ファンタステス: 成年男女のための妖精物語 (ちくま文庫 ま 5-3)

  • 筑摩書房
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本棚登録 : 77
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480034861

感想・レビュー・書評

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  • 挫折

  • いやー、なんか全く頭に入ってこなくて困った。
    妖精の国であれこれあったけど、結局何の話だったんだ?

  • <できればファンタスティスがいいんだけど(ィが欲しい)>


     ベッドから跳ね降りたら、はだしが草にふれる。
     自分でも、今にも冷たい芝草のうえを歩き始められそうな気がする。
     ひとつひとつの言葉が魔法で、想像力が静かに洗われる。
     本は扉で、その向こうには果てしない夢の世界がーー☆

     あの井辻朱美さんが挙げる聖典『ファンタステス』、私も手にしました。とにもかくにも耽溺しました☆
     作品世界に足を踏み入れた瞬間にたくさんの不思議に包まれて、心地よく秘密めくマクドナルドのファンタジー☆ 中でも『ファンタステス』は夢見心地になる極上の逸品なのです。
     ……としか言えませんね。ホンモノのファンタジーって、ほんとうに感想をまとめにくいのですよ(嘆)★ 進むごとに浄化されていく旅のイマジネーションを味わうのみ、です……。

     著者のマクドナルドは英国人で、僧職から作家に転身して、このように人の心を痺れさせるような幻想の数々を生み出すようになったのだそうです。宗教のことは分かりかねるのですが、なるほどキリスト教っぽい、美しい神秘性は感じるのです★ とっても清らかです。

     このマクドナルドさん、同じく英国人である作家ルイス・キャロルや、C・S・ルイス、J・R・R・トールキンなど、ファンタジーの傑作を書いた作家たちに強い影響を与えたという点でも、無視できない存在なんですよね★ 長い旅ファンタジーの祖、と言ってもいいようです。
     キャロルやルイスは、マクドナルドの言葉で影響という洗礼を受けたのだろうなぁと思います。トールキンがマクドナルドに明らかに影響されているわりに、どこか彼に否定的だったのも分からなくもないです。洗脳はされたくないですからね……。

     認めてしまうのがこわいほどに美しくて不可思議で、わけのわからない宇宙(誉め言葉)が視える、人を洗礼する書物『ファンタステス』。マクドナルドが死してもなお、その洗礼は永遠のように続いているようです。

  • 古本屋でゲット!!!リリス頓挫してるからこっちに流れてしまうやも。・・・これはぐいぐい読める。ファンタジーの世界への道の開き方が、一流の魔術師だなマクドナルドは。ぶなの木の精の歌うように繰り返す台詞が切ない!「私はこの人が好きになるかもしれない。好きになるかもしれない。この人は人間の男で、私はただのぶなの木なのに。」読了途中からは不思議な女性に惑わされ追いかけ見失い・・・の永遠片思いワールドに主人公の青年アドノスは没頭してしまい単調だった。マクドナルドにはよほど心に残る女性との出会いがあったのかな。それでも異界に誘い込まれるシーン、遺品の机の抽出から現れる小さな婦人、草模様の絨毯が本物の芝生になっていくシーンはファンタジーの一級品。

  • あー、やっぱり好きだああ。
    19世紀英国ファンタジー文学の巨匠、ジョージ・マクドナルドの作品。
    これって確か作家としての黎明期に書かれた作品じゃなかったっけか。
    晩年期にほとんど同じ思想のもと書かれた「リリス」と比べてみても面白い。
    今ではすっかりファンタジーの定番となった、異世界トリップもの。
    ふとしたきっかけで別の世界の扉を開いてしまった青年が、
    その世界を旅していく中で成長していく…っていう成長物語でもありますね。
    とにかく世界観に圧倒される。緻密で深くて色鮮やかで、ものすごく幻想的。
    この世界を味わえるっていうだけでも読む価値があるんじゃないかな。
    でもやっぱりこれもだいぶ説教的な側面が強いし、
    古典作品にありがちでなかなかに読みづらい。
    序盤をなんとか乗り越えられれば、あとは一気にいけると思う。

  • 【最初の1文】
    【引用】
    【入手先】
    【感想】
    【参考リンク】

  • 正直読むのに苦労した

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