夜の蝉 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書) (創元推理文庫 M き 3-2)
- 東京創元社 (1996年2月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488413026
感想・レビュー・書評
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朧夜の底
箱ついてる本ってそんなにないような…図鑑と西尾維新の物語シリーズしかわからん
てかこのネタ他でみたから、、、
六月の花嫁
結局2対2じゃねえか!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大学時代に『空飛ぶ馬』を読んで以来となる「円紫さんと<私>」シリーズ。今回も殺人事件は起こらず、日常に潜む些細な謎について、円紫さんが優しい語り口で鋭く解決してゆく。なるほど推理劇はたしかに鮮やかで、読後感も心地が良い。その推理もさることながら、よくもまあこのような謎を提示できるものだなと、著者自身の力にも舌を巻いてしまうのである。推協賞を受賞していることからもわかるように、優れたミステリであることに疑いはないであろう。しかしいっぽうで、本作はべらぼうに面白いというわけではなく、私のなかでどのように評価したものかという戸惑った思いがある。<私>とその姉をめぐる人間関係に関する記述は、とくにその傾向が強い。こういった人間性を露骨にした部分にさしかかると、途端に雰囲気が一変し、ふ~ん、そんなものかなとは思うのだが、どうも溶け込めないというか、小骨がつっかえているような、そんな感じがする。推理小説としてはよく考えられているが、それ以外の部分ははたしてどうか。いや、なにもつまらないとか、レヴェルが低いとか、そういうことではないと思う。ただ、私自身が男であるせいかもしれないが、どうにも素直に受け取れない部分があるのだ。とはいえ、こういう作品は貴重だと思う。なかなかミステリにばかりかまけるわけにもゆかないのだが、続篇もそのうち読みたいという気持になったことはたしかだ。
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精神的に嫌な事件や、正ちゃんが隠す星座の理由、姉と私の姉妹関係など、いろいろ印象に残ってる。なかでも1番印象に残ってるのは江美ちゃんの事。ショックや・・・、次作読みたくないわ・・・(笑) 全体的に内容は今回も素人には不親切な気がした。
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江戸小噺を聴くような心地よさ。独特のテンポ。ミステリーというより、人間の心の機微を綴っている。日常に潜む、ごくありふれた人々の、心にさした影。
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再読。はじめて読んだ学生の頃には感じることの出来なかった、【彼女たちの恋】がスパイス的に散り混ぜられていて、より深く感じた三篇だった。こんなに時間が経ってもまったく色褪せていないのは、このシリーズの強みでもあると思う。三三さんの「つるつる」は、どんなふうなアレンジになるのかと思うと、『夜の蝉』も落語でやって欲しくてたまらない。
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2013.6.15
静かで、穏やか。
謎もとけるし、悪意もある。
私は妹と仲良しで幸せだ。 -
『空飛ぶ馬』に続く、「円紫さんと私」シリーズの第2作。
前々から続編があることは知っていたが、読書に割く時間が減ったこともあり、最近まで保留されていた。
ふと思い出して購入&読了。
一作目同様、非常に品の良い作品で、「綺麗」という言葉がしっくりくる。
ジャンルとしては推理小説になるのだろうが、主人公の「私」と周囲の登場人物の物語ともとらえられる。
日常を舞台としており、作風としても好きな部類。