通天閣

著者 :
  • 筑摩書房
3.33
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本棚登録 : 1081
感想 : 203
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480803993

感想・レビュー・書評

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  • 西さんの小説は優しい。
    自分であれば関わり合いになるのを避けてしまいそうな変な人がたくさん出てくる。なのに、そんな人たちがいとおしく思える。にんげんってこんな感じだよね、って。

  • サラバを読んでいて良かったので読んでみた。
    西加奈子さんの文章は読みやすいと思った。
    関西弁でクスっと笑えたり、ドン底だったり、日常の変わらない繰り返しだったり共感出来る部分があったりした。
    読んだ後は、自分も愛する何かをみつけよう、無条件で何かを誰かを愛して信じようと思った。
    そして西加奈子さんの本がもっと読みたくなった。

  • この時期に読めてよかった。醜くても、誰かを愛そう。と思った。

  • とてもいいと思う。大阪的なものをうまく利用している。二人が交差するところは、物語として、うますぎて良い。

    ただ、「オカマ」「ホモ」がこのままでいいのか、というわだかまりだけ残る。突き抜けてはいないし、当事者がどう感じるか?

  • 2017/3/6

  • 西加奈子さんの作品は色々と読んだけれど
    どうもピンとこなくて、今回も期待薄だったのが
    功を奏したのか。
    今回はドンピシャで面白かった。

    根底に流れている緩い空気感や
    登場人物
    ぶっ飛んだ設定など
    通天閣の雰囲気も相まって
    面白い作品に仕上がっていた。

    ふたりの織りなす物語が意外な繋がり見えてきた辺りはぞくぞくしたり
    笑っちゃったり。
    楽しく読み終えたお話でした。

  • 工場で働きながら細々と、淡々と暮らす男。
    同棲していた男の人がニューヨークに留学してしまい、「別れたわけではない」と自分を励ましながら、スナックの黒服として働く女。

    ただ「通天閣の近くに住んでいる」というそれだけの共通点で淡々とお互いの日常が語られます。

    そして、二人は飛び降りの現場に出くわした所で物語が交差する。実は女は男が昔付き合っていた女の連れ子だった。

    しかし、お互いにそれに気づくことなくすれ違う。人生とはすれ違いの連続だ。

  • なんでもない人しかでてこない。
    どうすんだコレ、どうにかなるのか、と思いながら読み進める。
    クライマックスは流石!笑った。
    結局なにもどうにもならなかった気がするけど、読後感は悪くなく、なんだか面白かったなぁといった気分だった。
    彼氏のマメはなんかッポさを出してるけど、絶対ダメなやつだ。なにも得られず帰ってきたあげく、復縁しそうだ。そもそも本当にアメリカに行ったのか?という気さえする。

  • 面白くはない。
    オムニバスでそれぞれの人生を語る。
    所々すれ違い重なり合う。それだけ。
    何が言いたいのか、何を伝えたいのか、よく分からない。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:913.6||N
    資料ID:50600865

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著者プロフィール

1977年イラン・テヘラン生まれ。2004年『あおい』で、デビュー。07年『通天閣』で「織田作之助賞」、13年『ふくわらい』で「河合隼雄賞」を、15年『サラバ!』で「直木賞」を受賞した。その他著書に、『さくら』『漁港の肉子ちゃん』『舞台』『まく子』『i』などがある。23年に刊行した初のノンフィクション『くもをさがす』が話題となった。

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