まもなく電車が出現します (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
3.65
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本棚登録 : 985
感想 : 123
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488473044

感想・レビュー・書評

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  •  部活動同士の開かずの間の領有権をめぐってのいざこざや、クラスメイトの三野がシチューの中のジャガイモをどうやって取り除いたかなど、小さな事件や、時には事件らしいものが起こっていないような話が多いです。なので、わりと気軽に読むことが出来ました。
     『今日から彼氏』というタイトルの話で出でてきた、芋虫と蝶の例えがなかなか良かったな、と思います。この話自体も、よく考えてみればけっこう後味の悪い話のはずなのに、なぜかすっきりと終わった感じがしました。
     ところで、『頭上の惨劇にご注意ください』の花言葉の意味がよくわからなかったのですが、もう1回読み返したらわかりますかね。

  • 3.5

  • ★★★★☆

  • ミステリーの様式美を押さえた短編集という感じ。淡々と流れるストーリーは肩肘張らずに読めますな。
    話というと、もう学校にはこなくていいはずの伊神先輩が構って欲しいかの如くちらっちらっと顔を出す様がラブリーなのと、あとは中編の「今日から彼氏」の葉山くんの初々しい彼氏っぷりがよかったなあ。入谷さんとくっつかなかったのが残念でもありほっとした感じもあり。柳瀬さんとのラストをみると次はもうちょっと進展が期待できそうで楽しみ。

  • 初めて読んだ似鳥鶏の作品。「今日から彼氏」の話にきゅんきゅんした!

  • 葉山君て恋愛運がいいのか悪いのか分からん…。

  • またストーカーと見せかけてのラストでした。
    葉山くんが地味に成長しているようで(笑)
    相変わらず伊神さんは美味しいところに現れますね。
    楽しい一冊でした。

  •  1人しかいない美術部員・葉山くんには「事件を引き寄せる」何かがあるらしい。
     部室争奪戦の中、美術部の領域と思われていた部屋に突然現れた鉄道模型。鉄研と映研の争いの結末は?

     某巨大掲示板で「これだけは読んだほうが良いライトノベル」としてあげられていた一冊。
     連作短編の学園ミステリで、ちょっと引っ込み気味の男の子と、いざと言うときに勢いが強い女の子、なんでもお見通しのちょっと変な先輩という組み合わせは平凡ながら定番の楽しさがあります。

     ただ、正直なところ「これだけは読んだほうが」とは思えなかったなぁ。好きなタイプの短編小説ではあるんやけど。

  • 苦労が絶えない葉山くんにもようやく春到来と思いきや、やっぱり報われず。
    伊神先輩には敵わない。

  • 最後の恋愛の事件は似鳥さんの穂信リスペクトだったのだろうか?あとがきにもイチゴ事件出てきてたし。

    密室に電車が出現する事件とシチューのジャガイモだけをよける事件と鉢を落とされた犯人探しの事件とコレクターが買ったプラモの値段あてと利用された恋愛の事件収録

    日常ミステリを僕が読む時はミステリが読みたいんじゃなくて、解くというプロセスを高校生が周りの人と関わって行うという場面をみたいのだな。
    シリーズものでキャラが面白い作品が読みたいと思うし。

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著者プロフィール

1981年千葉県生まれ。2006年『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選しデビュー。「市立高校」シリーズ、「戦力外捜査官」シリーズ、「楓ヶ丘動物園」シリーズなどの人気シリーズの他に『難事件カフェ』『迫りくる自分』『きみのために青く光る』『シャーロック・ホームズの不均衡』『レジまでの推理~本屋さんの名探偵~』『101教室』『彼女の色に届くまで』『100億人のヨリコさん』『名探偵誕生』『叙述トリック短編集』『そこにいるのに』『目を見て話せない』『生まれつきの花 警視庁花人犯罪対策班』などがある。

「2023年 『育休刑事 (諸事情により育休延長中)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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