背表紙は歌う (創元クライム・クラブ)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 870
感想 : 189
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488025366

感想・レビュー・書評

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  • 出版社営業の井辻くん 真柴さんとのほのぼのした会話なんて好き。

  • さらりと読めた。
    面白いと思う。同じ作家さんの本をまた読みたい。

  •   真柴さんとひつじ君のやりとりなど、軽妙で楽しい。ひつじ君の人間関係が温かくていい。けれど、なんだかスッキリしないというかピリッとしない話が多いなと感じた。

  • ★2.5

  • 井辻くんシリーズ第二弾。

    ひつじくん井辻ですの掛け合いが前作に引き続きあってニコニコ。

    最後の章に成風堂が出てきてニヤニヤ。
    名前こそ出ないものの、多絵ちゃん相変わらず元気みたい♪

  • 出版社の新人営業社員が主人公の物語ですが、
    以前ご紹介した「平台がおまちかね」の続編として発刊されています。

    中小規模の出版社に勤める新人営業担当者の井辻くん。
    本が好きで読んだ本に思い切りのめりこんでしまう井辻くんは、
    好きな物語に出てくる場面を詳細なジオラマにするのが趣味という彼は、
    他出版社の先輩営業担当者とも情報交換を行いながら毎日を頑張っている。
    今日も新刊の見本を持って取次会社に顔を出した井辻くんは、
    デビルというあだ名を持つ社員に痛烈な皮肉を言われて呆然としてしまう。
    自分を奮い立たせながら書店回りに精を出す井辻くんは、
    とある書店でデビルと異名を取る取次店の社員を見かける。
    そこには井辻くんを痛烈に皮肉った表情はまったく無く、
    棚を見ながら書店の経営者と真剣に話し合う姿があった。
    彼の本当の姿はどこにあるのか、どうして出版社を憎むのかが徐々にあきらかになっていく。

    この本には5つの短編が収録されていて、
    どの話も出版社と書店を中心とした様々な出来事が綴られています。

    「ビターな挑戦者」
    「新刊ナイト」
    「背表紙は歌う」
    「君とぼくの待機会」
    「プローモーション・クイズ」

    著者の大崎梢さんは元書店員。
    その経験と知識を生かした作品を発表されていますが、
    デビュー作の連作短編集「配達あかずきん 成風堂書店事件メモ」は、
    書店を舞台とした優しい雰囲気の漂う素敵な一冊でした。

    今回読んだ物語も一貫して優しい雰囲気が漂う作品ばかりで、
    読んだ後に気持ちがホンワカと爽やかになるものばかりでした。

    新刊のプロモーション用の感想文を書いてもらう話や、
    文学賞にノミネートされた作品の特集を平台で組む話など、
    書店員を経験しているからこそ書ける話が出てきてとても興味深く読めました。

  • 井辻くんの営業マンとしての成長過程が微笑ましくて、書店や業界の裏話は楽しい。他作品とのリンクは嬉しいけど、最後の一編はちょっと余計だったような…
    2013/4/21読了

  • 配達あかずきんが面白かったので近い話なのかなと思い読んでみたのですが、おもいっきり姉妹編でした。
    けっこうデビルのキャラが立っているけど、最初の話以外出て来ないのが残念。他の話もちょっと消化不良かな。まぁ続編を読めってことなのかも。

  • 面白かった。特に最後の二篇が印象に残る。
    成風堂が出てきて、テンションが上がった。
    前作よりは、私はこっちの方が楽しめた。
    前作は少しご都合主義、今作はいいところで話を止め、想像におまかせな感じで、それぞれまあ不満が少し残るけど。
    そう考えると配達あかずきんはバランスよかったなと。
    配達あかずきんの続き、まだ読んでないから読もうかな。
    そうはいっても日常の謎って面白いんだなあ。

  • 前作の方が面白かった気がする。
    『ビターな挑戦者』と『背表紙は歌う』はすごく切なくなるけどいい話。

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著者プロフィール

大崎梢
東京都生まれ。書店勤務を経て、二〇〇六年『配達あかずきん』でデビュー。主な著書に『片耳うさぎ』『夏のくじら』『スノーフレーク』『プリティが多すぎる』『クローバー・レイン』『めぐりんと私。』『バスクル新宿』など。また編著書に『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』がある。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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