- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488012281
感想・レビュー・書評
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図書館。フレンチのビストロで起こる小さな謎を、シェフが料理を通して解いていく。坂木司「和菓子のアン」と佐々木倫子「Heaven?」を足して2で割った感じ。
フランス料理が好きな私にとっては読みやすく、想像しやすかった。とてもサラッと読めた。ただ初版だったためか、冒頭一話の誤植の数が凄かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ミニコメント
フレンチレストラン、ビストロ・パーマルのシェフの料理と推理で、お店に訪れた人をちょっと幸せにします。
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/467098 -
【感想】
・いい感じ。
・ひとつひとつが短いのでラクに読めるし、いずれも深刻にはなりきらずホッともなれる。
【一行目】
クレープシュゼットの青い火が、燃え上がった。
【内容】
・小さなフランス料理店「ビストロ・パ・マル」を舞台にちょっとした謎をシェフが解くお料理ミステリ。
・常連客が体調を崩した。
・偏食の激しい客の愛人の決心はどうなる?
・ガレット・デ・ロワに入れたはずのフェーブが出てこなかったわけは?
・奥さんが出ていったが理由がまったくわからず困惑している客。
・甲子園を目指していた高校の酒類を閉め出していた合宿所で泥酔し暴れた生徒が出た原因は。
・女性エッセイストがフランスで同棲していた恋人が不味いカスレを出したのは何故?
・新しくできたチョコレート専門店の詰め合わせが素数になっているのは何故?
▼ビストロ・パ・マルについての簡単なメモ
【麻美/あさみ】シャンソン歌手。志村の妻。華やかな美人で志村いわく繊細なタイプではない。
【ヴァン・ショー】ホットワインの一種。スパイスや香草を使うらしい。三舟シェフのヴァン・ショーは絶品。
【カスレ】ビストロ・パ・マルのスペシャリテ的料理。
【粕屋/かすや】偏食の激しい客。嫌いなものが多すぎて自分でも把握できていないらしい。態度も金払いも悪くはないが作り直しが重なり三船がキレて予約を受けてはいけないことになった。
【金子ゆき/かねこ・ゆき】ビストロ・パ・マルのソムリエ。二十代後半の女性。ワイン好きが高じてOLからソムリエに転進した。少年と見まがう短髪なのは整髪料でワインの薫りを損ないため。化粧やネイルエナメルも同じ理由でタブー。趣味は俳句だがセンスはいまいちのようだ。
【串本法子/くしもと・のりこ】西田の婚約者。プロメテウス少女歌劇団という劇団の男役スター、北斗なつみ。
【志村洋二/しむら・ようじ】ビストロ・パ・マルの料理人。ハンサム。
【高築智行/たかつき・ともゆき】語り手。ビストロ・パ・マルの若いギャルソン。
【竹内】萩野の高校時代の友人。筋肉質。
【鶴岡正/つるおか・ただし】チョコレート専門店「ノンブル・プルミエ」オーナーにしてショコラティエ。
【寺門小雪/てらかど・こゆき】エッセイスト。御木本に鵞鳥のカスレをリクエストする。フランスにいた頃フランス人男性と同棲していた。
【徳田農園】契約している農家。美味しい野菜を届けてくれる。
【長倉】萩野の高校時代の友人。太っている。
【西田】近くの画廊の若きオーナー。
【萩野】三舟シェフ御用達の甘味屋「はぎのや」の二十代の支店長。同じ商店街にある。高校時代は野球の強豪校のキャプテンでプロを目指せる実力だったらしい。
【ビストロ・パ・マル】小さなレストラン。フランスの家庭料理っぽいメニューが人気。五千円もあれば充分楽しめる気楽な店。オープンキッチンで厨房は丸見え。「パ・マル」は「悪くない」という意味らしい。従業員は、三船、志村、金子、高築の四人。
【御木本/みきもと】甲陽出版の編集者。下手をしたら中学生に見えてしまう驚異的な童顔の女性。
【三舟忍/みふね・しのぶ】ビストロ・パ・マルの料理長。長い髪を後ろで結び、無精髭。武士のイメージらしい。オーナーではない。
【脇田】台風の夜、飛び込みで入ってきた客。以前にも来たことがあったので一見さんではない。奥さんが実家に戻ってしまったが理由に思い当たるフシがなく困惑している。 -
ドラマを観てから読んだので
三舟シェフの印象が西島さんとは違うなあと。
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安定の面白さ
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好き
ドラマを先に見てしまったので三船シェフがどうても西島秀俊さんのイメージになってしまうのだけど、それもまた良い。 -
思っていたほどミステリーではありませんでしたが、軽く読める感じの1冊でした。
読み終わって、多分私は長編の方が好きかなと。
気に入ったエピソードは1番最後の[割りきれないチョコレート]。
フレンチのビストロをベースにした話だったので、美味しいフレンチが食べたくなります。
ヴァン•ショー飲んでみたいですね。 -
小さなフレンチレストランのビストロ・パ・マルが舞台の短編集。
日常にあるミステリー的な内容。
とにかくフレンチが食べたくなる一冊。
どちらか言えばフレンチはあんまり好きではないから詳しくない。
やけどすごーく美味しそうで、読んでてお腹が減る笑
一番好きな話は、「ぬけがらのカスレ」
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浅かった…。期待していただけに残念。
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このレストランに通いたい。ヴァンショーで癒されたい。