- Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488012984
感想・レビュー・書評
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「ななつのこ」「魔法飛行」に続く、連作短編集駒子シリーズの三作目。
シリーズ物といっても個々分冊で読める物が少なくない昨今、この本ほど刊行順に読むことを推奨されるものは珍しい気がする。
全作通して読んでなければ、恐らく星2〜3つぐらいの評価なりそうだ。
なのに、週刊アスキーで連載されていたというのは、誤解を恐れずに言えばもったいない。
第一作、第二作はたしか書き下ろしだったと思う。
突然連載された「スペース」が初見作という雑誌読者も多いだろう。
「あれはこれの設定から来てたのか!」という楽しみがどれだけこぼれ落ちたのだろうと思うほどに、ああもったいない。望再読不運読者。
駒子シリーズおなじみの、「手紙」のやりとりが核となるスタイル。
日常の面白い出来事や疑問を”相手”に書いて送ると、思ってもなかった解説が届く。相手に隠していたことまで、見破れる。
シリーズの中では一作目が一番面白いと思うけど、これも十分面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『ななつのこ』『魔法飛行』に続く、十年振りの駒子シリーズ第三作。人のもつ「スペース」そして「バックスペース」ここに埋まるものは何なのか、やさしく丁寧に語りかけてくれます。また、駒子と瀬尾さんの間に埋まっていくものも・・・(^^)
「スペース」は半分以上が手紙の内容で綴られており、これをだらだらーっと読んでいるとつまらないです(^^;人によってはもしかして苦痛なページの連続であるかもって思いますね。ただ、この日常を描写しているなかに「謎」がこめられているんですね。「バックスペース」はある人物の語りだけで進みます。こちらは「スペース」を読み、ほんわかした気持ちで読みつづけるとぴったり。うまいことまとまった本になってますね。 -
「ななつのこ」「魔法飛行」から駒子シリーズ第三弾。ますますラブストーリー。
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『スペース』は、正直言ってちょっと退屈。「手紙」が長すぎる。伏線があるのは分かるけど。『バックスペース』はひとつの恋愛物語が綺麗に描かれていて、好み。こちらは、なかなか纏まっていたと思う。
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「ななつのこ」「魔法飛行」に続く駒子シリーズの3作目です
<br>「スペース」「バックスペース」というタイトルの2本だてです
<br>話は「魔法飛行」直後から始まります
<br>今回も前回の2作同様イロイロと工夫していますね
<br>前回の話を読んでいないと全く解らない部分が多々あります
<br>今までの2作は手紙が謎を解くキーでしたが、
<br>今回は手紙そのものが謎になります
<br>そしてまた瀬尾さんの見事な謎解きが待っています
<br>ちなみに謎が解かれた直後バカは僕は全然理解できませんでした
<br>更に説明があってようやく理解できました ちなみに基本的に通勤中読んでるんですが、
<br>ニヤニヤしてたら目の前の女性と目が合って気まづかったです
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<br>えと、スペースに謎があります
<br>そして文字どおりスペースをバックスペースで埋めていきます
<br>3部作通して最後まで読むと……
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久し振りの駒子シリーズ。バックスペースがとてもよかったー。