タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)

著者 : 近藤史恵

• 東京創元社 (2007年10月1日発売)

感想・レビュー・書評

[けろっぴさんの感想 · 2020年6月15日]

ストーリー全体に、ゆったりとした気配とちょっとした優雅さが感じられて心地よい。だから寝るときに読む本にした。短編ひとつ読み終える頃に眠気がやってくるので、なんとも心地よい寝入りになる。シリーズ化されているにので楽しみ！

[bob-pmさんの感想 · 2020年3月16日]

息抜き時間に読めるおいしいちょっと不思議な軽いお話。

[cherry00さんの感想 · 2018年3月8日]

前から気になっていただけある！
「ビストロ・パ・マル」で起こるささやかな謎解き。おもしろい。ステキなビストロに出会いたいなぁ。。。

[ecottさんの感想 · 2015年10月6日]

カウンター七席、テーブル五つ。下町の片隅にある小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マルのシェフは、十年以上もフランスの田舎のオーベルジュやレストランを転々として修行してきたという変わり者。無精髭をはやし、長い髪を後ろで束ねた無口なシェフの料理は、気取らない、本当にフランス料理が好きな客の心と舌をつかむものばかり。そんなシェフが、客たちの巻き込まれた事件や不可解な出来事の謎をあざやかに解く。定連の西田さんはなぜ体調をくずしたのか?甲子園をめざしていた高校野球部の不祥事の真相は?フランス人の恋人はなぜ最低のカスレをつくったのか…。
「BOOKデータベース」より

読んだ後、気持ちが暖かくなる作品．
一番印象に残ったのは、ぬけがらのカスレ．人の行動にはいろいろな深い意味が隠されている場合がある.どこを分岐点にするのかは、人それぞれ.

[mitsuko919さんの感想 · 2015年8月26日]

フランス料理がいっぱい出てくる小説。
お店で働いている４人の登場人物全員が好きです。日常生活に起こる小さなミステリーをお料理しながら解いていくシェフが大好き。最後はホット・ワインで心温まる小説でした。

[くすこさんの感想 · 2015年8月25日]

すごく読みやすくて、あっという間に読み終わった。小さなビストロのなかで終始する、日常の些細な謎解き。特に過去に起こった未解決の事件のわだかまりをシェフがするするほどく様子がおもしろかった。
凝り固まったお客さんに隠しメニューの温かいヴァン・ショーが出されて、飲んだ人たちがほっとすると、謎は解かれたのだなとこちらもほっとする。

[tonpeiさんの感想 · 2015年8月2日]

フレンチ・レストラン「ビストロ・パ・マル」の美味しそうな謎解きの数々♪こういう軽く読める謎解き話は大好き！(^o^)しかしフランス料理をめったに食べないから、謎の呪文料理がどんな味か分からない(--;)読んでいるだけで、絶対美味しいぞ！と確信はできるけども…(^^;)ゞこんな店が近くにあるなら、奮発して極上の料理とミステリを味わいに行きたい！(*´∇｀*)

[tamakoさんの感想 · 2015年4月2日]

小さなフレンチ・レストランが舞台の日常の謎短編集。
ほとんどが料理にまつわるちょっと不思議な出来事で、フランス料理の知識を生かしてシェフが謎を解く。ミステリとしては淡白だが、なんといっても料理がとても美味しそう。
ベストは「割り切れないチョコレート」。

[kei1122さんの感想 · 2015年3月1日]

タルトタタンが好きなのでずっと気になってました。
推理は単純だけど（途中で分かったのもあったので…）
さくっと読めて面白かった。２冊目も読む予定。

[おけさんの感想 · 2015年2月28日]

気取らないお店とはいえ、フレンチはよくわからないので
逆に料理名で想像をかきたてられます
ガレット・デ・ロワの話が一番好き！

著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。