晩夏に捧ぐ<成風堂書店事件メモ・出張編> (ミステリ・フロンティア 26)

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  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488017309

感想・レビュー・書評

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  • 前作は短編だったけど、今回は長編。
    長編もなかなかよかった。

  • まるう堂の描写がすさまじく魅力的!この本屋に行きたいと純粋に思いました!前作とはおもむきをかえ、長編での進行でしたが、これはこれで楽しめたかな(^∇^)

  • 再読。成風堂書店シリーズ②
    ①が短編だったのに対してこちらは長編です。
    読み応えあります。

  • 〈内容〉信州の老舗書店が閉店の危機!? 元同僚からの手紙に、杏子と多絵は休みを利用して、その書店を訪ねることに。書店専門の名探偵、長野で大活躍! 本格書店ミステリ第2弾。

  • 少し長くかかってしまったが、書店員活躍の本屋ミステリーを読破。
    粗引きこしょうで引き締めたような最後が好き。
    登場人物多くて、なかなか覚えられないけど、今回のは長編でも満足です。

  • 登場人物に前作よりさらに親近感がわきました。特に多絵ちゃん。のみこみも早くて、頭も良くて、何でも要領よくこなしそうなのに、ちょっとだけ不器用。最初は憎めないキャラクターとしての設定かな、と思っていたのですが、決してそれだけではない、葛藤があるのだということが話の中で少しだけ登場して、そういうそれぞれの葛藤が、物語や登場人物たちをよりいきいきと魅力的にしているような気がしました。長編も楽しく読むことができました。

  • おもしろかった。
    うん、やっぱこのシリーズ好き。このまま読んでいこう。
    多絵ちゃんの名探偵ぶりが好き。
    こーゆー最後の最後で種明かし、とゆーかもろもろ説明してくれる~
    とゆーポワロ的な展開が大好きなので。

    さて、今回は出張編、とゆーことで、威風堂を離れて、
    でもやっぱり本屋をめぐる謎に挑む。
    27年前の殺人事件もからんできて、おお、ミステリ~っとゆー雰囲気たっぷりで、楽しませてもらいました。
    ええ、いつもの通り、犯人とか全く分かりませんでしたが。
    まあ、そこはいいのです。私は論理的に犯人あてするのとかがしたくて
    ミステリー読んでるんじゃないんで。ただ探偵役がつらつらつら~っと
    真実を解き明かしてくれる瞬間が好きなんだよなあ。

    杏子さんの、本屋への熱い愛に頭が下がる。
    私は背表紙ぼーっと眺めてるのは好きなんだけど、あそこまで
    店自体に思い入れとかあんま持てないからなあ。
    彼女はほんっと勉強熱心だよなー。書店員の鏡。
    そしてサービス業としても。お客様をひとりひとり想って仕事してるとこが
    すごいよなあって。まあ、それがあたりまえなんだけど、
    あたりまえを当たり前にするってことが一番難しい。

    にしても多絵ちゃん、図書カード包装とか、そうそう難しくないと思うよ・・・。
    うーんどんだけ不器用なんだ。
    でも、なんか今回は彼女のこの本屋との出会いがちらっとみえてよかった。本屋をなんとゆーかひとつの大事な場所、と思ってるところが好きだ。
    杏子さんの売られたケンカは買うわよっな怒り酒っぷりが楽しかった。
    彼女の本屋美学トーク、聞きながらお酒飲みたいなあ~。

  • 「配達あかずきん」に続く書店ミステリ。
    本が大好きなわたしにとって、とても大事な所。
    最近はネット書店を使うことも多いけれど、いつもの本屋さんに行けばやっぱりいっぱい本をサービスコーナーに積んじゃうし(やはり値引きは魅力的)、旅行に行く時は山盛り本を持って行くうえに、地元の書店を見つけるとまた立ち寄ってしまう・・・家族全員がそれで文句ないんだから仕方ない。観光はどうした?といったところだけど。
    そんな書店でのミステリは楽しみだけど、それより店の実態がわかる方がもっと楽しい。昔は本屋さんになりたいと思ったこともあったな。今考えれば、仕事はシフト制だし、本は思ったより重たいし、大変なお仕事だね。そういえば息子も小さい頃「本屋さんになりたい」と言っていたっけ。彼はずーっと好きな本が読めると思っていたんだ。親子揃って・・・
    前作は短編だったけど、今回は長編。晩夏の信州が舞台。
    多絵ちゃんの『なんの問題もないワタクシ』(P108)からあとが心に残る。
    次回作はまた短編だとか。首を伸ばして待っていよう。

  • 最後の最後まで犯人がわからなくて、ドキドキしながら読んだ。
    物語の伏線も巧かったと思う。

  • 以前成風堂にいて、今は故郷に帰り、地元の老舗書店に勤める元同僚の美保から、杏子のもとに一通の手紙が届いた。勤務先の宇都木書店、通称「まるう堂」に幽霊が出るようになり、店が存亡の危機に立たされている、ついては名探偵のアルバイト店員を連れて助けに来い、というのだ。杏子は気が進まぬながら、多絵を伴って信州の高原へと赴く。そこで待ちかまえていたのは、四半世紀ほど前に弟子の手で殺されたという老大作家の死に纏わる謎であった……!

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著者プロフィール

大崎梢
東京都生まれ。書店勤務を経て、二〇〇六年『配達あかずきん』でデビュー。主な著書に『片耳うさぎ』『夏のくじら』『スノーフレーク』『プリティが多すぎる』『クローバー・レイン』『めぐりんと私。』『バスクル新宿』など。また編著書に『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』がある。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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