日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 1399
感想 : 189
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  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480814968

感想・レビュー・書評

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  • かなり考えさせられました。読み終わった今も考えています。英語と国語の両方を子ども達に教える者として。今の私達に出来ることはなんだろう…。

  • この本への評価が肯定・否定のどちらでもいいから一読してもらいたい。とても考えさせられた一冊。

  • 日本語の衰退。危機感。

  • 格調高い文章。

  • 読みにくかった。
    世界中で様々な言語で小説が書かれている事、その中でも、英語で書かれないと、広く世に広めたことにならない。また、フランス語も同様。
    言葉の変遷について様々な考察に基づいて書かれている。

  • なかなか深いね。

  • 柄谷行人の言う「近代文学の終わり」を「文学の終わり」と同義に捉えると、こういった近代文学LOVEな評論作品も納得できるのだと思う。
    ただ、現代文学を十把一絡げに批判するのは、アンフェアとしか言いようがない。私には、日本語の<図書館>は今こそ豊饒な状態にあると感じるからだ。
    (文学史という地図が消えた今、過去作品と自由にハイパーリンクを見せている、というのが一つの根拠。ゼロ年代の一つの特徴として言える部分であろう)

    水村美苗の英語コンプレックスが生み出したトンデモ評論という印象が強い。
    (もしくは私小説として読むのが罪が無くて面白いかも知れない)
    真っ向から論破する評論が出てくることを期待する。
    (この本が特集された『ユリイカ』2009年2月号特集「日本語は亡びるのか?」だけでは不十分だ)

  • 2013/8/20購入

  • リトアニア人とモンゴル人のロシヤ語での対話から始まり、ロシヤ語が彼らにとっての普遍語であった時代、そしてラテン語、アラビア語、漢語などが文化面での普遍語であった話から、いまや英語が世界の共通語として完全に定着してきた中でのフランス語の危機、ドイツ・フランス語が3大語学として論文が書かれた時代から「論文は英語」の時代へ!その中で日本はどうするべきなのか、総バイリンガルを求めるのか、或いは一部のバイリンガルを育てることを目指すべきなのか!著者はこの中で、後者を主張し、日本語教育の中途半端さに対する警鐘を鳴らしています。シンガポール人が書き言葉としても英語主体になっているのに対し、フィリピンがむしろタガログ語教育に力を入れ、英語力の低下を容認しているのは興味深い話です。

  • すべての日本人に読んでもらいたい本。特に英語の世紀に生きる若者は必読。
    日本人として、日本の文学作品を味わえる喜びを再確認できた。

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著者プロフィール

水村美苗(みずむら・みなえ)
東京生まれ。12歳で渡米。イェール大学卒、仏文専攻。同大学院修了後、帰国。のち、プリンストン大学などで日本近代文学を教える。1990年『續明暗』を刊行し芸術選奨新人賞、95年に『私小説from left to right』で野間文芸新人賞、2002年『本格小説』で読売文学賞、08年『日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で』で小林秀雄賞、12年『母の遺産―新聞小説』で大佛次郎賞を受賞。

「2022年 『日本語で書くということ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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