伸ばそうとしている自分が無意識に思い描いていたことと一致していた。
    (もちろんここまで理路整然と考えをまとめていたわけではなく「大分人生経験を積んだから、そろそろ難読書にも挑戦できるかな」程度の茫漠とした考えに基づくものだったが。)


    いろいろな実体験に鑑みても、頷けるところは多く、普段から行なっている思考を文字通り整理し、自分自身の思考作用について効率化を図る一助となるのではないかと期待させてくれる一冊だった。

  • 「東大生が読む本」というキャッチフレーズに惹かれて購入したが期待はずれ。思考の整理についてのエッセーだが、要は知識は無理に覚えようとはしないでインプットしたら放っておけば、必要なものは残るし不要なものは忘れるということらしい。その意味では、先日読んだ「進化しすぎた脳」の記憶の仕組みに通じるような気がする。「あとがき」の日本人が"I think"を多用するという話が一番面白かった。

  • ■思考に秩序をもたらす整理学
    情報が氾濫し、日々大量の情報をインプットしてしまう現代。
    必要なものと不必要なものの判別が難しくなり、自分のアタマだけではその情報量を保存しきれない。そのため、パソコンの記憶ファイルには無数のデータが保管される。
    情報を知識化するためのプロセスを踏まないまま、忘却という名のゴミ箱に捨てられるものは多い。たとえ、それが有用な知識となり得るものだったとしても…。

    そんな思考の過程をクリアにするための方法論がこの本には書かれている。
    発行されたのが20年前ということもあり、アナログ的な印象を受ける箇所も見受けられるが、筆者の論理的な整理学はまったく古さを感じさせない。
    終わりまで読み通せば、日々の思考の「凝り」をほぐしてくれる感覚さえ覚える。
    ひとつのトピックが短く、エッセイ風の語り口で述べられていることもあって、非常に読みやすいのも嬉しい。

    ■学校教育が奪う思考エンジン
    本書の中で、学校教育が生み出すのは、言われたことを忠実にこなす(だけの)人間「グライダー人間」であり、創造的・独創的な思考を持つ「飛行機人間」を敬遠する嫌いがあることを批難している。
    教育のシステムはこの20年間で変わった部分も多い。
    しかしながら、学校がこの「グライダー人間」を量産する生産工場であることに変化はない。
    社会的にも一元的な成功法則だけがもてはやされ、定まった正解には皆が群がろうとする。
    私も例外ではない。リスクを回避し、安定志向となる。いや、リスクを回避しようという思考さえ挟まず、ただただ流されているだけと言った方が正確かもしれない。

    「飛行機人間」に近づくための思考エンジン。
    閉塞的な現状を突き抜けるためにも、思考エンジンの搭載は欠かすことができない。
    現象や情報を自分の血肉とするためにも「考える」のことの有用性は変わることなく大きい。むしろ、現代社会においてはより高まっているとも言える。
    20年という歳月を経ても尚、この新鮮さは私たちの思考プロセス自体には変化が訪れなかったことを意味しているのではないだろうか。

    私も、他力に頼らず自分の力で飛翔できる日は、まだまだ遠そうだ…。

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