少年検閲官 (ミステリ・フロンティア)

著者 : 北山猛邦

• 東京創元社 (2007年1月30日発売)

感想・レビュー・書評

[マエダさんの感想 · 2009年6月23日]

変わった時代設定でした。
書物が悪とされる時代。失われた『ミステリ』。
タイトルの少年検閲官はいつ出てくんねや、と危惧していたら中盤で出て来ました。
面白かったです！

[regulusさんの感想 · 2009年5月31日]

読んだことないけれど、ライトノベルっていうジャンルの本はこんな感じなのかなっていう。

[sleepykittyさんの感想 · 2009年2月28日]

終末的な世界観を盛り込みながら、いまいちそれを生かしてこなかった感のある作者だけれども、今回は世界観自体が話の構造と密接な関係を持っている。
この魅力的な世界をもっと見たい気もするけれども、今回みたいに世界観と密接に関係する構造の続編は難しそうだなあ。

[鈴代さんの感想 · 2009年1月20日]

水に飲まれていく退廃的な世界、
書物は世界から断絶されて失われ
人々は政府の管理するラジオから流れ続ける情報を
そのまま受け止めて森の中で眠るように暮らしている。

「ミステリ」を探して旅する英国少年の話なのですが
よくできていると思います。
書物が失われた後も「ガジェット」と呼ばれる宝石のような
記録媒体にそれぞれの要素、「首切り」だとか「密室」だとかが
残されたというのも面白いと思いました。
独特の世界観あってこそ成立するトリックですね…

[深雪さんの感想 · 2009年1月19日]

あー。それは…頭になかったよ…！という感じでした。
ちょ。それはいいのか？と思ったけど、そういう世界だから有りなのかなぁ。

ちょっと時間をかけて読み過ぎたので、途中だれてしまいました。
さくっと読まないとだめだなぁ…

[ki7*coさんの感想 · 2008年12月18日]

「城」シリーズよりも終末観が薄かったです。
でも独特な世界観は好き！
今回は始まりから童話っぽくて良かったですｖｖ
ぁ。でも、結局クリスは女の子じゃなかったんですね・・・(ノ_；)
北山さんの書く女の子が好きです。可愛いｖｖ

ミステリのトリックは、まぁ、アリって言えばアリかな・・・。って感じです。
何だか地球に優しいトリックだなぁ(笑)いっぱいリサイクルしてるｗｗ

この話は続いてくれても嬉しいけど、いっきに5年後、とかでも良いかも。ミステリ作家になったクリスとか、エノがどういうふうに成長していくのか気になります(*´艸｀)

[kylynさんの感想 · 2008年8月7日]

2007年3月11日読了

[zoeさんの感想 · 2008年7月13日]

深い森に閉ざされた街、(日本だけれど)異国情緒あふれる風景、怪奇な事件、独特の能力を持つ「検閲官」の少年など、おいしい設定がずらりとそろった小説。でもそれらをうまく生かしきれてないような気が。なんかもったいない。もっと長くてもよかったのかなあ。

[みゆきさんの感想 · 2008年5月17日]

★４．５くらい。おもしろかった。この世界でこの動機っていうのがすごいよかった。びっくりしました。続編読みたい。
2008.5.14

[ＹＯＵさんの感想 · 2008年5月1日]

ミステリに関する情報を持つ『ガジェット』という設定が秀逸で画期的だと思います。

少年マンガにありそうな感じですが、逆にそれが良かったです。
探偵役の本格始動（初登場は最初のほう）が後になってからだったので、それまではどことなく退屈でした。

トリックについては大掛かりすぎて信憑性に欠けます。
（でも、そこが物理トリックの特徴なんだよなぁ……）
そう上手くいくだろうか、と思わせるものでした。

クリスとエノのキャラクター性については可もなく不可もなくといったところです。

こうした世界観を限定したものは価値観等の思考が現実とは異なるので、自分が
意識していないところを刺激されます。紙のため、というのは盲点でした。

著者プロフィール

2002年、『『クロック城』殺人事件』（講談社ノベルス）で第24回メフィスト賞を受賞しデビュー。代表作として、デビュー作に端を発する一連の〈城〉シリーズなどがある。

「2022年 『月灯館殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」