スペース (創元クライム・クラブ)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 451
感想 : 93
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488012984

感想・レビュー・書評

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  • ええわあ…。
    心がほんわりするミステリ。

  • 「ななつのこ」「魔法飛行」続編、駒子シリーズ。
    前2編同様、つくりがとても丹精で気持ちよいお話です。
    ただ、前2編よりももうひとつ凝ったつくりになっているのですが、それが少ししんどかったかなと思いました。前作と同じものを求めるのは、読者のワガママでしょうけれど(苦笑)
    伏線の回収はもちろん成長物語としての要素を十二分に楽しめますが、合わせて恋愛要素が強くもなっています。リアリティとしては弱くても、ある種のファンタジーとして考えるならば素敵だなあと思います。

  • 加納さんの書かれる文章がとても好きで借りてきた一冊。
    なかなか面白い!そうかーそうだったのかーと思える一冊でした。
    ただ、手紙のパート(これが大事なキーアイテムではあるのですが)が
    長いのでそこでちょっとだれてしまいました。
    あと、終わり方も・・・・・うーん。
    文章の書き方も昔とは変られてきているのでしょうか。
    依然と雰囲気が少し変わられた印象を受けました。

  • 『ななつのこ』『魔法飛行』の第3弾です。
    ここまでくると…それ以前に2冊目で気が付かなければならないのですが

    このシリーズは『手紙』が大きく鍵を握っているようです。
    探偵役の人物に、大量の『手紙』を持ち込む主人公。
    その『手紙』には不思議な現象が書かれているのですが…。

    なぜ同じ材料を渡されているにもかかわらず
    これほどまでに気が付かないものなのでしょう?
    回答編(?)を読んで、そういえばそんな事が書いてあった…と
    いつもいつも気が付いています。

    今回は話が半分に分かれていて、前半はいつもの主人公。
    後半は別の主人公。
    まったく関係がないと思っていたのに
    思わぬ所で繋がってしまいました。
    最後の方では、さすがの私も怪しい…と気がつけましたw

    1粒で2度おいしいw という感じです。

  • 「ななつのこ」シリーズの続編かな。
    まどか、と、はるか、が主人公でよくわからなかった。
    すごくうまくつながってて、うーんてうなる。
    伏線がたくさんで読み返したくなる。

  • 駒ちゃんと瀬尾さんの会話にドキドキです(笑)スペースのラストは私もうるっときちゃいました。本当に、よかったね。
    バックスペースも、ミステリじゃなくて恋愛小説ですね。多少出来すぎ感は否めませんが…小説の中でくらい素敵な恋愛が存在してたっていいじゃないですか。

  • ”ななつのこ”シリーズの完結編(?)にあたる3作目

    (魔が差す)という瞬間は、たぶんどんな人にも一度や二度は訪れるものなのだ
    という書き出しから始まる、様々な人の(魔が差す)瞬間を書き出した手紙のやり取り
    前半では手紙を通した客観的な話を、後半では手紙を書いた人の主観的な話を綴ってます

    客観的な情報と主観的な情報の隠された部分が、両方を読み繋げる事で出来上がっていく
    物事の多角的な捕らえ方と、背景を知る・知らないでの印象の差が面白い作品です

    ただ作者自身が言われているように”ななつのこ”・”魔法飛行”を読んでからをお勧めします

  • 前の方が好きだったなぁと。でも、『魔法飛行』をまだ読んでないので是非読んでみようと思います。

  • ○2008/05/09 
    加納さんがわざわざ、1作目から読んで欲しいと冒頭に書いた意味がすごくよく分かった。というかすごく前作2つを読み返したくなった…。加納さんパワーすごい。
    1章がずいぶん恋愛恋愛してるなーと、可愛いと思いつつちょっと飽きかけてたけど、2章目のバックスペースにやられた。さすが!
    しかし、他人から見た駒子の印象ってどんだけ能天気な子なんだろう…(笑)
    多少先が読めはするものの、読了感は最高。
    "私が書く手紙の中に、決して本当の私はいない。私にとって書くこととは、別の自分になるということなのだ。"なんだか逆に羨ましいと思った。

  • シリーズ3作目。
    手紙がメインの「スペース」と
    その手紙の中身を違った視点から描いた「バックスペース」の2編。
    「バックスペース」が秀逸。
    「ななつのこ」を読み返したくなった。

    『一つの出会いで全てに色がつく』
    そんな出逢い・・した〜〜いっ!!

    〔図書館・初読・4/2読了〕

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著者プロフィール

1966年福岡県生まれ。’92年『ななつのこ』で第3回鮎川哲也賞を受賞して作家デビュー。’95年に『ガラスの麒麟』で第48回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)、2008年『レインレイン・ボウ』で第1回京都水無月大賞を受賞。著書に『掌の中の小鳥』『ささら さや』『モノレールねこ』『ぐるぐる猿と歌う鳥』『少年少女飛行倶楽部』『七人の敵がいる』『トオリヌケ キンシ』『カーテンコール!』『いつかの岸辺に跳ねていく』『二百十番館にようこそ』などがある。

「2021年 『ガラスの麒麟 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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