ヴァイオリン職人の探求と推理 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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本棚登録 : 621
感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488178055

感想・レビュー・書評

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  • ヴァイオリンの謎に迫りながら、ヴァイオリンの絡んだ殺人事件にも迫っていくお話。
    親と息子のような年の差があるコンビが面白く、主人公もハイパーヴァイオリンスーパーマンではあるけど普通のじいさんで、派手なシーンなどはないが、じわじわと謎に対していったり来たりするのがもどかしく、また面白かった。
    イタリア人の名前は覚えにくいのでメモしながらのほうがよかったかなぁ

  • 2019/10/28 読み終わった。
    バイオリンの先生にこの本の翻訳が素晴らしいと言われたので読んだ。何が素晴らしいかというと、音楽用語や表現に関して全く違和感なく読めるのだけど、一箇所だけ、バイオリンを弾く人間なら間違いなく絶対に知っている用語を誤訳していたから。
    つまり、この翻訳者は音楽やバイオリンに詳しいのではなく、すごくすごく調査をして訳出したんだという事がわかる。その調査力に先生は感動していた。

  • 読了。ヴァイオリン職人の探偵本格ミステリー。
    クレモナを舞台にして、ストラディヴァリの製作した幻のヴァイオリンをめぐる殺人事件を、主人公がヨーロッパを廻り推理を紐解いていく。
    ヴァイオリンが好きな人は楽しく読めると思う。

  • ヴァイオリンを弾くのも聴くのも触るのも好き、という皆様には文句なくお勧めです。ストラド、グァルネリ、アマーティなどなど字面を見るだけでもううっとり。BGMでパールマンやフェラスなどお好みの演奏を流しておけば完璧ですね。殺人も一応おきますけどそこは肝じゃなく、あくまでヴァイオリン名器探索の旅のきっかけに過ぎません。ご都合主義のところは多々あるものの、渋いイタリアンおじさまに免じてお許しあれ。

  • ベタなミステリにヴァイオリンのうんちくをちりばめた小説。幹の部分がいまいちで、味付けのうんちくにもそんなに関心をもてませんでした。(2017年12月16日読了)

  • いろんな要素があって楽しめた☺️どんでん返しもあってとっつきやすい。

  • ストラディヴァリほかの有名なヴァイオリン職人が過去に作った伝説のヴァイオリン(それが現存するのかは不明)をめぐる殺人ミステリー。現代のヴァイオリン職人と刑事が謎を解いていくのはまさに「探求」そのもので、読み応えありました。ひたひたと感じるスリルも心地よかったです。

  • 老人ミステリはぼちぼち珍しくなくなりつつあるが、60代の、ヴァイオリン職人が主人公という設定が異色かな。
    イタリア老人(老人なんて言っていいのか?)の懐深い愛情と軽口、そして手抜きのない筋立てが楽しめる。何と言ってもヴァイオリン製作やその業界を垣間見ることが出来るのが、面白さの半分以上を占める。
    哀愁はちょっと足りないけど、イタリア老人の洒脱を堪能ということでまあいいか。

    そりゃあジャンニとマルゲリータのその後が気になるところ。

  • とても味わい深くて面白い。後半は犯人探しというよりヴァイオリン探しになってしまっていたけれども。

  •  イタリアのヴァイオリン職人、兼修復師が、幻の名器を探し求める音楽ミステリ。
     友人である同業者の死の謎と、伝説のストラディヴァリを追う、名職人たる老人の思索が深い。
     推理自体のロジックを楽しむというよりも、彼が語るヴァイオリンの魔性、人生の機微に胸を突かれた。
     捜査の相棒役となる、息子程にも歳の離れた刑事との友情関係も温かい。

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