本バスめぐりん。

著者 :
  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488027674

感想・レビュー・書評

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  • 大崎梢さんによる移動図書館のお話。図書館が遠い人たちには、かけがえのものでもあったりする図書館、めぐりんだが、困った利用者やらいろんな利用者がいて……。本を巡る状況は大変厳しいですが、こういう話を読むと、本という形態はなくしても「物語」は残っていってほしいなあと思います。ひとりひとりが生きていくうえで、(全員ではないけど)だれかの力になれる物語って存在すると思うので。

  • 180913*読了
    すいすい読める、移動図書館の運転手さんと司書さんと利用者のストーリー。
    移動図書館を利用したことはないし、近くを走っているわけでもないけれど、もしこんな本バスが近所に来てくれたら、2週間ごとの楽しみができるなぁ。図書館だと利用者同士の交流が日常ではなかなかないけれど、移動図書館なら顔なじみの人ができて、本の話で盛り上がれるのでいいですね。しかも、常連さんの好みに合わせたブックセレクトまでしてくれるなんて!いいないいなー。

    最後のお話で、今までに登場した人たちが大集合して、あったかーく物語が終わったので、ほっこりしました。本好きに悪い人はいない。間違いない。

  • 本バスを巡るちょっとした出来事が中心。
    絶妙な距離感を保ちつつ見守るという人に対する気持ちが優しい。
    ほっこりしてくる物語。

  • いわゆるコージーミステリ。移動図書館を舞台に町の様々な人々が浮かび上がる優しい物語。 連作短編集ミステリと相性がいい日常ミステリですが、謎解きの厳密さよりも物語を描いている印象。ほんわかと物語世界に浸りながらゆっくりと笑い、ゆっくりと泣くのがちょうどよいと思いました。

  • 前に住んでいた市には移動図書館バスがあって、停車場所も家の近くにあったみたい。図書館に行った方が本がたくさんあるし出かけたついでに買い物したりお茶したりしたいと思ってたから使ったことはなかったけどこの本を読んで行ってみればよかったと思った。どんなのだったんだろな。

  • 子供たちが、幼き時に、吹田の児童文学館へよく自転車で、出かけたものである。
    近くに、図書館が無くて、自動車文庫が、マクロバスのような形で、来ていて、いつも利用していた。
    子供たちは、来るのを楽しみにしていて、その他にも、個人で、自宅のガレージを私設図書館にして、本を貸し出しして下さる方が居て、我が家は、いつも、本を読めるような空間が、あった。

    この本を読みながら、移動図書館で、本と、わ愛読者との交流が、が楽しい。
    そして、転居した我が家の近くには、図書館があり、1人12冊 借りる事が出来る。
    入院していた時は、本を購入しても、なかなか思うような本が見つからなかったが、今は、病院んにも、2週間に1度、移動図書館が、今年から、走り出した。

    ペーパーレスと、言われているが、未だに、本の虫である私は、このような移動図書館も好きである。
    さらっと読める本であった。

  • 移動図書館の運転手になった主人公。
    2週間かけて、市内のステーションを巡回する。
    そこで出会う人間模様や、ちょっとした謎、移動図書館の課題などが、ほのぼのとした筆致で描かれている。

    移動図書館ってどんなだろう?
    そんなに蔵書詰めないんでしょ?
    とか思っていたけど、俄然興味が湧いてきた。笑
    平日の昼間になかなか移動図書館を見に行くことは出来ないけれど、機会があったら…

    移動図書館を通じて、いろんな地区の人々が繋がるキッカケになったらいいな。

  • 杏奈ちゃんに会いたい。

  • 読んでいて田舎の移動販売車を思い出した。車を中心に輪ができる。車が止まるたびに人の輪ができる。
    それで人と人とのつながりが新しくできたり深くなっていったりするんだなと温かい気持ちになる一冊。
    若いウメちゃんとお父さん世代のテルさんコンビも温かさをより一層感じる。
    近くにあればいいのにな、こんな移動図書館。
    最後の3行がこの本の温かさを物語っているようで、ほっとなった。
    「ここにいますよ。いつでも自由に来てください。棚に並んだ本の中に、好みの一冊がありますように。そしてステーションなら二週間に一度。雨の日も晴れの日も曇りの日も、返却カウンターと貸し出しカウンターを用意して、あなたのお越しを待っています。」
    近くにあればいいのにな、こんな移動図書館。

  • 図書館
    図書館で移動バスの運転手を始めた退職後の男
    なんか他人事でない
    図書館のバイトを検索した

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著者プロフィール

大崎梢
東京都生まれ。書店勤務を経て、二〇〇六年『配達あかずきん』でデビュー。主な著書に『片耳うさぎ』『夏のくじら』『スノーフレーク』『プリティが多すぎる』『クローバー・レイン』『めぐりんと私。』『バスクル新宿』など。また編著書に『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』がある。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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