星間商事株式会社社史編纂室

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 2787
感想 : 481
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480804204

感想・レビュー・書評

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  • 同人誌は読んだことがないけど、
    この小説のコミカルさというか軽さというか
    設定の緩さ?は
    あえてそうしているのかな?

    みっこちゃんがヤリチン先輩のことを
    どうして好きなのか、先輩はなんで
    最終的にみっこちゃんのことを選んだのか
    よくわからなかった。。

    あと、この小説の中に
    いろんな小説が出てきて
    そんな重要と思わずにさらりと読んでたら
    めちゃくちゃキーやんけとなり
    ちょっと後悔した。

    けど、
    アラサーの心の葛藤のところは
    とっても共感できたし、
    結局星花に妹さんは帰ってきたのかとか
    裏社史を読んだ常務はどうしたのかなとか
    新設の部署に配属された(左遷された?)
    課長と幸代はそのあとどうなったのかなとか。

    続きが気になる!

  • 図書館で借りた。

    同人女が冴えない部署で社史編纂する日常を描いた話かと思いきや、社史編纂を進める中で現れる「高度経済成長期の穴」を見つけ、星間商事の表にできない歴史を突き詰める展開になり、最後の方は一気に読み進めることができた。

    高度経済成長期の穴にまつわるサリメニの女神とその妹の話、妹は結局どうなったのか回収されずに終わったのがちょっと残念。

    典型的なぶりっ子だけど嫌な感じが全然しないみっこちゃんとヤリチン先輩の恋が成就したあたり、描写は少ないけど気持ちよく読めた。

    また幸代の同人仲間2人も三者三様で、29歳という年頃ならではの問題に直面していて、ありきたりだけど共感できる部分が多かった。

    本筋ではないが「タコの切れた糸になる」って表現が気に入った。
    でもてっきりタコの切れた糸って、幸代が糸を持ってる状態(把握できる状況)でふわふわ自由に過ごす意味かと思ったら違ってた。自分はあくまでタコで、切れた糸を辿れば俺の居場所がわかるようにする、って意味だった。

  • テンポ良いストーリー
    予想外に途中からミステリー要素が始まって、ぐっとのめり込み。

  • 所々にBL話が織り込まれるのが面白くて、しをんさんらしい?(笑)なーと思いながら読んだ。

  • ゆるゆるの社史編纂室で働く主人公のOL幸代が、同僚のゆっこちゃん、矢田、本間課長と共に会社の隠された秘密を調べて行く話。
    途中からミステリーっぽくなるので、読む手が止まらなくなる。
    戦後補償は一部物的援助という形で支払われたという話を読んだことがあるが、日本の商社が絡んでいたというのは在りそうな話。
    コミケの話もよく知らなかったので面白かった。

  • 社史編纂を担当する中で、会社の闇歴史を発見し暴くことになっていくオタク女子…
    個性的な人たちの中で、個性的な主人公が、会社の闇歴史を暴く中で、自分の人生も見つめなおして・・・
    「舟を編む」に続いていくような内容で、魅力的だ

  • 2019.04.01.読了

    面白いけど。

  • 恐らく舟を編むと通じるものがありそう。
    一応編纂が絡んでいるでしょうからね。

    なんと、同人界隈でもちょっとだけレアな
    小説系の同人が出てきます。
    ですが、別の人はよくある方の
    二次創作ですね。

    星間商事株式会社が抱えていた
    ある黒社史に関して
    様々な妨害を受けながらも
    なんとかして刊行するまでの奮闘記です。

    まあ真相はぁーぁ、なことです。
    それはやってはいけないことよね。
    だからこそ妨害したのでしょうがね。

    でも、そんな裏をつかんだ
    編纂室の愉快な仲間たちは
    ただではいませんでしたよ。

    あらー、ついうっかりー(笑)

  • 『星間商事株式会社社史編纂室』も読了。
    これは、コミカルな要素もあり、
    楽しく読み終えました。

    社史と言う、窓際族とも言えそうな部署に
    追いやられたコミケに夢中なオタク社員。
    誰にも期待されない社史を編纂中
    何故か、どうしても謎が解けない歴史の穴を発見
    そこには、会社発展の暗部を見つける云々。。。

    これも笑ったぁ~。

  • ╭( •̀ᄇ• ́)ﻭ✧

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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