- Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488006518
感想・レビュー・書評
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大学生の時に読んだが、高校→大学→社会人と徐々に「自由」が増える一方で、なんとなく感じていた焦りや恐怖感の中身が分かったような気がした。社会人になって、選択の責任を負わないと自由は享受できないと改めて学ぶ場面が多い。しんどいが、逃げた先にあるのはどういう世界かな、とこの本を思い出す。
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大学の授業で紹介されたので読みました。納得できることが多かったですが、同じことをかなり繰り返している印象を持ちました。
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孤独と不安、他者との関わりの中で、資本主義の中で雇われて働く人間の心の依存願望の構造が解明されていく良書である。熱い著者の思いが伝わってきます。時間のない人にはおすすめしません。内容は掴みづらく、訳は主語が不明解で、何度も読まないと意味するところがわかりません。今ではあたりまえの全体主義への危機感をこの時点で指摘したことは歴史的な貢献であると思います。
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國學院大學「大学生にこそ読んで欲しい」おすすめ本アンケートより。
※國學院大學図書館所蔵
https://opac.kokugakuin.ac.jp/webopac/BB00230103 -
私の頭では無理みたい
何も入ってこなかった -
本書は、近代以降の「自由」と、その「孤独」や「不安」について、「診断」「分析」する基本文献の一つ。
強引に言えば! ”ぼっち“という言葉のマイナス面を、歴史的、心理的な側面から考えさせてくれる!?
皆さんの進路は、家族が呉服屋だから呉服屋に、ではないでしょう。「前個人的社会の絆からは自由」に「独立と合理性」によって選択するはずです。そこで感じる「孤独」や「不安」は、近代以降の社会が生み出したものかもしれません。
*注:カギかっこ内は、本書の序文から。
本書は、「自由」の意味すること(第1章)や、「個人的自由の欠如」はあるが「孤独ではなく、孤立していなかった」中世(第3章)に触れ、ナチズムの考察などに至ります。
難しいと感じれば、各章や各節の最初のパラグラフだけ読んでもよいでしょう。キーワードに線を引きながら読むのもお勧めです。夏休みなど時間のある時に読んでみてはどうでしょうか。
【関連書籍】
『自殺論』エミール・デュルケーム
「個人」の視点から考察するフロムとは逆に、デュルケームは社会構造の視点から現代の事象を考察します。
(K.T.) -
この本が第二次世界大戦中に書かれていたことに驚いた。著者の叙述は著者の予想よりも先の現代社会を予見していたように思われた。
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出会えてよかった本。
うまく言えなかった、表せなかった私の気持ちにすとんとはまった。この社会に抱く違和感の理由が知りたかったのだと気付かされた。
自由とは、自分の心で感じ考え、選択していくことだということを自分の軸に置いて生きていこうと思う。巨大な資本主義社会の中で、全てが機械の様にマニュアル化されてしまったとしても、心ある人間である限り、守らなければならないものはあるのだと思う。