背表紙は歌う (創元クライム・クラブ)

著者 : 大崎梢

• 東京創元社 (2010年9月11日発売)

感想・レビュー・書評

[ayae1229shelfさんの感想 · 2012年2月17日]

出版社に勤める井辻くんの第2弾ミステリ作品

書店や出版社で起こる小さなミステリを井辻君が仲間と共に解決していく

普段は分からない本が販売されるまでのあれこれを垣間見れる気がして面白い

大崎さんの別の作品で出てくる書店の名前が出てきたり、ちょっとした小細工がまた読み手の心をくすぐる

日常に溢れる、見落としがちなミステリを「本」に絡めている着眼点がさすが書店で働いていた経験があるだけあるなぁ、と感心してしまう

[綿貫たぬきさんの感想 · 2012年2月16日]

新米営業井辻くんの日常の謎ミステリー第二弾！

この作品のよさは日常の謎よりも、大崎梢先生らしい優しすぎる物語にあります。悪意はミステリーのエッセンスです。それが薄いのが難点でいまいち謎が美味しくない。

しかし、優しすぎる故の読後感はなかなかのモノ。イイハナシダナーに落ち着くのは心地良いです。

そして、出版社の営業の仕事を知るには非常によい作品です。とてもリアル。

[ina96さんの感想 · 2012年2月3日]

出版社の営業・井辻くんと、出版にまつわる人たち（本を卸す会社や作家、店長や書店員など）に関わる
日常のなかのちいさな事件は、どれもどこかやさしい物語となる。

誰かが傷つきそうで傷つけない、そんな短編ばかりで、読んでやさしくなれた気がしました。

「ビターな挑戦者」「新刊ナイト」「背表紙は笑う」「君とぼくの待機会」「プロモーション・クイズ」収録。

[チカさんの感想 · 2012年1月1日]

これも談話室をみてて発見。凄い面白そう
みたことないジャンルだから楽しみ。ほんわかっぽい感じ？

[空音さんの感想 · 2011年12月24日]

出版社の営業井辻くんシリーズ第二弾。
表題作「背表紙は歌う」「君とぼくの待機会」が好きかな。
この作者の作品は「本」に対する愛情がしっかりこめられていて元本屋アルバイトとしてはにやりとしたり嬉しかったり。

[graziemilleさんの感想 · 2011年12月17日]

表題作を読んだ後に表紙を見なおしたら
もっとイメージが膨らみました。
それぞれの立場があって全てが上手く行く訳ではないんでしょうが、みん頑張ってるんだなあって思えます。
書き下ろしは楽しく読めました。いつ会うのかなあ。
で、結局賞は誰の手に？

[nicoさんの感想 · 2011年11月6日]

出版社営業シリーズの2作目。
最終話だけ、ちょろっと｢配達赤ずきん」シリーズが。
何気なく手にする本だけど、手に取るまでに色々な人の色々な苦労があるのねって･･他の職業も同じですが。

[河童猿さんの感想 · 2011年10月23日]

本屋さん…を舞台にした…ハートフルミステリー…
の…、第二弾…。

と、いうことで…、
今回は…、ハートフル…が増したのか…、
それとも…、ミステリー…が増したのか…、
それとも…、新しい展開に入っていくのか…？？

と、思いまつたが…、
ふつぅに…前作の続編…でつた…。

前作は…、新しい視点…で、興味深く読めたので…
高評価でしたが…、今回は…ふつぅの評価で…。

[bamukero16さんの感想 · 2011年10月12日]

好きなシリーズだけれど・・・終わり方が、余韻を残す！？かんじなのかな。。
スッキリしなくって、ちょっと残念。

[bvboさんの感想 · 2011年9月28日]

出版社の営業ひつじ君と書店系ミステリー第二弾。今回は意地悪？な取次社員が登場…うちの担当取次は仕事しなくてムカつくな〜と思い出し…閉店て悲しいよね。
ひつじ君作ジオラマちょっと見たい。今回は営業日記？ナシ。

著者プロフィール

大崎梢
東京都生まれ。書店勤務を経て、二〇〇六年『配達あかずきん』でデビュー。主な著書に『片耳うさぎ』『夏のくじら』『スノーフレーク』『プリティが多すぎる』『クローバー・レイン』『めぐりんと私。』『バスクル新宿』など。また編著書に『大崎梢リクエスト！　本屋さんのアンソロジー』がある。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」