未来のイヴ (創元ライブラリ) (創元ライブラリ L ウ 1-1)
- 東京創元社 (1996年5月25日発売)
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感想 : 72件
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- Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488070045
感想・レビュー・書評
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旧かなづかい・旧漢字なので読み難いですが、それでも読む価値はあります。
19世紀末に書かれたおそらく世界初のSF小説。
エジソンとエワルド卿のエゴに何も疑問を抱かないハダリーにはきっと「人権」という概念がないのでしょう。そこが哀れだった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
映画『イノセンス』の冒頭にこの物語の一節がおかれています。当代の天才エジソンが昔世話になった英貴族のために人工の女性を作り上げる。それは単なる人形ではなく自ら動き、自ら喋る、人間の女性となんら変わることのない、そしてその女性の中でも比類のない美しさをその身に体現しているのである。物語は貴族が自分の現在の不幸を語るところからエジソンがその不幸を癒すために彼が製作する人形と共にあることを提案しそしてその人形がいかに精巧で生身の人間に劣らない素晴らしいものであるかを説明していく。そしていよいよ完成し、貴族はその人形と共にイギリスに渡るというところで……
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輝くばかりに美しく、ヴィナスのような肉体をもつ美貌のアリシヤ。しかし彼女の魂はあまりに卑俗で、恋人である青年貴族エワルドは苦悩し、絶望していた。自殺まで考える彼のために、科学者エディソンは人造人間ハダリーを創造したが……ヴィリエ・ド・リラダンの文学世界を鏤骨の名訳で贈る。正漢字・歴史的仮名遣い。解説=窪田般彌