雪の断章 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M さ 4-4)

著者 :
  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488467043

感想・レビュー・書評

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  • 私は好きではない。本のことでは無く、飛鳥のこと。どうして、考えてばかりで素直に行動を起こさないのか?なぜ、自分の中で終わらせようとするのか?理解できない。
    同じような感じで「氷点」もそう。

  • 昔の作品ということで、台詞回しや描写が、たしかに古風。くどくどと何回も同じことを書いてあると思えば、唐突に話を進めたり…と、読者としては受け止めるのに、なかなか難しいものがありました。挫折しそうになりましたが、最後、どういう終わり方になるのかが気になって、それだけのために読み終えました。
    文書の書き方なのか、主人公の強情さ?クセの強さ?私には合わないな…と思ってしまいました。

  • 生い立ち故か、考え方に偏りがある主人公が
    境遇から抜け出す出会いを得る。
    生活環境は境遇から抜け出せても根底にある孤独はつきまとう、手を差し伸ばす周りがいることの強運にも関わらず偏りゆえの足枷は消えない。
    結末が知りたくて、読み進みました。

  • 携帯小説みたいなストーリー展開だったけれど
    、主人公の心情描写がとっても綺麗でこの本が読み続けられる理由がわかった。
    でも、飛鳥は好きになれない。自分の周りの幸せを自ら摘み取ってしまっていることを正当化している所が共感できなかった。でも、それが飛鳥で、飛鳥がこれから成長して、変わっていく所なのかなって思った。

    最後に、史郎を雪だと言ったとき、この話の裏にいる、本当の主人公がわかった気がした。

  • 少女マンガのような世界観だった
    書かれた時代では、こういうのがおしゃれだったのかな?と
    時代の違いを感じた
    読んだことを忘れそうなので
    星2つ

  • 孤児、飛鳥の辛い境遇、祐也との奇跡的な再会。そして同居。守ってくれる人のいる安心感。しかし、毒殺事件によって揺らぐ飛鳥の心。
    ミステリーであり、恋愛小説でもあり、飛鳥が成長するなかでの心の葛藤が痛々しい。

  • 淡々とゆっくり進む、起伏が少ない話という印象でイマイチ乗り込めず…帯に「一晩で読めます」とありますが、一晩どころか読了までに一週間かかりました。

    主人公の飛鳥に共感できなかったことがその最大要因。

    生まれや本岡家で虐げられていた境遇には同情しますが、祐也に引き取られた後の言動はすべて自己中心的、かつ他人の気持ちを思いやるという気持ちが欠けているので、ただのワガママ娘としか見られませんでした。

    加えて不幸な境遇や不利な状況からの打開が自分の努力ではなく、すべて他人の力だったことも個人的にはつまらなく感じた点。

    私としては、主人公や他の登場人物が必至にがんばって困難を乗り越える姿に共感するところがあるので、それと真逆な主人公が正直大嫌いです。

    その印象がそのまま作品の印象「つまらない」に通じてしまったのだと思っています。

    そのため、途中の「森は生きている」の引用も冗長なだけで、あとがきにあるような「幻想的」という感想を抱くことは全くありませんでした。

    あとがきによれば関連書籍(本作の登場人物が登場する作品)がいくつかあるようですが、恐らくほぼ確実に手に取ることは無いと思います。

  • Twitterで流れてきたので購入。他の方も書いていたが設定に無理があるというか納得できないところがあるのと、飛鳥が犯人を知っていると奈津子に口走ったところがどうしてなのだろうと思ってしまった。
    情景描写を心理描写にあわせるところは文学の常套なのだと言えばそうなのだが、いかんせん情景描写になると斜め読みしてしまう俺としてはただ厚い小説だった。
    最後遺書で終わるところも意図が掴めず。

  • 徹夜する程、一気に読めなかった。
    余り主人公に共感出来なかった。
    推理小説と言うよりは、青春小説かなぁ。

  • 面白かったのにほめてあげられないのが悔しいです。

    いくら古い本だからといったって高校生が『まぁ!おやめなさいよ。』なんて言い回しには白けてしまいます。
    そこに目をつむれば問題なし。

    完全に少女マンガですね。
    キュンキュンしちゃいました。
    そして痛々しい。中二病
    主人公がイラっとするくらい甘え下手な甘えん坊で女々しいです。

    私はこんな言い方しかできません。
    でも、続きが気になって仕方ない。
    一気に読みました。

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